ここでは、インストール上の既知の問題とその解決方法を示します。
この問題は、いくつかの Linux システム上で発生していました。これは Java Desktop System 2 でもっとも一般的に見られますが、Linux Red Hat ディストリビューションでも見られます。
インストーラの最後の画面で「完了」ボタンをクリックすると、インストーラは製品の「バージョン情報」ページまたは製品登録ページを表示するブラウザウィンドウの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップしたままになります。
インストールプログラムを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、インストールプログラムを終了します。そのあとで、製品の「バージョン情報」ページまたは登録ページを表示するブラウザウィンドウが起動することがあります。ブラウザウィンドウが現れない場合には、ブラウザを起動してから次の URL を入力して「バージョン情報」ページを確認してください。
file://install_dir/docs-ee/about.html |
製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。
Windows では、Application Server Enterprise Edition をインストールした直後に、ディレクトリ drive:\as\domains\domain1\imq が存在しない旨のメッセージを出力して Message Queue ブローカが起動に失敗します。
domain1 を起動してからブローカを起動した場合には、Application Server によってディレクトリが作成され、この問題は発生しません。
ブローカを作成する前に var_home_dir_location を作成します。次のようにします。
$imqbrokerd -varhome var_home_dir_location |
次に例を示します。
$imqbrokerd -varhome D:\as\domains\domain1\imq |
Application Server Enterprise Edition 8.2 を Red Hat Linux Advanced Server (RHLAS) 3.0 または 4.0 システムにインストールする場合は、システムに compat-libstdc++ ライブラリがインストール済みでないと失敗します。Application Server では、RHLAS システム上に compat-libstdc++ ライブラリが必要ですが、これはデフォルトではインストールされません。この問題は RHLAS システムでのみ発生します。
Application Server ソフトウェアをインストールする前に、http://rpm.pbone.net/index.php3/stat/4/idpl/843376/com/compat-libstdc++-7.3-2.96.118.i386.rpm.html から compat-libstdc++ RPM をダウンロードしてインストールします。
Application Server Enterprise Edition 8.2 を 64 ビットモードの Web Server 7.0 とともに実行しているときに、64 ビットバージョンのロードバランサプラグインを実行しようとすると、次のエラーが発生して失敗します。
failure: CORE2253: Error running Init function load-modules: dlopen of /export/home/mareks/opt/webserver7/plugins/lbplugin/bin/libpassthrough.so failed (ld.so.1: webservd: fatal: /export/home/mareks/opt/webserver7/plugins/ lbplugin/bin/libpassthrough.so: wrong ELF class: ELFCLASS32) failure: server initialization failed |
問題は、Application Server Enterprise Edition 8.2 用の 64 ビットのロードバランサプラグインがなく、64 ビットの Web Server には 64 ビットのプラグインが必要であることにあります。
Web Server が 64 ビットモードで動作しているか 32 ビットモードで動作しているかは、次のコマンドを使用して判別できます。
wadm get-config-prop --user=admin --config=xxx --password-file=xxx platform |
Application Server Enterprise Edition 8.2 用の 64 ビットのロードバランサは計画されていません。この問題を回避するには、Web Server 7.0 の逆プロキシ機能を使用するか、32 ビットモードで動作するように Web Server 7.0 を設定してください。手順については、Web Server のマニュアルを参照してください。
Application Server 8.2 を Windows 2000 のデフォルトの場所にインストールすると、asant deploy の実行時に次のエラーが発生することがあります。
$ C:/Sun/JavaES5/appserver/bin/asant deploy The input line is too long. The syntax of the command is incorrect. |
問題は、Windows 2000 のコマンド行を 1000 文字より長くすることができず、システム構成によってはデフォルトの ANT_OPTS 環境が原因で asant deploy コマンド行が長くなることにあります。これは Windows 2000 だけの問題です。
Windows 2000 で、Application Server を C:\JES5_AS などの非常に短いディレクトリパスにインストールします。
Windows 上の JES 5 b12 を使用していて、コンポーネント選択パネルの上位レベルで Application Server を選択した場合、ノードエージェントサブコンポーネントもデフォルトで選択されます。その後、インストールプロセスによって、ノードエージェントと、そのノードエージェントに属する AppServer1 というサーバーインスタンスが作成されます。これが正しい動作です。
ただし、ノードエージェントサブコンポーネントの選択を解除した場合でも、ドメインの common.properties ファイルでは AppServer1 インスタンスが作成されます。たとえば次のようになります。
domain.name=domain1 appserver.instance=AppServer1 |
これ以降、asant を使用してアプリケーションを配備しようとしても失敗します。
common.propeties ファイルを編集して、appserver.instance=AppServer1 を appserver.instance=server で置換します。
ほかの欠陥 (6295215 など) により、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 Developer’s Guide』の「Obtaining a Physical Connection from a Wrapped Connection」 (第 11 章)、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 Developer’s Guide』の第 11 章「Using the JDBC API for Database Access」に記載されているコードは正しくなくなりました。具体的には、次の行を
Connection drivercon = ds.getConnection(con); |
次のように修正する必要があります。
Connection drivercon = ((com.sun.gjc.spi.DataSource)ds).getConnection(con); |
このバージョンのソフトウェアでは、Application Server でネットワークファイルシステム (NFS) をサポートしません。
ありません。