Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)

インストールに関する問題

Java ES インストーラを使用したインストール処理に関連する情報を次に示します。

インストール全般の問題点

Java ES インストーラを使用してコンポーネントをインストールしたあとは、アンインストーラを使用してアンインストールを行う必要がある (バグ番号なし)

コンポーネントパッケージまたは RPM を直接削除した場合、次にインストーラを実行したときにインストーラはコンポーネントがまだインストールされていると認識し、正しく動作しません。

解決方法: コンポーネントパッケージまたは RPM を手動で削除した場合でも、Java ES アンインストーラを使用してコンポーネントをアンインストールする必要があります。

CLI モードで、スワップ空間が不足している場合にも Java ES インストーラが処理を継続する (6436570)

Java ES インストーラを実行するシステムに、インストーラを実行するための十分なスワップ空間がない場合、CLI モードのインストーラ (./installer -nodisplay) は、次の内容を含むエラーメッセージを表示したあとも実行を継続します。


com.sun.entsys.dre.DREException: Not enough space

解決方法: このメッセージが表示された場合、インストーラを終了させてください。その後、インストーラを再び実行する前に、スワップ空間の割り当てを増やすか、既存のスワップ空間の空き容量を確保します。

Solaris 10 で、完全ルートゾーンでのインストールが失敗する (6451030)

Solaris 10 の旧バージョンで、完全ルートゾーンに Java ES をインストールすると、インストーラに次のいずれかのメッセージが表示されます。


Unsupported components in zone
Following components required by the selected components, are not 
supported in local zone and they can not be installed directly into 
the local zone. Please install these components from the global zone 
before proceeding the installation

     SharedComponent

または


The Sun Web Console packages that are installed on your system
have a defect that is preventing Java ES from installing in a
while root non-global zone. In order to rectify this situation
you must upgrade the Sun Web Console packages in the global zone
before installing Java ES in a whole root zone. Please see the
Java ES Release Notes (bug 6451030) and Installation Guide for
further information.

どちらのメッセージも、インストール済みの Sun Java Web コンソールパッケージに不正な属性設定が含まれており、それによってインストーラがパッケージをアップグレードできないために表示されます。この不正な属性設定が含まれる Sun Java Web Console パッケージは、Solaris 10、Solaris 10 1/06、Solaris 10 6/06、および Java ES 2005Q4 と一緒に出荷されました。

解決方法: この問題を解決するには、完全ルートゾーンに Java ES をインストールする前に、大域ゾーンの Sun Java Web コンソールをアップグレードする必要があります。次の 2 つの方法があります。

HP-UX で、Java ES インストーラのパフォーマンスに問題がある (6472918)

Java ES インストーラは、HP-UX のデポ機構と相互作用してインストール済みコンポーネントを検索し、依存関係を確認し、ビットをインストールします。デポ機構のクライアントサーバーアーキテクチャーによりシステム応答時間が遅くなり、相互作用が繰り返されると、ほかのプラットフォームに比べてインストールプロセス全体が著しく低速化します。

解決方法: なし。

ファイル記述子の制限値が小さいことが原因でインストーラがコンポーネント設定エラーを報告しない (50187346523904)

ファイル記述子の制限値の設定が小さすぎる場合、一部のコンポーネントを正しく設定できません。このような設定エラーはインストーラによって報告されませんが、設定ログファイルには記録されます。

解決方法: インストールの前に、ファイル記述子の制限値を 1024 や 2048 などの大きい値に設定します。インストールの終了後、ファイル記述子の制限を元の値にリセットすることができます。

製品ライセンスが評価版である場合、Java ES インストーラには製品版に置き換えるメカニズムが必要である (6265136)

インストーラは、共有コンポーネントが評価コンポーネントかどうかをチェックし、実際に評価コンポーネントである場合には置き換えられるべきですが、その置き換えを実行しません。評価コンポーネントである場合には置き換えるべきです。

解決方法: インストールを開始する前に、ワークステーションに評価コンポーネントがインストールされていないことを確認してください。

ゾーンの改良および物理メディアインストール (6298792)

ゾーン内から CD スワップを使用した Java ES インストールは失敗します。Java ES では、CD から非大域ゾーンへのインストールはサポートされていません。特に、ローカルゾーン上での Sun Cluster のインストールもサポートされていません。

インストーラが Solaris 9 アップデート 6 上では適用されないパッチを要求する (6315304)

