リモートコマンドの実行は、管理サーバーに接続してコマンドを実行することによって常に行われます。稼働中の管理サーバーが必要です。すべてのリモートコマンドで、次の共通オプションが必須になります。
表 19–1 リモートコマンドの必須オプション
短形式のオプション |
オプション |
定義 |
---|---|---|
-H |
--host |
ドメイン管理サーバーの稼働しているマシン名。デフォルト値は、localhost です。 |
-p |
--port |
管理用の HTTP/S ポート。これは、ドメインを管理するためにブラウザで指定するポートです。たとえば、http://localhost:4848 などです。Platform Edition のデフォルトのポート番号は 4848 です。 |
-u |
--user |
認証されたドメイン管理サーバーの管理ユーザー名。asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行った場合、その後の操作では、この特定のドメインに対して --user オプションを指定する必要はありません。 |
--passwordfile |
-‐passwordfile オプションは、特定の形式でパスワードエントリを格納しているファイルの名前を指定します。パスワードのエントリには、パスワード名の前に AS_ADMIN_ というプレフィックス (大文字) を付ける必要があります。 たとえば、ドメイン管理サーバーのパスワードを指定するには、次の形式のエントリを使用します。AS_ADMIN_PASSWORD=password (この password は実際の管理者パスワード)。その他の指定できるパスワードには、AS_ADMIN_PASSWORD、AS_ADMIN_USERPASSWORD、AS_ADMIN_ALIASPASSWORD、AS_ADMIN_MAPPEDPASSWORD などがあります。 すべてのリモートコマンドでは、-‐passwordfile または asadmin login を使用するか、コマンドプロンプトによる対話形式で、ドメイン管理サーバーに対して認証を行うための管理パスワードを指定する必要があります。asadmin login コマンドを使用するのは、管理パスワードを指定するときだけです。リモートコマンド用に指定する必要があるその他のパスワードについては、-‐passwordfile を使用するか、コマンドプロンプトで入力します。 asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行った場合、その後の操作では、この特定のドメインに対して -‐passwordfile オプションを使用して管理パスワードを指定する必要はありません。ただし、これは AS_ADMIN_PASSWORD オプションにしか適用されません。なお、個別のコマンド (update-file-user など) が要求する場合は、その他のパスワード (AS_ADMIN_USERPASSWORD など) を指定する必要があります。 セキュリティー上の理由により、環境変数として指定されたパスワードは、asadmin によって読み取られません。 |
|
-s |
--secure |
true に設定した場合、SSL/TLS を使用してドメイン管理サーバーと通信します。 |
-I |
--interactive |
true (デフォルト) に設定した場合、必須パスワードとユーザーオプションのみの入力が要求されます。 |
-t |
--terse |
出力データを簡潔にすることを示します。通常、人間が読みやすい文を避けて、スクリプトで使用するために整形されたデータを優先します。デフォルトは false です。 |
-e |
--echo |
true に設定すると、コマンド行の文が標準出力にエコーされます。デフォルトは false です。 |
-h |
--help |
コマンドに関するヘルプテキストが表示されます。 |