次のアプリケーションは Mobile Access ソフトウェアの一部でないため、Portal Server Mobile Access ソフトウェアはデフォルトでは、これらのアプリケーションをモバイルポータルデスクトップから提供しません。
アドレス帳
カレンダ
メール
FAX
これらのアプリケーションは独立してインストールする必要があります。これらのアプリケーションはほかのマシンにもインストールでき、Portal Server ソフトウェアがインストールされているマシンと同じマシン上で実行する必要はありません。モバイルポータルデスクトップは、ユーザーインタフェースとして機能します。アプリケーションへのリンクが確立されると、Portal Server ソフトウェアの管理外で実行されます。ユーザーは、アプリケーションの使用を終了したら、モバイルポータルデスクトップに戻って他のアプリケーションまたはチャネルを使用できます。
サービス設定および Access Manager 機能の詳細については、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。通信チャネルの設定については、『Sun Java System Portal Server 7.1 管理ガイド』および 『Sun Java System Portal Server 7.1 Command Line Reference 』を参照してください。
「サービス設定」レベル内では、デフォルトアプリケーション設定を表示および変更したり、ユーザー自身で編集できる設定を制御したりすることができます。アプリケーション設定は Portal Server 7.1 の CLI を使用して設定できます。設定変更の詳細については、『Sun Java System Portal Server 7.1 Command Line Reference 』を参照してください。
「Access Manager」レベル内では、任意の組織またはユーザーのデフォルトアプリケーション設定を表示および変更することができます。
ここに保存される設定は、「サービス設定」レベルで保存されるダイナミック設定のコピーです。モバイルメールアプリケーションでは、組織の設定もここに保存されます。
Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
デフォルトでは、「共通タスク」タブが選択され、「共通管理タスク」ページが表示されます。
「ポータル」タブをクリックします。
「ポータル」ページが表示されます。利用可能なポータルが「ポータル」テーブルに表示されます。
管理するポータルの名前をクリックします。
「デスクトップのタスクと属性」ページが表示されます。このページには、Portal Server デスクトップのタスクおよび属性のうち編集可能なものが一覧表示されます。
「DN を選択」オプションから、「username (ユーザー) DN」を選択します。
「username (ユーザー) DN」オプションが利用できない場合、「DN を選択」リストにこの DN を追加する必要があります。次の手順に従って、「username (ユーザー) DN」を追加します。
「作業」リストから「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。
「コンテナとチャネルを管理: ポータル名」ページが表示されます。このページでは、利用可能な「表示タイプ」が左フレームに、選択した「表示タイプ」のプロパティーが右フレームに表示されます。
「表示タイプ」オプションから、プロパティーを編集する対象の表示タイプを選択します。
選択した表示タイプの「タスクおよびプロパティー」が右フレームに表示されます。
「プロパティー」テーブルで、編集するプロパティーの前にあるチェックボックスを選択します。
「テーブルの設定」ボタンをクリックします。
「プロパティー」テーブルの最上部に「テーブルの設定」ボックスが表示されます。
「クライアントタイプ」および「ロケール」フィールドに、適切なクライアントタイプおよびロケール情報を入力します。
「了解」をクリックします。
「保存」をクリックします。
クライアントタイプに追加されます。
モバイルアプリケーションテンプレートは、アプリケーション設定の保存を管理するルールを設定するために存在します。テンプレートは、W3C (World Wide Web Consortium) から発表されている RFC 1738 の URL (Uniform Resource Locator) で表されます。
管理者は、テンプレート文字列を編集して、値を文字列のプロパティーに割り当てたり、それらのプロパティーに特定の使用ルールを適用したりすることができます。
テンプレート文字列は、単語 default で始まり、その後ろにパイプ記号 | が付いていなければなりません。この文字列で、テンプレート設定の名前とアプリケーションの動作を修正するために変更できる設定を指定します。Mobile Access のインストール時は、これらの設定はデフォルト値に設定されています。
次に示すのは、アドレス帳テンプレートの例です。この例では、テンプレート文字列は 1 つの長い文字列としてフィールドに表示されます。この例では、読みやすくするためにテンプレート文字列を数行に分けて表示しています。各アンパサンド (&) の前に改行が挿入されています。
default|undef:///?configName=MA-AB-APP &default=sortBy &default=sortOrder &merge=sortBy &merge=sortOrder &sortBy=cn &sortOrder=asc |
この例のテンプレートの名前は、MA-AB-APP です。このテンプレートには、sortOrder と sortBy の 2 つの設定が含まれています。このテンプレートでは、それらの設定のデフォルト値と、それらの設定のユーザー定義を許可するルールが指定されています。
FAX 機能を使用すると、ハンドヘルド機器のユーザーが文書を FAX 機器に送信できます。FAX 機器の場所は、印刷した形態で文書を利用するためのローカル FAX 機器を含め、任意に指定できます。このリリースでは、受信電子メールの添付ファイルとして利用できる 1 つ以上の文書をユーザーが FAX 送信できる 1 つの機能を扱います。
複数の電子メール添付ファイルを FAX 送信する機能は、FAX サービスのプロバイダに依存します。FAX サービスプロバイダで同じ機能を使用できないため、デフォルト実装 (Fax1.com) ではこの機能はサポートされません。
ユーザーは、FAX として印刷可能な、完全な電子メールメッセージをサービスプロバイダに送信できます。設定されているものと異なるサービスプロバイダを指定することもできます。その場合、ユーザーは次の情報を指定します。
FAX 番号: ユーザーが電子メールを FAX として送信する宛先の番号。
FAX 番号には、FAX サービスプロバイダの DNS ドメイン名がサフィックスとして付く場合があります。この情報を指定しない場合、デフォルトの設定済みドメイン名が使用されます。
例: <fax#@domain>
差出人のアドレス: この電子メールアドレスは、ユーザーがサービスプロバイダで作成した FAX サービスアカウントと一致する必要があります。
件名: サービスプロバイダが要求を検証するために必要な資格情報が含まれます。
この機能には次の制限が適用されます。
文書のタイプはサービスプロバイダによって設定されます。
ユーザーが FAX 送信できるのは完全な電子メールメッセージのみです。ユーザーはメッセージ内の添付ファイルを選択して FAX 送信することはできません。
ユーザーが FAX 送信しようとしているメッセージの形式がプレーンテキスト以外 (HTML など) である場合、FAX の内容は予期したとおりに表示されません。HTML の場合、FAX の内容には HTML 要素を伴った HTML コードが含まれます。そのため、ユーザーは FAX メッセージがプレーンテキストタイプであることを確認する必要があります。これは Fax1 からの要件です。
FAX サービスに送信される電子メールのフォーマット方法を規定する標準が存在しないため、すべてのサービスプロバイダは独自のフォーマットを定義しています。メールのフォーマットはプロバイダ間で異なります。すべてのファイルタイプがサポートされているとは限りません。各サービスプロバイダのサイトで、FAX 送信がサポートされている添付ファイルのタイプを確認できる場合があります。
FAX の設定方法については、『Sun Java System Portal Server 7.1 Command Line Reference 』を参照してください。