HADB 履歴ファイルには、すべてのデータベース操作とエラーメッセージが記録されます。HADB は既存の履歴ファイルの末尾に記録を追加していくため、時間の経過とともにファイルのサイズは大きくなります。ディスク容量を節約し、ファイルが大きくなりすぎないようにするために、履歴ファイルを定期的に消去および保存します。
データベースの履歴ファイルを消去するには、hadbm clearhistory コマンドを使用します。
コマンド構文は次のとおりです。
hadbm clearhistory [--saveto=path] [dbname] [--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file] [--agent=maurl]
dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。
--saveto オプション (省略形 -o) は、古い履歴ファイルを格納するディレクトリを指定します。このディレクトリには適切な書き込み権が必要です。その他のコマンドオプションの説明は、「汎用オプション」を参照してください。
詳細については、hadbm-clearhistory(1)を参照してください。
hadbm create コマンドの --historypath オプションは、履歴ファイルの場所を特定します。履歴ファイルの名前は dbname.out.nodeno という形式です。hadbm createについては、「データベースの作成」を参照してください。
履歴ファイルの各メッセージには、次の情報が含まれています。
メッセージを生成した HADB プロセスの省略名。
メッセージの種類:
INF - 一般情報
WRN - 警告
ERR - エラー
DBG - デバッグ情報
時刻表示。時刻は、ホストマシンのシステムクロックから取得されます。
ノードが停止または起動したときにシステムで生じるサービスセットの変更。
リソースの不足に関するメッセージには、文字列「HIGH LOAD」が含まれています。
履歴ファイルに含まれるすべての項目に関する詳しい知識は必要ありません。何らかの理由で履歴ファイルを詳細に分析する必要がある場合には、Sun カスタマサポートにご連絡ください。