Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (UNIX 版)

サンプルスクリプトで使用する Derby データベースが間違った場所に作成される。(ID 6377804)

説明

このバグには、次の 2 つの面があります。

  1. Derby データベースを使用するサンプルアプリケーション設定スクリプトを実行すると、Derby データベースが現在のディレクトリまたは <install_root>/bin の下に作成されます。

  2. サンプル build Ant スクリプトによって、管理パスワードファイルを保存する password.txt ファイルが現在のディレクトリの下に作成されますが、このディレクトリはルート以外の疎ゾーンシナリオでは書き込み可能ではありません。

解決方法

  1. Derby データベースの場所start-database コマンドで --dbhome オプションを使用して、--dbhome に指定された値の場所にデータベースを作成します。たとえば、次の例は、start-database 用の asadmin コマンドの構文です。


    start-database [--dbhost 0.0.0.0] [--dbport 1527] [--dbhome db_directory] [--echo=false] 
    [--verbose=false]
  2. password.txt ファイルの場所 – 設計上、サンプルディレクトリは書き込み可能であると想定されています。これは、すべてのビルドコマンドにそのディレクトリでの password.txt ファイルの作成が含まれているためです。書き込み可能な場所にサンプルの作業用コピーをインストールするようにしてください。