この節では、Service Registry 3.1 で新しく追加された機能と、サポートされている製品について説明します。
以前のポート値 6060 が、X ウィンドウシステム (X11) の使用のために IANA (Internet Assigned Numbers Authority) に登録された値と競合したため、Service Registry のデフォルトのアクセスポート値が変更されました。新しいデフォルトのアクセスポート値は 6480 です。現在、デフォルトの Service Registry ポートはすべて IANA に登録されています。
Java API for XML Registries (JAXR) を使用している既存のクライアントをすべて、新しいポート値を使用するように変更してください。JAXR クライアントの場合、このポート値はプロパティー javax.xml.registry.queryManagerURL と javax.xml.registry.lifeCycleManagerManagerURL で指定します。プロパティーファイルにこれらのプロパティーが定義されている場合は、クライアントを再コンパイルする必要はありません。
Service Registry パッケージは、表 1–1に示すように名前が変更されました。
表 1–1 Service Registry のパッケージ名の変更
パッケージの説明 |
Java ES 4 のパッケージ名 |
Java ES 5 のパッケージ名 |
---|---|---|
Solaris OS 上の配備パッケージ |
SUNWsoar-server |
SUNWsrvc-registry-deploy |
Linux および HP-UX システム上の配備パッケージ |
sun-soarserver |
sun-srvc-registry-deploy |
Solaris OS 上の開発パッケージ |
SUNWsoar-sdk |
SUNWsrvc-registry-dev |
Linux および HP-UX システム上の開発パッケージ |
sun-soarsdk |
sun-srvc-registry-dev |
Service Registry のインストールパス名もまた、表 1–2に示すように変更されました。
表 1–2 Service Registry のインストールパス名の変更
説明 |
Java ES 4 のパス名 |
Java ES 5 のパス名 |
---|---|---|
Solaris OS 上のベースインストールディレクトリ |
/opt/SUNWsoar |
/opt/SUNWsrvc-registry |
Linux および HP-UX システム上のベースインストールディレクトリ |
/opt/sun/SUNWsoar |
/opt/sun/srvc-registry |
Solaris OS 上のドメインとデータのインストールディレクトリ |
/var/opt/SUNWsoar |
/var/opt/SUNWsrvc-registry |
Linux および HP-UX システム上のドメインとデータのインストールディレクトリ |
/var/opt/sun/SUNWsoar |
/var/opt/sun/srvc-registry |
以前のリリースでは、Service Registry の設定に使用した Ant ターゲットの名前は install でした。このリリースでは、ターゲット名は configure です。install ターゲットは下位互換性のために引き続きサポートされていますが、今後のリリースでは削除される可能性があります。詳細は、『Service Registry 3.1 管理ガイド』の第 1 章「Service Registry の設定およびセットアップ」を参照してください。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html にあります。アクセシビリティーに関する Sun の方針については、http://sun.com/access を参照してください。
Service Registry には Java API for XML Registries (JAXR) の Version 1.0 仕様が実装されています。JAXR 1.0 は、UDDI および ebXML Registry 2.0 仕様をサポートするように作成されたものです。Service Registry における JAXR の実装には、JAXR 1.0 に対する非標準の拡張機能が含まれています。これらの拡張 API は、JAXR 仕様の今後のバージョンに対して使用され、今後の JAXR 標準に対する追加機能として考慮される予定です。
これらの拡張 API は、Service Registry の今後のリリースにおいて変更される可能性があります。Sun は、Service Registry の今後のリリースでこれらの API の下位互換性を維持するために、最善を尽くして参ります。ただし、場合によっては下位互換性を確保できない可能性もあります。したがって、これらの拡張 API を使用するユーザーは、今後のリリースでの Service Registry JAXR プロバイダ内のこれらの拡張に対する変更の可能性に注意するようにしてください。