Sun Java System Application Server の設定は domain.xml ファイルに保存されます。domain.xml は Application Server の設定の状態を表すドキュメントです。このドキュメントは特定の管理ドメインの中央リポジトリです。このドキュメントには、Application Server ドメインモデルの XML 表現が格納されます。domain.xml の内容は、ドメイン DTD の形式で表現された仕様によって管理されています。
ここでは、次の内容について説明します。
次の設定変更を実行した場合は、変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。
JVM オプションの変更
ポート番号の変更
HTTP、IIOP、および JMS サービスの管理
スレッドプールの管理
手順については、「ドメインの再起動」を参照してください。
動的設定が有効のときに次の設定変更を行う場合は、その設定変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要はありません。
アプリケーションの配備と配備取り消し
JDBC、JMS、Connector のリソース、およびプールの追加または削除
ログレベルの変更
ファイルレルムユーザーの追加
監視レベルの変更
リソースとアプリケーションの有効化と無効化
asadmin reconfig コマンドは推奨されなくなり、不要になったことに注意してください。設定の変更は、サーバーに対して動的に適用されます。
次の表に、Application Server のポートリスナーを示します。
表 1–1 ポートを使用する Application Server リスナー
リスナー |
デフォルトのポート番号 |
説明 |
---|---|---|
管理サーバー |
4849 |
ドメインの管理サーバーには、管理コンソール と asadmin ユーティリティーを使ってアクセスします。管理コンソールの場合は、ブラウザの URL にポート番号を指定します。リモートから asadmin コマンドを実行する場合は、--port オプションを使用してポート番号を指定します。 |
HTTP |
8080 |
Web サーバーはポート上で HTTP 要求を待機します。配備された Web アプリケーションとサービスにアクセスするために、クライアントはこのポートに接続します。 |
HTTPS |
8181 |
セキュア通信用に設定された Web アプリケーションは、個別のポートで待機します。 |
IIOP (Internet Inter-ORB Protocol) |
3700 |
EJB コンポーネントである Enterprise JavaBeans のリモートクライアントは IIOP リスナー経由で Beans にアクセスします。 |
IIOP、SSL |
3820/3890 |
セキュア通信用に設定された IIOP リスナーは、ほかのポートを使用します。 |
IIOP、SSL、および相互認証 |
相互 (クライアントおよびサーバー) 認証用に設定された IIOP リスナーは、もう一方のポートを使用します。 |
|
JMX |
8686 |
JMX コネクタは DAS との通信にほかのポートを使用します。 |
Application Server は Java 2 Standard Edition (J2SE) ソフトウェアに依存します。Application Server をインストールすると、J2SE ソフトウェアのディレクトリが指定されます。J2SE ソフトウェアの変更の手順については、第 17 章「Java 仮想マシンと詳細設定」を参照してください。