インストールシステムの Solaris 9 アップデート 6 上にビルド 10 をインストールすると、アップデート 6 には適用されないパッチ (patch 117714–06) が要求されるため、インストールが失敗します。

解決方法: SUNWced および SUNWcedu パッケージをインストールします。

インストールログメッセージは、常に有効であるとは限らない (バグ番号なし)

ログメッセージは常に有効であるとは限らないことに留意してください。たとえば、ある種のエラーが発生したあとに、コンポーネント製品の (全部ではなく) 一部がインストールされていても「ソフトウェアがインストールされていません」というメッセージが表示されます。

コンポーネント選択ページのコンポーネントの自動選択が紛らわしい (4957873)

コンポーネント製品を選択すると、依存するコンポーネント製品をインストーラがすべて自動的に選択します。コンポーネント製品選択ページには、元のコンポーネント製品とともに依存関係にあるコンポーネント製品が選択されていることが示されません。

解決方法: なし。

一部のロケールでは、インタフェースのウィンドウの幅が狭すぎる (4949379)

ドイツ語などの一部の言語にはウィンドウが狭すぎ、インタフェース全体が表示されません。その結果、ヒントなどのテキストの右側または下部が表示されません。

解決方法: ウィンドウのサイズを手動で変更します。

Access Manager のインストールに関する問題点

HP-UX で、Access Manager インストーラが gettext バイナリを見つけられない (6497926)

HP-UX に Access Manager をインストールするとき、Access Manager が gettext バイナリを見つけられないというメッセージが表示され、インストールが失敗します。

解決方法: getext0.14.6 またはそれ以降をダウンロードしてインストールします。

Access Manager SDK 設定が原因で Web サーバー起動障害のエラーが発生する (6293225)

Web サーバー起動障害の問題は、Access Manager の SDK 設定が原因である可能性があります。現在の配備環境で、AMConfig.properties ファイルに間違った情報が含まれていると、一連の Web サーバー起動障害が発生します。次の変数の情報が正しくありません。

解決方法: Access Manager SDK が Web Server とともにインストールされているノードで、<Web_Server_Instance_dir>/config/server.xml ファイルを修正して、必要な Access Manager JAR ファイルをクラスパスに追加します。

インストーラが既存のディレクトリインストールのプラットフォームエントリを追加しない (6202902)

Java ES インストーラは、既存のディレクトリサーバーを使用する場合 (DIRECTORY_MODE=2) に、プラットフォームエントリを追加しません。

解決方法: プラットフォームサービスの Server List 属性を編集して、2 つ目のインスタンスを追加します。以下に例を示します。最初のインスタンスが host1.example.com である場合は、http://host1.example.com:port|01 といったエントリがあります。2 つ目のインスタンスが host2 上にあり、host1 と同じ Directory Server を使用している場合、Access Manager 管理者コンソールを使用してエントリを http://host2.example.com:port|02 のように指定して追加します。

既存の DIT 上に Access Manager をインストールすると、Directory Server インデックスの再ビルドが必要になる (6268096)

検索のパフォーマンスを改善するために、Directory Server にはいくつかの新しいインデックスが用意されています。そのため、既存のディレクトリ情報ツリー (DIT) を使用して Access Manager をインストールしたあとには、 db2index.pl スクリプトを実行して Directory Server インデックスを再ビルドしてください。例: # ./db2index.pl -D "cn=Directory Manager" -w password -n userRoot

db2index.pl スクリプトは DS-install-directory/slapd-hostname/ ディレクトリにあります。

pre61to62upgrade スクリプトが DB ベースのログを適正に処理しない (5042233)

バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード完了後、アップグレードログに DB ベースのログが適正に処理されなかったことが示されます。

解決方法: なし。バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード処理では、DB ログテーブルのバックアップはサポートされていません。

SSL を有効にした Directory Server を使用した Access Manager のインストール (バグ番号なし)

Directory Server がすでにインストールされていて、LDAPS (SSL) のみが有効になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。Access Manager をインストールするには、まず Directory Server に対して LDAP (SSL なし) を有効にします。Access Manager のインストール終了後、LDAP を無効にして LDAPS のみを残すことができます。

パスワードおよびルートサフィックスで単一引用符を使用できない (バグ番号なし)

Access Manager は、パスワード (amadmin 用など) および Directory Server ルートサフィックスでの単一引用符をサポートしません。ただし、バックスラッシュはサポートします。

Directory Server でパスワードリセットが有効になっている場合に、Access Manager のインストールが失敗する (4992507)

