ロードバランサと複数のクラスタを使用して、サービスを停止することなく、Application Server 内のコンポーネントをアップグレードできます。高可用性データベース (HADB) のスキーマを変更する場合、この方法は使えません。詳細については、第 3 章「高可用性データベースの管理」を参照してください。
たとえば、コンポーネントとして、JVM、Application Server、または Web アプリケーションが可能です。アプリケーションのアップグレードに関する詳細については、「可用性を低下させないアプリケーションのアップグレード」を参照してください。
クラスタ内のすべてのサーバーインスタンスは一緒にアップグレードします。そうでないと、1 つのインスタンスから、異なるバージョンのコンポーネントを実行するインスタンスへフェイルオーバーするセッションによって、バージョンミスマッチが発生するリスクがあります。
クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの停止」ボタンを使って、クラスタの 1 つを停止します。
そのクラスタでコンポーネントをアップグレードします。
クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの開始」ボタンを使って、クラスタを開始します。
ほかのクラスタで、1つずつプロセスを繰り返します。
1 つのクラスタ内のセッションから別のクラスタ内のセッションに処理を引き継ぐことはないので、1 つのバージョンのコンポーネントを実行しているサーバーインスタンスから、異なるバージョンのコンポーネントを実行している (別のクラスタ内の) 別のサーバーインスタンスへのセッションへ処理が継続されることによって、バージョンのミスマッチが発生する危険はありません。クラスタは、そのクラスタ内のサーバーインスタンスがフェイルオーバーしたときには、安全境界としてこのように機能します。