Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

集約と統合

ポータルの重要な役割に数えられるのは、アプリケーション、サービス、およびコンテンツなどの情報を集約し、統合する機能です。この機能には、株価情報などの変動する情報をポータルを介して埋め込み、ポータル内でアプリケーションを実行し、ポータルを通してそれらのアプリケーションを配信する能力が組み込まれています。

表 1–5 に、集約および統合機能とその利点を示します。

表 1–5 集約機能と利点

機能 

説明 

利点 

集約情報

ポータルデスクトップは、Portal Server のプライマリエンドユーザーインタフェースであり、プロバイダアプリケーションプログラミングインタフェース (PAPI) による広範なコンテンツ集約のメカニズムを備えています。ポータルデスクトップには、コンテナ階層と、特定のチャネルを構築するための基本構築ブロックとを有効にするさまざまなプロバイダが表示されます。 

ユーザーが情報を検索する必要はありません。代わりに、情報がユーザーを見つけます。 

一貫したツールセット 

ユーザーは、会社にいる間はずっと付いて回る、Web ベースの電子メールやカレンダ作成ソフトウェアのようなツールセットを使用できます。 

ユーザーは、あるプロジェクトで 1 つのツールを、別の場所で別のツールを使用する必要がありません。これらのツールはすべてポータルのフレームワークで動作するので、ツールの見た目と使い心地、操作性に一貫性を持たせることでトレーニング時間を削減できます。 

コラボレーション 

Portal Server により、企業全体のリソースとしてデータを制御し、アクセスできます。 

多くの企業は、個々の部門によって所有されるものとしてデータを考え、企業全体のリソースとは見ていません。ポータルは、データを必要とするユーザーが制御された方法で入手できるようにする触媒のような役割を果たします。この広範でより迅速なアクセスを可能にする仕組みにより、コラボレーションを促進します。 

統合 

Portal Server により、ユーザーがアプリケーションにアクセスしたり、アプリケーションを起動したり、データにアクセスしたりする際の唯一の場所としてポータルデスクトップを使用できます。 

既存の電子メール、カレンダ、旧バージョン、または Web の各アプリケーションを統合することにより、統一されたアクセスポイントとしてポータルを活用し、情報にすばやく簡単にアクセスできるようにします。