Portal Server は、Sun Java Enterprise System テクノロジのコンポーネントです。Sun Java Enterprise System テクノロジでは、企業のコンピュータ環境におけるさまざまな必要性をサポートします。たとえば、セキュリティー保護されたイントラネットポータルを作成し、電子メールや社内ビジネスアプリケーションに企業の従業員が安全にアクセスできるようにします。
Portal Server 製品は、アイデンティティーを有効活用するポータルサーバーソリューションです。ユーザー、ポリシー、およびアイデンティティー管理のすべてを提供して、セキュリティー、Web アプリケーションのシングルサインオン (SSO)、およびエンドユーザーコミュニティーへのアクセス機能を実現します。また Portal Server は、パーソナライズ、集約、セキュリティー、統合、検索などのポータルサービスを結合させます。内部のリソースやアプリケーションへのセキュリティー保護されたリモートアクセスを可能にする独自の機能により、企業対社員、企業間、および企業対顧客の各ポータルを配備する包括的なポータルプラットフォームを提供します。Sun Java System Portal Server Secure Remote Access により、リモートアクセス機能の安全性を高めて、Web に対応しているリソースと対応していないリソースにアクセスできます。
それぞれの企業は個別の必要性を見積もり、Java Enterprise System テクノロジの独自の配備計画を作成します。各企業に合った最適な配備方法は、Java Enterprie System テクノロジによってサポートするアプリケーションのタイプ、ユーザー数、使用可能なハードウェアの種類、およびこの種の他の考慮点によって異なります。
Portal Server は、すでにインストール済みのソフトウェアコンポーネントと連動することができます。この場合 Portal Server は、ソフトウェアのバージョンが適切であれば、インストール済みのソフトウェアを使用します。
Portal Server は、オープンモードとセキュアモードで動作します。セキュアモードでは Secure Remote Access を使用します。オープンポータルとセキュアポータルの主な違いは、オープンポータルを通じて提供されるサービスは、通常は保護されたイントラネット内ではなく非武装ゾーン (DMZ) 内に存在する点にあります。Secure Remote Access により、Java テクノロジが有効なすべてのリモートブラウザから、ポータルのコンテンツおよびサービスにセキュリティー保護された状態でアクセスできます。Portal Server ソフトウェアと統合すると、アクセス権のあるコンテンツおよびサービスに対して暗号化された安全なアクセスが保証されます。
Secure Remote Access は、安全性の高いリモートアクセスポータルを提供する企業を対象に設計されています。このようなポータルは、イントラネットリソースのセキュリティー、保護、およびプライバシーに重点が置かれています。Access List、Gateway、NetFile、Netlet、およびプロキシレットなどの Secure Remote Access サービスにより、インターネット上にリソースを公開することなく、インターネットを介してイントラネットのリソースにセキュリティー保護してアクセスできます。