Portal Server の配備は、次のコンポーネントで構成されます。
Sun JavaTM System Access Manager
Access Manager により、ユーザーとサービスの管理、認証サービスとシングルサインオンサービス、ポリシー管理、ロギングサービス、デバッグユーティリティー、管理コンソール、および Portal Server のクライアントサポートインタフェースを使用できます。次のコンポーネントで構成されています。
Java Development Kit (JDKTM)。
Java Development Kit ソフトウェアは、Portal Server のすべての Java ソフトウェアおよび Portal Server を構成するコンポーネントに、Java ランタイム環境を提供します。Portal Server は、Web コンテナの JDK ソフトウェアに依存して動作します。
Java ソフトウェアのネットワークセキュリティーサービス
Sun Java System Web Server
Java API for XML Processing (JAXP)
Sun Java System Directory Server
Directory Server は、Portal Server の主要な設定およびユーザープロファイルデータリポジトリです。Directory Server は LDAP に準拠し、拡張可能なオープンスキーマを実装しています。
Web コンテナ
Sun Java System Web Server
Sun Java System Application Server Enterprise Edition
Web Server および Application Server ソフトウェアの代わりに、以下の Web コンテナを使用できます。
BEA WebLogic Server
IBM WebSphere® Application Server
さまざまな Web コンテナへの Portal Server の配備については、『Sun Java Enterprise System 2006Q5 インストールガイド』を参照してください。
Portal Server でサポートされる製品の特定のバージョンについては、最新の Portal Server リリースノートを参照してください。
設計には、ポータルを構成するコンポーネントだけでなく、次のものを含めるようにしてください (ただし、次のものに限定されません)。
RDBM からのコンテンツ
サードパーティーのコンテンツプロバイダ
カスタム開発のプロバイダおよびコンテンツ
メッセージングシステムやカレンダシステムなどのバックエンドシステムとの統合
コンテンツ管理システムのロール
顧客リソースの管理
ポータルがオープンモードまたはセキュアモード (Secure Remote Access が必要) のどちらで動作するか
使用の見積もり: これには、登録ユーザーの総数、1 日にログインする登録ユーザーの割合の平均、1 日に同時にログインするユーザーの平均の数、平均ログイン時間、ログインしたユーザーが選択したコンテンツチャネルの平均数、ログインしたユーザーが選択したアプリケーションチャネルの平均の数に対する予測が含まれます。
また、次の 3 つのネットワークゾーンがどのように設計に適合するかを考慮する必要があります。
インターネット。一般のインターネットとは、イントラネットと DMZ の外側にあるネットワークのことです。ユーザーのポータルサーバーとゲートウェイにここから安全にアクセスします。
非武装ゾーン (DeMilitarized Zone、DMZ)。2 つのファイアウォールの間にある安全な領域であり、無許可の侵入を防止し、内部リソースへのアクセスを可能にします。ゲートウェイは、この場所に存在し、ここからアプリケーションサーバーやコンテンツサーバーからのトラフィックをインターネットへ安全に転送できます。
イントラネット。すべてのリソースサーバーが含まれます。これには、イントラネットアプリケーション、Web コンテンツサーバー、およびアプリケーションサーバーが含まれます。Portal Server および Directory Server はここに存在します。
論理アーキテクチャーは、また次のようなものを含む、ポータルデスクトップの見た目と使い心地を記述します。
デフォルトのページ: デフォルトのバナー、ロゴ、チャネル、ページの重みの合計、つまりページのすべてのコンポーネント (HTML、スタイルシート、JavaScriptTM、イメージファイルなど) の総バイト数、ページに対する HTTP 要求の総数、つまりそのページをダウンロードするために必要な HTTP 要求の数が表示される。
パーソナライズされたページ: ユーザーが表示できるチャネルと利用できる設定などが表示される。
サイトが必要とする場合、キャッシングの方針も論理アーキテクチャーに含めます。ユーザーに返されるページに多数のイメージへの参照が含まれる場合、Portal Server がそれらのイメージをすべてのユーザーに配信できます。ただし、それらのタイプの要求を逆プロキシタイプのキャッシング装置にオフロードできる場合、Portal Server が他のユーザーにサービスを提供できるようにシステムリソースを解放できます。また、キャッシング装置をエンドユーザーの近くに配置することによって、それらのイメージをエンドユーザーにいくらか速く配信することができるので、エンドユーザーの使い勝手がよくなります。