Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

Secure Remote Access の使用状況分析

このセクションは、組織において、Secure Remote Access をインストールして安全性の高いポータルを実装する場合にのみお読みください。ポータルの場合に行なったのと同様、Secure Remote Access の場合にも、最初にゲートウェイインスタンスの基準見積もりサイズを設定する必要があります。1 台のマシンにインストールできるゲートウェイは 1 つだけですが、複数のインスタンスを持つことはできます。Secure Remote Access により、それぞれが複数のインスタンスで動作する複数のゲートウェイをインストールできます。設計上の決定事項は、Secure Remote Access のユーザーセッションと並行性に関して正確な試算を行うのに役立ちます。

まず、ゲートウェイインスタンスの基準サイジング見積もりを設定する必要があります。この基準値は、ゲートウェイのユーザーセッションと並行処理の必要に応じて満たす必要のある条件を示しています。

Secure Remote Access を配備する場合の適切な見積もりサイズを設定する作業は反復プロセスです。入力値を変更すれば、幅のあるサイジング結果を生成できます。これらの結果をユーザーの本来の要件に照らしてテストします。要件を正しく定義し、Secure Remote Access のパフォーマンスとして実際的な値に設定すれば、パフォーマンスが関係するほとんどの問題を回避できます。


注 –

ゲートウェイを適正にサイジングする作業は複雑なので、ゲートウェイのサイジングツールを使用する段階は単なる始まりにすぎません。ゲートウェイのパフォーマンスはスループットに大きく依存し、それ以外にもユーザー数、アクティブユーザー数、またはユーザーセッション数が影響します。ゲートウェイのサイジング情報は、前提セットに基づいている必要があります。


スケーラビリティー

ゲートウェイインスタンスあたり、1 個、2 個、および 4 個の CPU を選択できます。ゲートウェイインスタンスにバインドされた CPU の数により、配備に必要なゲートウェイインスタンスの数が決まります。

Secure Remote Access のプロトタイプの数値の使用

Secure Remote Access を使用しているポータルのプロトタイプから得られた数値がある場合は、ゲートウェイサイジングツールでそれらの数値を使用して、より正確な結果を導き出すことができます。次の値を入力します。


注 –

試験的な配備数を使用する場合は、「Page Configuration」オプションと「Scalability」オプションを指定する必要はありません。


主要なパフォーマンス要素

主要なパフォーマンス要素とは、技術担当者が自動サイジングツールへの入力値として使用するメトリクスのことです。サイジングツールは、Secure Remote Access を配備する際に必要となるゲートウェイインスタンスの見積もり数を算出します。

これらの主要なパフォーマンス要素を特定し、それを技術担当者に伝えることは、基準サイズを決定するための第一歩です。

主要なパフォーマンス要素は次のとおりです。


注 –

これらの主要なパフォーマンス要素を計算し終えたら、技術担当者に計算値を伝えます。ゲートウェイのサイジングツールを実行して、ゲートウェイインスタンスの見積もり数を導き出すように依頼します。


セッション特性

ゲートウェイのセッション特性は次のとおりです。

Netlet の使用特性

以下に示すゲートウェイの Netlet 特性について考慮してください。これらの特性は、ゲートウェイインスタンス数の計算に影響を与えます。