Service Registry 3.1 管理ガイド

Procedureインストール後の設定のあとでカスタムプロパティーを使って Service Registry を root として設定する

始める前に

次に示す手順は、root としてログインするか、スーパーユーザーになることを前提とします。

  1. ディレクトリ ServiceRegistry-base/install に移動します。

  2. ファイル install.properties をセキュリティー保護された場所にコピーします。

    次のようなコマンドを使用します。


    cp install.properties $HOME/hidden_dir/sr.properties
    
  3. プロパティーファイルのアクセス権を書き込み可能に変更します。

    次のようなコマンドを使用します。


    chmod 600 $HOME/hidden_dir/sr.properties
    
  4. ファイル内の変更可能なプロパティーを編集します。

    たとえば、すべてのパスワードをデフォルト値から変更することをお勧めします。

  5. アクセス権を元の読み取り専用の値に戻します。

    次のようなコマンドを使用します。


    chmod 400 $HOME/hidden_dir/sr.properties
    
  6. ServiceRegistry-base/install ディレクトリで、変更した install.properties ファイルの場所を指定して次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。

    次のようなコマンドを使用します。

    Ant-base /ant -f build-install.xml -Dinstall.properties=$HOME/hidden_dir/sr.properties configure

    ant コマンドが動作するには、JAVA_HOME 環境変数が設定されている必要があります。通常はこの変数を次の値に設定します。

    /usr/jdk/entsys-j2se

    レジストリ設定プロセスは、RegistryDomain-base/domains/${registry.install.DomainName} に Application Server ドメインを作成します。デフォルトのドメイン名は、registry です。その後、設定プロセスは、そのドメインを起動し、レジストリを配備したあと、その実行中のドメインをそのまま起動しておきます。

    レジストリ設定プロセスは、レジストリデータベースとサーバーキーストアをディレクトリ RegistryDomain-base/3.0 内にインストールします。このディレクトリはレジストリをアンインストールしても削除されませんが、これは、そのデータベースを将来のリリースにおいても使用できるよう保護するためです。このディレクトリを削除するかどうかや、削除する場合のタイミングは、管理者によって制御されます。

    RegistryDomain-base の場所は、Solaris OS では /var/opt/SUNWsrvc-registry、Linux および HP-UX システムでは /var/opt/sun/srvc-registry です。

    レジストリ設定プロセスによって ServiceRegistry-base/install/cacerts という名前のディレクトリが作成され、Application Server ドメインが信頼すべき追加の証明書が格納されます。

  7. ant configure コマンドの出力にエラーが含まれていないか確認します。

    エラーが存在しない場合には、Web コンソールまたは管理ツールを使い始めることができます。