設定コマンドを使用すると、Application Server の操作を設定できます。ここでは、次の内容について説明します。
ここで説明するコマンドによって、Application Server コンポーネントの設定を管理することができます。
表 19–7 一般的な設定コマンド
コマンド |
定義 |
enable |
指定したコンポーネントを有効にします。コンポーネントがすでに有効になっている場合は、再有効化されます。有効にするには、コンポーネントが配備済みである必要があります。コンポーネントが配備済みでない場合は、エラーメッセージが返されます。 |
disable |
指定したコンポーネントを即座に無効にします。コンポーネントが配備済みである必要があります。コンポーネントが配備済みでない場合は、エラーメッセージが返されます。 |
export |
後続のコマンド環境に対して、自動エクスポートの変数名にマークを付けます。指定した変数名の値を unset するか、multimode を終了しないかぎり、後続のコマンドはすべてその変数名の値を使用します。 |
get |
属性の名前と値を取得します。 |
set |
1 つ以上の設定可能な属性の値を設定します。 |
list |
設定可能な要素を一覧表示します。Solaris で、* をオプション値やオペランドとして使用してコマンドを実行する場合は、引用符が必要です。 |
unset |
マルチモード環境に対して設定した 1 つ以上の変数を削除します。変数と変数に関連付けられた値は、その環境内に存在しなくなります。 |
HTTP および IIOP リスナーコマンドを使用して、リスナーを管理することができます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–8 IIOP リスナーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-http-listener |
新しい HTTP リスナーを追加します。 |
delete-http-listener |
指定した HTTP リスナーを削除します。 |
list-http-listeners |
既存の HTTP リスナーを一覧表示します。 |
create-iiop-listener |
IIOP リスナーを作成します。 |
delete-iiop-listener |
指定した IIOP リスナーを削除します。 |
list-iiop-listeners |
既存の IIOP リスナーを一覧表示します。 |
create-ssl |
選択した HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内で SSL 要素を作成および設定し、そのリスナーまたはサービス上でセキュリティー保護された通信ができるようにします。 |
delete-ssl |
選択した HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内の SSL 要素を削除します。 |
ライフサイクルおよび監査モジュールコマンドを使用すると、ライフサイクルモジュールや、監査機能を実装するオプションのプラグインモジュールを制御できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–9 ライフサイクルモジュールコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-lifecycle-module |
ライフサイクルモジュールを作成します。ライフサイクルモジュールによって、Application Server 環境内で短期または長期の Java ベースのタスクを実行する手段が提供されます。 |
delete-lifecycle-module |
指定したライフサイクルモジュールを削除します。 |
list-lifecycle-modules |
既存のライフサイクルモジュールを一覧表示します。 |
create-audit-module |
監査機能を実装するプラグインモジュール用に、指定した監査モジュールを追加します。 |
delete-audit-module |
指定した監査モジュールを削除します。 |
list-audit-modules |
すべての監査モジュールを一覧表示します。 |
プロファイラおよび JVM オプションコマンドを使用すると、プロファイラを管理し、プロファイラの要素を制御することができます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–10 プロファイラおよび JVM オプションコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-profiler |
プロファイラ要素を作成します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 |
delete-profiler |
指定したプロファイラ要素を削除します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 |
create-jvm-option |
Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素に、JVM オプションを作成します。プロファイラ用に作成された JVM オプションは、特定のプロファイラの実行に必要な設定を記録するために使用されます。新しく作成した JVM オプションを有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。 |
delete-jvm-option |
Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素から、JVM オプションを削除します。 |
仮想サーバーコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–11 仮想サーバーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-virtual-server |
指定した仮想サーバーを作成します。Application Server で仮想化を行うことで、複数のホストアドレス上で待機している 1 つの HTTP サーバープロセスによって、複数の URL ドメインを処理できるようになります。アプリケーションを 2 つの仮想サーバーで使用できる場合は、同じ物理リソースプールを共有します。 |
delete-virtual-server |
指定した仮想サーバー ID の仮想サーバーを削除します。 |
list-virtual-server |
既存の仮想サーバーを一覧表示します。 |
スレッドプールコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–12 スレッドプールコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-threadpool |
指定した名前付きのスレッドプールを作成します。プール内のスレッドの最大数および最小数、作業キューの数、およびスレッドのアイドルタイムアウトを指定できます。作成したスレッドプールは、IIOP 要求やリソースアダプタの作業管理要求のサービスに使用できます。作成したスレッドプールは、複数のリソースアダプタで使用できます。 |
delete-threadpool |
指定した ID のスレッドプールを削除します。 |
list-threadpools |
すべてのスレッドプールを一覧表示します。 |
トランザクションおよびタイマーコマンドを使用すると、トランザクションおよびタイマーサブシステムを制御できます。これによって、実行中のトランザクションを中断できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 19–13 トランザクションコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
freeze-transaction |
実行中のすべてのトランザクションが中断している間、トランザクションサブシステムを凍結します。このコマンドは、実行中のトランザクションをロールバックする前に呼び出します。すでに凍結しているトランザクションサブシステムに対してこのコマンドを呼び出しても、効果はありません。 |
unfreeze-transaction |
中断していた実行中のすべてのトランザクションを再開します。このコマンドは、すでに凍結しているトランザクションに対して呼び出します。 |
recover-transactions |
保留中のトランザクションを手動で回復します。 |
rollback-transaction |
指定したトランザクションをロールバックします。 |
list-timers |
特定のサーバーインスタンスに備えられたタイマーを一覧表示します。 |