次に示す既知の問題とバグは、Service Registry 3.1 リリースの操作に影響を与えます。
問題の概要:バージョン管理が有効な場合、オブジェクトの新しいバージョンを作成するために RegistryPackage オブジェクトを変更すると、すべてのパッケージのコンテンツが新しいバージョンから消失します。
対処方法:バージョン管理を有効にしないでください。詳細は、『Service Registry 3.1 管理ガイド』の「レジストリオブジェクトのバージョン管理の有効化」を参照してください。
問題の概要:バージョン管理が有効な場合、オブジェクトの 1 つのバージョンに Classification を追加してオブジェクトを保存すると、Classification が古いバージョンと新しいバージョンの両方に存在するようになります。
対処方法:バージョン管理を有効にしないでください。詳細は、『Service Registry 3.1 管理ガイド』の「レジストリオブジェクトのバージョン管理の有効化」を参照してください。
問題の概要:バージョン管理が有効な場合、ExternalLink を持つオブジェクトに Slot、Classification、または ExternalIdentifier を追加すると、ExternalLink がオブジェクトの新しいバージョンから消失します。
対処方法:バージョン管理を有効にしないでください。詳細は、『Service Registry 3.1 管理ガイド』の「レジストリオブジェクトのバージョン管理の有効化」を参照してください。
問題の概要:JAXR 仕様では、ユーザーが、非推奨のオブジェクトとの間に関連付けを作成することは許可されていません。ただし、Service Registry JAXR プロバイダでは、その非推奨オブジェクトを所有しているユーザーであればこのような関連付けを作成できます。
問題の概要:Web コンソールで、Person オブジェクトには PostalAddress、EmailAddress、TelephoneNumber がすべて含まれていますが、ユーザーは Person オブジェクトの「詳細」領域にこれらの属性を追加できません。
対処方法:Person オブジェクトの代わりに User オブジェクトを作成してください。User オブジェクトには、これらのすべての属性を追加できます。
問題の概要:管理ツールのコマンド add association を発行して、そのユーザーに実行する権限のない関連付けを作成しようとすると、紛らわしいエラーメッセージが表示されます。たとえば、管理者でないユーザーがタイプ HasMember の関連付けを作成しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
No Concept object exists for type: HasMember
問題の概要:管理ツールの lcd コマンドを使用して現在のローカルディレクトリを設定すると、 cp コマンドはこのディレクトリに対する相対パス名の引数を受け入れます。ただし、ほかのほとんどのコマンド (add user、import、keystoreMover など) はそのように動作しません。これらのコマンドの場合は、絶対パス名を指定する必要があります。
問題の概要:WSDL カタログ化サービスは、サーバー上の、install.properties ファイルの java.io.tmpdir プロパティーで指定されたディレクトリ内に XML および XSLT ファイルを残します。さらに、ユーザー認証プロセスは同じディレクトリ内に、.omar で始まり、サフィックスが .jks のファイルを残します。これらのファイルは、Registry ドメインが停止されるまで削除されません。
対処方法:次のような名前のファイルは削除できます。????? の文字列は 5 桁の数字を表します。
CanonicalXMLValidationService_OutputFile?????.xml InvocationControlFile_WSDLValidation?????.xslt
問題の概要:WSDL カタログ化サービスを使用して、Registry に WSDL ファイルを発行することによってサービスを作成すると、そのサービスの一部である多数のオブジェクトが Registry によって作成されます。そのサービスや WSDL ファイルを削除または更新しても、これらのオブジェクトは削除または更新されません。代わりに、個別に削除または更新する必要があります。サービスや WSDL ファイルを削除または更新したら、カタログ化されたオブジェクトを削除または更新するようにしてください。
