Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

コンテンツのパーソナライズ

パーソナライズは、選択した基準に基づいてコンテンツを配信し、ユーザーにサービスを提供する機能です。

表 1–4 に、パーソナライズ機能とその利点を示します。

表 1–4 パーソナライズ機能と利点

機能 

説明 

利点 

ユーザーのロールに基づくコンテンツ配信 

Portal Server には、組織内でのユーザーのロールに基づき、ユーザーがアクセスまたは使用可能なアプリケーションを自動的に選択する機能が組み込まれています。 

コンテンツとサービスへのカスタマイズされた迅速なアクセスを可能にすることにより、社員の生産性を上げ、顧客関係を改善し、円滑なビジネス関係を促進します。 

ユーザーによるコンテンツのカスタマイズ 

Portal Server により、エンドユーザーは関心のあるコンテンツを選択して表示できます。たとえば、個人金融ポータルのユーザーは、財務ポートフォリオを表示する際に、閲覧する株価情報を選択できます。 

ポータル内で表示可能な情報は、個別にパーソナライズされます。さらにユーザーは、その情報をカスタマイズして、自分の好みに合わせることができます。ポータルは、Web 体験の制御を、Web サイトの作成者ではなく Web の利用者の手に委ねます。 

複数ユーザー対象コンテンツの集約とカスタマイズ 

Portal Server により、企業またはサービスプロバイダは、パーソナライズされたコンテンツを集約し、複数のユーザーコミュニティーに同時に配信できます。 

これにより、企業は 1 つの製品から複数の製品に複数のポータルを配備し、集中管理コンソールから管理できます。また、新規コンテンツとサービスを追加し、Portal Server を再起動せずにオンデマンドで配信できます。このすべてにより時間と資金が節約され、IT 組織の一貫性が確保されます。 

ポータルコミュニティー 

ポータルコミュニティーとは、エンドユーザーによって作成および管理されるメンバーおよびサービスの結合です。 

ポータルコミュニティー機能により、エンドユーザーが独自のポータルを作成する方法を提供することで、エンドユーザーがコラボレーションを利用しやすくなります。エンドユーザーは、メンバーシップロールを割り当てたり、メンバーが利用できるポータルサービスを選択したりすることができます。