Access Manager Policy Agent 2.2 ソフトウェアセットのポリシーエージェントは、その AMAgent.properties ファイルに保存されたユーザー名とパスワードを使用して Access Manager への認証を行います。このプロセスは 「Web エージェント」と 「J2EE エージェント」では似ている部分もありますが、多少の違いがあります。
Web エージェントは、AMAgent.properties ファイルの次のプロパティーを使用して、Access Manager への認証に使用する自身のユーザー名とパスワードを保存します。
com.sun.am.policy.am.username には、Web エージェントが Access Manager にログインするために使用するユーザー名が格納されます。デフォルト名は UrlAccessAgent です。
com.sun.am.policy.am.password には、Web エージェントが Access Manager にログインするために使用するユーザーの暗号化されたパスワードが格納されます。パスワードは crypt_util ユーティリティーを使用して暗号化する必要があります。
Access Manager インスタンスを最初に設定するとき、Java ES インストーラまたは amconfig スクリプトによって、amldapuser ユーザーと同じパスワードを持つ amService-UrlAccessAgent ユーザーが最上位レベルレルムに作成されます。
デフォルトでは、すべての Web エージェントが同じユーザー名とパスワードを使用して Access Manager インスタンスへの認証を行います。セキュリティーを強化し、各 Web エージェントが一意の名前とパスワードを使用できるようにするために、Web エージェントが認証時に使用するエージェントプロファイルを Access Manager 管理コンソールで作成できます。詳細は、「エージェントプロファイルを使用した認証」を参照してください。
J2EE エージェントは、Access Manager 管理コンソールで作成されたエージェントプロファイルによるユーザー名 (エージェント ID) とパスワードを使用して Access Manager と通信します。エージェントプロファイルが作成されると、J2EE エージェントは AMAgent.properties ファイルの次のプロパティーを使用してユーザー名 (エージェント ID) とパスワードを保存します。
com.sun.identity.agents.app.username には、J2EE エージェントが Access Manager へのログインに使用するユーザー名 (エージェント ID) が格納されます。
com.iplanet.am.service.secret には、J2EE エージェントが Access Manager へのログインに使用するユーザー名 (エージェント ID) の暗号化されたパスワードが格納されます。パスワードは agentadmin ユーティリティーと --encrypt オプションを使用して暗号化する必要があります。
エージェントプロファイルについては、次の節を参照してください。
Access Manager への認証を行うには、J2EE エージェントが使用するエージェントプロファイルを Access Manager 管理コンソールで作成する必要があります。Web エージェントもエージェントプロファイルを使用できます。これにより、各 Web エージェントに一意のユーザー名 (エージェント ID) とパスワードを設定できるようになります。エージェントプロファイルの作成手順については、Access Manager コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
エージェントプロファイルを使用すると、ポリシーエージェントのパスワードとユーザー名 (エージェント ID) を、配備ごとの必要に応じて変更できるようにもなります。必要な場合にパスワードとユーザー名を変更するには、次の一般的な手順に従います。
Access Manager 管理者 (amadmin) として Access Manager コンソールにログインします。
ポリシーエージェントのエージェントプロファイルで、必要に応じてパスワードとユーザー名 (エージェント ID) を変更します。プロファイルを保存します。
手順 2 で変更した新しいエージェントパスワードを、Web エージェントの場合は crypt_util ユーティリティーを使用して、J2EE エージェントの場合は agentadmin ユーティリティーと --encrypt オプションを使用して暗号化します。
ポリシーエージェントの AMAgent.properties ファイルで、次のプロパティーを設定します。
Web エージェントの場合: com.sun.am.policy.am.password プロパティーに、手順 3 で新しく暗号化したパスワードを設定します。ユーザー名 (エージェント ID) も変更した場合は、com.sun.am.policy.am.username プロパティーに、手順 2 で変更した新しいユーザー名 (エージェント ID) を設定します。
J2EE エージェントの場合: com.iplanet.am.service.secret プロパティーに、手順 3 で新しく暗号化したパスワードを設定します。ユーザー名 (エージェント ID) も変更した場合は、com.sun.identity.agents.app.username プロパティーに、手順 2 で変更した新しいユーザー名 (エージェント ID) を設定します。
新しいパスワード (および、変更した場合は新しいユーザー名) を有効にするために、Web エージェントの Web コンテナを再起動します。
エージェントプロファイルの作成および設定とパスワードの暗号化については、Access Manager Policy Agent 2.2 のマニュアルコレクションを参照してください。