問題の概要:Web コンソールでユーザーが FindAllMyObjects クエリーを選択して実行すると、結果の表示には、クエリーを実行したユーザーの User オブジェクトが、そのユーザーが所有しているほかのすべてのオブジェクトとともに含まれます。ユーザーが誤ってこのオブジェクトを削除すると、重大な問題が発生します。そのユーザーとして発行したオブジェクトに対してアクションを何も実行できなくなり、さらにオブジェクトを発行するにはユーザー登録をやり直す必要があります。本来 FindAllMyObjects クエリーでは、この User オブジェクトが表示されてはなりません。このオブジェクトは、GetCallersUser クエリーのみで表示されるべきです。
対処方法:自分の User オブジェクトを削除しないように注意してください。
問題の概要:ユーザーが Web コンソールで任意のタイプのオブジェクトを作成する場合、「状態の設定または変更」ボタンはグレー表示ではありません。ただし、まだ作成されていないオブジェクトの状態を設定または変更することはできません。このボタンをクリックすると、オブジェクトが見つからないというエラーメッセージが表示されます。
対処方法:作成中のオブジェクトの「状態の設定または変更」ボタンをクリックしないようにします。「適用」をクリックしてオブジェクトの作成を完了してから、そのオブジェクトを検索して状態を変更します。
問題の概要:オブジェクトを作成すると、状態は Submitted となっています。しかしオブジェクトを変更して保存すると、状態が null に変わります。状態は Submitted のままであるべきです。
Web コンソールでは、オブジェクトを変更すると、状態プルダウンメニューのテキストが「送付」から「状態の選択」に変わります (バグ 6501767)。
問題の概要:Web コンソールの検索領域で「Classification ノードの選択」をクリックすると、Concept を選択したあとで「OK」をクリックするようにというテキストが表示されますが、ボタンのラベルは「閉じる」になっています。
問題の概要:Web コンソールで、「新規ユーザーの詳細」フォームおよび「ユーザー認証の詳細」フォームにはアスタリスクが含まれていますが、フォームにはアスタリスクが必須のフィールドを示しているという説明がありません。
対処方法:オンラインヘルプに、どのフィールドが必須であるかが記載されています。
問題の概要:Solaris、HP-UX、および Windows プラットフォーム上では、JVM プロパティー java.io.tmpdir がスラッシュ (/) で終了する値に設定されている場合、zip ファイルに対して WSDL カタログ化サービスを使用しようとすると失敗します。この失敗は、カタログ化サービスが要求中のファイルの 1 つを見つけられなかったというメッセージを含む CatalogingException として示されます。
この問題は、java.io.tmpdir のデフォルトの設定がスラッシュで終了しない Linux では発生しません。
対処方法: java.io.tmpdir の値を変更し、スラッシュで終了しないようにします。
次の手順を実行します。
『Service Registry 3.1 管理ガイド』の「Application Server 管理コンソールを使用する」の説明に従って、Application Server の管理コンソールにログインします。
「設定」ノードを開きます。
サーバーノード server-config (Admin Config) を開きます。
「JVM 設定」をクリックします。
「JVM オプション」タブをクリックします。
「JVM オプションを追加」をクリックします。
テキストフィールドに次のように入力します(すべてを1 行で入力)。
Solaris OS および HP-UX の場合: -Djava.io.tmpdir=/var/tmp
Windows の場合: -Djava.io.tmpdir=c:\DOCUME~1\ADMINI~1\LOCALS~1\Temp
「保存」をクリックします。
『Service Registry 3.1 管理ガイド』の「レジストリ用 Application Server ドメインを停止および再起動する」にある説明に従います。
これらの手順を実行したあと、複数の WSDL ファイルを含む zip ファイルを発行できるようになります。
問題の概要:バージョン管理を有効にした状態で JAXR プロバイダを使用して、Organization を保存する前に既存の Service オブジェクトを追加する Organization オブジェクトを作成すると、プログラムは失敗し、スタックトレースが出力されます。
問題の概要:HP-UX システム上の Web コンソールで Internet Explorer 6 を使用してユーザー登録を実行すると、生成された証明書へのアクセスに問題が発生します。特に、登録して、生成された証明書をダウンロードしてから Internet Explorer 6 にインポートすると、Service Registry に 1 度はログインできますが、そのあとのログインの試みは失敗します。サーバーログファイルには、Assertion 失敗と表示されます。
対処方法:HP-UX システム上の Web コンソールでは、Firefox などの別のブラウザを使用します。