Java Enterprise System インストーラを実行する際に、Directory Server の設定でユーザーが初めてログインしたときにパスワードを変更することが必要になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。

解決方法: Directory Server のパスワードリセットポリシーを「off」に設定します。

Access Manager と Directory Server を別のマシンにインストールすると、認証サービスが初期化されない (6229897)

インストール時に classpath およびその他の Access Manager Web コンテナ環境変数は更新されますが、インストールプロセスでは Web コンテナが再起動されません。インストール後、Web コンテナが再起動する前に、Access Manager にログインしようとすると、次のエラーが返されます。


Authentication Service is not initialized.
Contact your system administrator.

解決方法: Access Manager にログインする前に Web コンテナを再起動します。ログインする前に、Directory Server も実行している必要があります。

Access Manager が Application Server の domain.xml を更新しない (6439597)

Access Manager が、Application Server の domain.xml の JVM オプションおよびサーバークラスパスを正しく更新しません。これは、次のような処理を行った場合に発生することが確認されています。

  1. Application Server および Directory Server をインストールして設定する。

  2. ノードエージェントを作成する。

  3. デフォルト以外の Application Server インスタンスを作成する。

  4. Access Manager を「あとで設定」モードでインストールする。

  5. amsamplesilent ファイルを編集し、amconfig を使用してそのファイルを実行する。

  6. ブラウザを使用して Access Manager にログインしようとすると、エラーメッセージが表示される。

解決方法: Access Manager をインストールする前に、amsamplesilent ファイルを編集して、Application Server の設定箇所を次のようにします。


AS81_HOME=/opt/SUNWappserver/appserver
AS81_PROTOCOL=$SERVER_PROTOCOL
AS81_HOST=$SERVER_HOST
#AS81_HOST=$DISTAUTH_HOST
AS81_PORT=$SERVER_PORT
AS81_ADMINPORT=$ADMIN_PORT
AS81_ADMIN=admin
AS81_ADMINPASSWD="$ADMINPASSWD"
AS81_INSTANCE=server1
AS81_DOMAIN=domain1
AS81_INSTANCE_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance
AS81_DOCS_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance/docroot
AS81_ADMIN_IS_SECURE=true

編集が終了したら、amconfig コマンドを実行します。


./amconfig -s amsamplesilent

Application Server のインストールに関する問題点

ドメイン管理サーバーのインストール後に、ノードエージェントがインストール済みで互換性があると表示される (6379283)

Application Server ドメイン管理サーバーをインストールした場合、以降のインストールセッションで、Application Server ノードエージェントがインストール済みで互換性があると表示されます。この問題は、ドメイン管理サーバーおよびノードエージェントが同じパッケージセットを使用し、設定のみが異なることが原因で発生します。

解決方法: なし。ノードエージェントをサポートするためのソフトウェアはインストールされています。ノードエージェントを作成するには、asadmin create-node-agent コマンドを使用します。詳細は、create-node-agent(1)を参照してください。

インストーラが、ユーザーが設定ページで入力したホスト名を認識しない (4931514)

インストーラは、Application Server の「サーバー名」の入力を要求します。ただし、テキストフィールドに何を入力しても、インストーラはマシンの実際のホスト名を使用します。

解決方法: サーバー名がサーバーのホスト名と異なる場合は、スーパーユーザーになり、該当するドメインディレクトリ (「サーバールート」ディレクトリ) で次のように入力します。

# find . -type f -exec grep -l $HOSTNAME {} \\ ;

次に、ファイルの内容を適切に変更します。

Linux でドメインを起動できない (6396102)

Linux でドメインを起動しようとすると、libstdc++ を参照する例外が生成されます。これは、Application Server が Linux 上で、デフォルトではインストールされない特定の互換性のあるライブラリを必要とすることが原因で発生します。

解決方法: 次の互換性のあるライブラリをインストールします。

これらのライブラリはデフォルトではインストールされませんが、Red Hat Linux のディストリビューションに含まれています。build の値は Red Hat Linux のバージョンによって異なる場合があることに留意してください。

Directory Server のインストールに関する問題点

Solaris 9 へのインストール後に 2 つのバージョンの Directory Server が存在する (バグ番号なし)

Solaris 9 には Directory Server 5.1 がバンドルされます。したがって、Java ES 5 から Directory Server をインストールしたあとは、2 つのバージョンがシステム上に存在します。Solaris 9 に含まれるバージョン 5.1 と、Java ES に含まれるバージョン 6.0 です。

