Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

基準になる使用パターン

メッセージングアプリケーションが配置され稼働されたあとは、基準になる使用パターンを確立することが重要となります。要求のピークがいつ発生するか把握し、その要求の定量化を図ります。たとえば、通常、要求はエンドユーザー数、アクティビティーレベル、時間帯、またはこれらすべてによって左右されます。

基準になる使用パターンを確立するには、メッセージサービスを一定期間監視して、次のようなデータを調べる必要があります。

また、メトリックスデータにより提供される平均値とピーク値を使用することもできます。

これらの基準になるメトリックスを設計時の期待値と比較することが重要です。それによって、クライアントコードが正常に動作していることを確認します。たとえば、接続が開いたままになっていないか、または、消費されたメッセージが未通知のままになっていないかを確認できます。これらのコーディングエラーはブローカのリソースを消費し、パフォーマンスに大きな影響を及ぼします。

基準になる使用パターンは、最適なパフォーマンスを得るためにシステムを調整する方法を決定する上で役立ちます。たとえば、次のように指定します。

一般に、使用パターンをより綿密に理解しているほど、より適切に、使用パターンに応じてシステムを調整し、将来ニーズに合わせてプランニングすることができます。