ワークロード条件は、システムにおいてもっとも集中的に使用される、システムリソースと JVM ソフトウェアリソースです。これらの条件は、大部分がユーザーの動作と配備するポータルのタイプによって決まります。
Portal Server ソフトウェアで一般的に発生するワークロード条件は、次の要素に影響を与えます。
Portal Server のパフォーマンスは、アクティビティープロファイルが高い場合など、大量の並行要求が処理される場合に影響を受けます。たとえば、企業対企業ポータルの負荷ピーク時には、同時に大勢の社員がポータルに接続します。そうした状況では、CPU にワークロードが集中します。また、接続されたユーザーに対する並行処理ユーザーの割合も高くなります。
Portal Server の処理能力は、大勢のユーザーがログインすると影響を受け始めます。ログインするユーザーが多くなると、ユーザーがより多くのメモリー領域を使用するので、サーバーで要求を処理するために使用可能なメモリーが少なくなります。たとえば、企業対顧客 Web ポータルでは、ポータルデスクトップの初期表示がロードされるとすぐ、大勢のログインユーザーが外部の Web サイトにリダイレクトされます。しかし、さらに多くのユーザーがログインすると、Portal Server に要求を送信しているユーザーと単にログインしているだけのユーザーの割合が低くても、より多くのメモリー領域が必要になります。
日、週、または月の特定の時間帯におけるユーザーの動作に応じて、Portal Server は、CPU 集中のワークロードとメモリー集中のワークロードを切り替えることができます。ポータルのサイト管理者は、最重要なワークロード条件を定めて、企業のビジネス目標に合ったサイトのサイジングとチューニングを実行する必要があります。