Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド

Application Server の設定

Sun Java System Application Server の設定は domain.xml ファイルに保存されます。domain.xml は Application Server の設定の状態を表すドキュメントです。このドキュメントは特定の管理ドメインの中央リポジトリです。このドキュメントには、Application Server ドメインモデルの XML 表現が格納されます。domain.xml の内容は、ドメイン DTD の形式で表現された仕様によって管理されています。

ここでは、次の内容について説明します。

Application Server 設定の変更

次の設定変更を実行した場合は、変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。

手順については、「ドメインの再起動」を参照してください。

動的設定が有効のときに次の設定変更を行う場合は、その設定変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要はありません

asadmin reconfig コマンドは推奨されなくなり、不要になったことに注意してください。設定の変更は、サーバーに対して動的に適用されます。

Application Server のポート

次の表に、Application Server のポートリスナーを示します。

表 1–1 ポートを使用する Application Server リスナー

リスナー

デフォルトのポート番号

説明

管理サーバー 

4849 

ドメインの管理サーバーには、管理コンソール と asadmin ユーティリティーを使ってアクセスします。管理コンソールの場合は、ブラウザの URL にポート番号を指定します。リモートから asadmin コマンドを実行する場合は、--port オプションを使用してポート番号を指定します。

HTTP 

8080 

Web サーバーはポート上で HTTP 要求を待機します。配備された Web アプリケーションとサービスにアクセスするために、クライアントはこのポートに接続します。 

HTTPS 

8181 

セキュア通信用に設定された Web アプリケーションは、個別のポートで待機します。 

IIOP (Internet Inter-ORB Protocol) 

3700 

EJB コンポーネントである Enterprise JavaBeans のリモートクライアントは IIOP リスナー経由で Beans にアクセスします。 

IIOP、SSL 

3820/3890 

セキュア通信用に設定された IIOP リスナーは、ほかのポートを使用します。 

IIOP、SSL、および相互認証 

 

相互 (クライアントおよびサーバー) 認証用に設定された IIOP リスナーは、もう一方のポートを使用します。 

JMX 

8686 

JMX コネクタは DAS との通信にほかのポートを使用します。 

J2SE ソフトウェアの変更

Application Server は Java 2 Standard Edition (J2SE) ソフトウェアに依存します。Application Server をインストールすると、J2SE ソフトウェアのディレクトリが指定されます。J2SE ソフトウェアの変更の手順については、第 17 章「Java 仮想マシンと詳細設定」を参照してください。