Java Enterprise System を構成するコンポーネントはいくつかの共有コンポーネントに依存しているため、ゾーンで作業する場合にはいくつかの制限事項があります。ゾーン環境では、共有コンポーネントは次の規則に従います。
ゾーン内のすべての共有コンポーネントは、同じバージョンの JES である必要があります。この要件により、3 つの点に影響します。
共有コンポーネントの異なるバージョンをインストールしたい場合は、それぞれのバージョンを別々のゾーンに常駐させる必要があります。
ゾーン内で 1 つの共有コンポーネントをアップグレードまたはあとのバージョンをインストールする場合、すべての共有コンポーネントをアップグレードする必要があります。
大域ゾーンに共有コンポーネントをインストールする場合、非大域ゾーンの共有コンポーネントを必要に応じてアップグレードすることに注意する必要があります。
疎ルートゾーン内のファイルシステムは読み取り専用のため、共有コンポーネントは疎ルートゾーンにインストールできません。代わりに、大域ゾーンにインストールする必要があります。共有コンポーネントに依存する製品コンポーネントは、まず大域ゾーンにインストールしてから非大域ゾーンに伝達する必要があります。
Java Enterprise System のコンポーネント製品であるためこれらの要件は Message Queue のインストールに影響し、そのためにゾーンの使用にも制限があります。
Message Queue 製品は /usr ディレクトリにインストールされるため、最初に大域ゾーンでインストールまたはアップグレードする必要があります。