そのようなシステムで Directory Server を使用するときは、必ず、管理しようとする Directory Server のバージョンと関連付けられたコマンドセットを使用する必要があります。

サフィックスのインデックス設定変更を保存すると null エラーが発生する (6507803)

Internet Explorer 6 から Directory Service Control Center にアクセスしているとき、サフィックスのインデックス設定変更を保存すると null エラーが表示されます。また、操作の進捗ウィンドウがフリーズしたかのように見えます。

解決方法: Mozilla ベースのブラウザなどの別のブラウザを使用して Directory Service Control Center にアクセスします。

Monitoring Console のインストールに関する問題点

ほかの Java ES コンポーネントと同じホストに Monitoring Console をインストールできない (6441664)

Java ES インストーラでは、Sun Java System Monitoring Console とともにインストールするコンポーネントを任意に、またはすべて選択できます。ただし Monitoring Console には、監視対象のコンポーネントと同じホスト上に、または同じ Solaris ゾーン内にインストールされたときには動作しないという制限があります。Monitoring Console をほかのコンポーネントとともに選択した場合、インストールは失敗しませんが、Monitoring Console を設定して実行することはできません。

解決方法: ほかの Java ES コンポーネントがインストールされていない専用のホストに Monitoring Console をインストールします。インストーラの実行中、ほかのコンポーネントをインストールするとき、Monitoring Console をインストール対象として選択しないでください。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「Java ES インストーラを使用して Monitoring Console をインストールするには」の手順を参照してください。

別の方法として、Solaris 10 オペレーティングシステムを使用してローカルゾーン内に専用の論理ホストを作成することにより、ほかの Java ES コンポーネントと同じ物理マシン上に Monitoring Console をインストールできます。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「Solaris ゾーンに Monitoring Console をインストールするには」の手順を参照してください。

以前に Monitoring Console をインストールして設定したホストに Java ES コンポーネントをインストールする場合は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「Monitoring Console を構成解除するには」の手順に従ってください。

Monitoring Console はデフォルトの場所にインストールする必要がある (6471270)

Monitoring Console がデフォルトの場所にインストールされていないと、Web コンソールが Monitoring Console を見つけられないため、起動できません。

解決方法: Monitoring Console のインストール時にデフォルト以外の場所を指定しないでください。

インストーラが Monitoring Console を自動的に設定しない (6488160 に関連)

Sun Java System Monitoring Console のインストール後、Java ES インストーラは Monitoring Console を自動的に設定および起動しません。

解決方法: インストール後に Monitoring Console を設定および起動するためのコマンドを手動で実行する必要があります。『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「Monitoring Console のインストール」の手順を参照し、続いて『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「Monitoring Console の起動」の手順を参照してください。

Portal Server のインストールに関する問題点

インストール後に Mobile Access にログインできない (6437280)

この問題は、Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタのフィルタエントリがコメントアウトされていることが原因で発生します。

解決方法: Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタエントリのコメントを解除します。

Portal Server の設定で、進捗バーの表示が変化せず設定がハングアップしたように見える (6350387)

Portal Server の設定中に、インストール進捗バーの表示が変化しません。これにより、設定処理がハングアップしたかのように見える場合があります。

解決方法: 明らかに停止しているように見える場合でも、無視して Portal Server 設定処理の完了まで待機します。ローエンドのシステムでは、処理の完了に最大で 45 分かかる場合があります。

(Solaris および Linux) Portal Server のアップグレードが失敗する — /opt/SUNWappserver7/bin/asadmin が見つからない (6313972)

解決方法: この問題に関する最新のアップグレード資料については、次のマニュアルを参照してください。

『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』

デスクトップ上で、iFrame プロバイダのヘルプファイルリンクが機能しない (6199105)

SampleIFrame Channel からヘルプアイコンをクリックすると、「HTTP Status 404 — /portal/docs/en/desktop/iframechann.htm is not available」と表示される。

解決方法: なし。iFrame プロバイダ にはヘルプファイルは提供されていません。

Portal Server のインストールおよびアンインストールが、ハングアップしているように見える (5106639)

Portal Server のインストールおよびアンインストール時に、インストーラおよびアンインストーラがハングアップしているように見えます。インストールまたはアンインストールが正しく終了するまで、最大で 30 分遅れることがあります。

解決方法: なし。

Sun Cluster のインストールに関する問題

Solaris 10 を実行している x86 マシンがクラスタモードへの移行に失敗する (6299971)

