パスワードポリシーは、特定のディレクトリ内でパスワードがどのように使用されるかを規定した規則の集合です。パスワードポリシーは Directory Server 内に、通常は Directory Server コンソールを使用して定義されます。安全なパスワードポリシーとして次のような条件をパスワードに適用すると、推測されやすいパスワードによるリスクを最小限に抑えることができます。
ユーザーは定期的にパスワードを変更しなければならない。
ユーザーは、容易に推測できないパスワードを指定しなければならない。
不正なパスワードを何度か使用すると、アカウントがロックされることがある。
Directory Server では、いくつかの方法により、ツリー内の任意のノードにパスワードポリシーを設定できます。詳細は、
『Directory Server Enterprise Edition 6.0 管理ガイド』の「Directory Server のパスワードポリシー」を参照してください。
Directory Server では、パスワードポリシーに passwordExp 属性が含まれます。この属性は、一定の秒数が経過するとユーザーパスワードが期限切れになるかどうかを定義します。管理者が passwordExp 属性を on に設定すると、エンドユーザーパスワードの有効期限と、amldap、 dsame、puser などの Access Manager の管理アカウントの有効期限が設定されます。Access Manager 管理者アカウントのパスワードが期限切れになったときにエンドユーザーがログインしている場合は、そのユーザーにパスワード変更画面が表示されます。ただし、Access Manager では、そのパスワード変更画面に関係するユーザーを特定しません。この場合、このパスワード変更画面は管理者向けに表示されており、エンドユーザーはパスワードを変更できません。
この問題を解決するには、管理者が Directory Server にログインし、amldap、dsame、および puser の各パスワードを変更するか、または将来のために passwordExpirationTime 属性を変更します。