ポータルのビジネス要件は、配備に関する決定に影響を与えます。ビジネス要件を把握していないと、誤った前提条件を設定しやすくなり、配備見積もりの正確さに影響を与えかねません。
ポータルを提供する理由は、ポータルの実装方法に直接影響します。対象となる利用者、パフォーマンス標準、および目標に関連する他の要素について定義する必要があります。
次の点について自問し、ポータルの目標を見極めてください。
ポータルでもっとも優先されるものは何か。
ポータルが配信するアプリケーションは何か。
どのような利用者を対象とするか。
どの程度のパフォーマンス標準が必要か。
どれほどのトランザクションの量が予期されるか。ピーク使用時にはどれほどのトランザクションの量が予期されるか。
ピーク使用時に許容される応答時間はどれほどか。
どの程度の並行性が必要か。並行性は、任意の時点で接続可能なユーザー数。
ポータルへのアクセスには、イントラネットとインターネットのどちらを使用するのか。
ポータルは、1 段階で、または数段階で配備するのか。
このポータルのビジネス要件は何か。たとえば、顧客へのサービスを強化することか。または、社員の生産性を向上したり、営業コストを削減したりすることか。
どんな種類のポータルが必要か。たとえば、企業間、企業対顧客、企業対企業、またはこれらの混合か。
対象利用者はだれか。
ポータルによりどのようなサービスまたは機能をユーザーに提供するのか。
対象利用者はポータルからどのように利益を得るのか。
ポータルの優先度はどれほどか。
(オプション) セキュリティー保護されたポータルを配備する場合は、次の点を自問してビジネスの目的を見極めます。
イントラネットのアプリケーションやサーバーにインターネットからアクセスできるようにして、社員の生産性を高める必要があるか。
ポータルへのアクセスをセキュリティー保護する必要があるか。
既存の Virtual Private Network (VPN) ソリューションの所有コストを削減する必要があるか。
Citrix や pcAnywhere などのイントラネットアプリケーションに、インターネットからアクセスする利便性を社員に提供するか。
イントラネットのサーバーやマシンを、インターネットから参照する利便性を社員に提供するか。
対象利用者は、すべてのポータルユーザー、社員、顧客などのうちだれか。