Solaris ブートアーキテクチャープロジェクトに関して行われた変更が原因で、Solaris 10 を実行している x86 マシンがクラスタモードへの移行に失敗します。マシンの起動時に次のエラーメッセージが表示されます。


Use is subject to license terms.
NOTICE: Can't open /etc/cluster/nodeid

NOTICE: BOOTING IN NON CLUSTER MODE
NOTICE: NO PCI PROP
NOTICE: NO PCI PROP
Configuring devices.
Hostname: pvyom1
devfsadm: minor_init failed for module /usr/lib/devfsadm/linkmod/SUNW_scmd_link.so
Loading smf(5) service descriptions: 24/24
/usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list.
Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances.
Not booting as part of a cluster
/usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list.
Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances.
Note: path_to_inst might not be updated. Please 'boot -r' as needed to update.

解決方法: 次の手順を実行します。

  1. /boot/solaris/filelist.ramdisk/etc/cluster/nodeid を追加します。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # bootadm update-archive
    # reboot -- -r

すべてのノードが同時に起動する場合に 16 ノードクラスタを形成できない (6320429)

16 ノードクラスタのすべてのノードを同時に起動しようとすると、ノードパニックが発生し、ノードが定足数を待機してハングアップします。

このバグは、プライベートインターコネクトスイッチの誤った設定が原因で発生していました。Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。16 ノードクラスタ上ではスイッチに対してこの処理が行われず、このバグの原因となっていました。このバグのため、クラスタをオンラインにすることができません。

この問題を解決するには、Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。

解決方法: なし。

Sun Cluster のローカライズ版パッケージのインストールで警告メッセージが表示される (6338473)

Sun Cluster のローカライズ版パッケージのインストール中に、次の警告メッセージが Java ES インストールログに表示されます。ローカライズ版パッケージの名前は SUNW*scspmu です。この警告メッセージは、ローカライズ版コンポーネントをインストール対象として選択していない場合には表示されません。


Warning: smreg is obsolete and is preserved only for
compatibility with legacy console applications. Use wcadmin
instead.

Type "man wcadmin" or "wcadmin --help" for more information.

この警告は、Sun Cluster のローカライズ版パッケージが、Sun Java(TM) Web コンソール 3.x の新しいコマンドである wcadmin ではなく smreg コマンドを使用していることが原因で生成されます。このメッセージは、Sun Cluster のインストールを完了するために別の手順を実行する必要があることを暗示するため、ユーザーに誤解を与える可能性があります。

解決方法: この警告はインストールエラーによって生成されるものではありません。この警告メッセージは無視しても安全です。

Sun Cluster HA Application Server Agent が Application Server 8.1 および HADB 8.1 をサポートしない (6212333)

インストーラには、Sun Cluster HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともにインストールするかどうかを選択できるオプションがあります。しかし、HA Application Server Agent は Application Server と HADB 8.1 をサポートしません。結果的に、HA Application Server を設定することができません。

解決方法: HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともに インストールしないでください。

以前のバージョンの Directory Server 用の Sun Cluster データサービス (バグ番号なし)

Java ES 2005Q1 には、Sun Java System Directory Server 5 2004Q2 用の Sun Cluster データサービスが含まれています。Sun Java System Directory Server 5.0 か 5.1、または Netscape HTTP、バージョン 4.1.6 用の Sun Cluster データサービスが必要な場合は、Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 リリースで入手できます。このリリースを入手する場合は、ご購入先のカスタマサポートの担当者に連絡してください。

Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用の Sun Cluster データサービスが、Sun Cluster 3.1 CD からインストールされない (バグ番号なし)

代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。また、データサービスはエージェント CD からインストールされません。代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。

Sun Cluster Agent がシステムに存在している場合、インストーラが Sun Cluster Agent の追加インストールを許可しない (バグ番号なし)

Java Enterprise System インストーラの実行前に Sun Cluster Agent がインストールされていると、インストーラが Agent の追加インストールを許可しません。

解決方法: pkgadd を使用して、追加の Sun Cluster Agent をインストールします。

Web Server のインストールに関する問題点

Web Server インストールディレクトリに以前にインストールしたバージョンのファイルが格納されている場合、Web Server のインストールは失敗する (バグ番号なし)

解決方法: すべての設定ファイルをバックアップします。その後、インストールディレクトリを削除してから、Java Enterprise System インストーラを使用して Web Server をインストールします。