Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド

コネクタ接続プール

次の表では、接続プールの設定について説明しています。

パラメータ 

説明 

初期および最小プールサイズ 

プール内の接続の最小数。この値は、プールを最初に作成したり、アプリケーションサーバーを起動したりするときの、プールに含まれる接続の数も指定します。 

最大プールサイズ 

プールに含まれる接続の最大数。 

プールサイズ変更量 

プールのサイズが最小プールサイズに近づくと、プールサイズが一括処理で変更されます。この値は一括処理での接続の数を指定します。過大な値を設定すると接続の再利用が遅れ、過小な値を設定すると効率が落ちます。 

アイドルタイムアウト 

プールで接続がアイドル状態のままでいられる最長時間を指定します。この時間を過ぎると、接続はプールから削除されます。 

最大待ち時間 

接続タイムアウトになる前に接続を要求したアプリケーションが待つ時間。デフォルトの待ち時間は長いので、アプリケーションがハングアップしているように見える可能性があります。 

すべて障害で 

「すべての接続を閉じる」のチェックボックスを選択してある場合、1 つの接続が失敗すると、アプリケーションサーバーはプールに含まれるすべての接続を閉じ、それらを再確立します。そのチェックボックスを選択していない場合は、使用されるときにだけ個々の接続が再確立されます。 

トランザクションサポート 

トランザクションサポートのリストを使用して、接続プールのトランザクションサポートのタイプを選択します。選択したトランザクションサポートは、この接続プールに下位互換性があるように関連付けられたリソースアダプタのトランザクションサポート属性をオーバーライドします。つまり、リソースアダプタに指定したレベルより低いトランザクションレベルまたはリソースアダプタに指定したレベルと同じトランザクションレベルをサポートし、それより高いレベルを指定することはできません。 

「トランザクションサポート」メニューから「なし」を選択すると、リソースアダプタがローカルのリソースマネージャーまたは JTA トランザクションをサポートせず、XAResource または LocalTransaction インタフェースを実装しないことを示します。JAXR リソースアダプタの場合は、「トランザクションサポート」メニューから「なし」を選択する必要があります。JAXR リソースアダプタは、ローカルトランザクションまたは JTA トランザクションをサポートしていません。

ローカルトランザクションサポートは、リソースアダプタが LocalTransaction インタフェースを実装することにより、ローカルトランザクションをサポートすることを意味します。ローカルトランザクションはリソースマネージャーの内部で管理され、外部トランザクションマネージャーは一切関与しません。

XA トランザクションサポートは、リソースアダプタが LocalTransaction および XAResource インタフェースを実装することにより、ローカルのリソースマネージャーと JTA トランザクションをサポートすることを意味します。XA トランザクションは、リソースマネージャーの外部にあるトランザクションマネージャーによって制御され、協調動作します。ローカルトランザクションはリソースマネージャーの内部で管理され、外部トランザクションマネージャーは一切関与しません。

コネクタの検証 

接続プールをアプリケーションに渡す前に検証する場合は、「有効」チェックボックスを選択します。 

接続プールを作成する前に、プールに関連付けられたコネクタモジュール (リソースアダプタ) を配備する必要があります。コネクタモジュールは、管理コンソールを使用するか、asadmin コマンドを使用することで配備できます。asadmin コマンドの詳細については、asadmin(1M)を参照してください。

管理コンソールで接続プールを表示、作成、編集、削除するには、「リソース」>「コネクタ」>「コネクタ接続プール」の順にクリックします。コネクタ接続プールにはプロパティー (名前と値のペア) を追加できます。または、次の asadmin コマンドを使用して、接続プールを作成および削除することもできます。