Message QueueTM 情報の監視インタフェースには、ログファイル、対話型コマンド、メトリックスを取得できるクライアント API の 3 つがあります。それぞれのツールには、次のような長所と短所があります。
ログファイルでは、メトリックスデータの長期間の記録が提供されますが、簡単には解析できません。
コマンドでは、ニーズに合った情報を迅速にサンプル抽出できますが、履歴情報を調べたり、プログラムでデータを操作したりすることはできません。
クライアント API では、情報の抽出、処理、データの操作、グラフ表示、警告の送信を行うことができます。ただし、クライアント API を使用するには、カスタムアプリケーションを作成して、データの取得と分析を行う必要があります。
表 10–1 は、さまざまなツールの比較です。
表 10–1 メトリックス監視ツールの長所と短所
メトリックス監視ツール |
長所 |
短所 |
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imqcmd metrics |
リモート監視 スポット検査に適しています 報告間隔はコマンドのオプションで設定されるため、即座に変更可能です 対象となる特定のデータを容易に選択できます わかりやすい表形式でデータを表示します |
シングルコマンドではすべてのデータを取得できません データ分析のプログラム化が困難です 履歴レコードを作成しません 履歴的な傾向を確認するのが困難です |
ログファイル |
定期的なサンプリング 履歴レコードの作成 |
ブローカプロパティーの設定が必要です。有効にするにはブローカをシャットダウンし再起動する必要があります ローカル監視のみ 読み取りや解析が非常に困難なデータ形式です。解析ツールはありません 報告間隔を即座に変更できません。すべてのメトリックスデータについて同じです 柔軟にデータを選択できません ブローカメトリックスのみ。送信先と接続サービスのメトリックスは含まれていません 間隔が短過ぎるとパフォーマンスに影響する可能性があります |
クライアント API |
リモート監視 対象となる特定のデータを容易に選択できます データをプログラムで分析し、任意の形式で提示できます |
ブローカプロパティーの設定が必要です。有効にするにはブローカをシャットダウンし再起動する必要があります 専用のメトリックス監視クライアントをプログラミングする必要があります 報告間隔を即座に変更できません。すべてのメトリックスデータについて同じです |
この表に掲載されている違いに加えて、それぞれのツールでは、ブローカによって生成されたメトリックス情報の、多少異なるサブセットが収集されます。どの監視ツールがどのメトリックスデータを収集するかについては、第 18 章「メトリックスのリファレンス」を参照してください。