Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド

ORB の操作

IIOP リスナーを作成するには、管理コンソールで「設定」>「ORB」>「IIOP リスナー」の順に選択し、「新規」をクリックします。または、次の asadmin コマンドを使用して IIOP リスナーを作成します。create-iiop-listener(1) および create-ssl(1)

IIOP リスナーを編集するには、管理コンソールで「設定」>「ORB」>「IIOP リスナー」の順に選択し、変更対象のリスナーを選択します。設定を変更します。ポート番号を変更した場合は、サーバーを再起動します。ORB はスレッドプールを使用し、Enterprise JavaBeans のリモートクライアントおよび RMI-IIOP を介して通信するほかのクライアントからの要求に応答します。

IIOP リスナーを削除するには、管理コンソールで「設定」>「ORB」>「IIOP リスナー」の順に選択し、削除対象のリスナーを選択します。または、delete-iiop-listener(1) コマンドを使用します。

ORBCommunicationsRetryTimeout プロパティーは、ORB クライアントが到達不可能な ORB バックエンドへの接続の確立を試行する秒数を指定します。デフォルト値は 60 秒です。このデフォルト設定では、ORB バックエンドが到達不可能な場合、ログに大量の CORBA 例外が記録されたり、ネットワーク使用率が高くなったりすることがあります。

そのような場合は、ORBCommunicationsRetryTimeout を低い値に設定してください。

サードパーティー製の ORB

Sun Java System Application Server は、サードパーティー製の ORB ソフトウェアと併用できます。そのようなサードパーティー製 ORB をサポートするには、サーバー側の設定を変更する必要があります。

サードパーティー製 ORB のサポートを実装するには、domain.xml ファイルと server.policy ファイルを編集する必要があります。サードパーティー製 ORB のサンプルを設定する方法の詳細は、「Configuring Sun Java System Application Server for Third-Party ORBs」 を参照してください。