Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

コンテンツと設計の実装

ポータルデスクトップは、Portal Server のプライマリエンドユーザーインタフェースであり、プロバイダアプリケーションプログラミングインタフェース (PAPI) による広範なコンテンツ集約のメカニズムを備えています。ポータルデスクトップには、コンテナ階層と、特定のチャネルを構築するための基本構築ブロックとを有効にするさまざまなプロバイダが表示されます。コンテンツプロバイダとチャネルデータを保存する場合、ポータルデスクトップは Access Manager サービスのトップでディスプレイプロファイル データ保管メカニズムを実行します。

コンテンツの集約に使用できるさまざまな技術を次に示します。

詳細については、『Sun Java System Portal Server 7.1 Secure Remote Access 管理ガイド』および『Sun Java System Portal Server 7.1 Developer Sample Guide』を参照してください。

静的なポータルコンテンツの配置

静的なポータルコンテンツは、web-container-instance-root / https-server/docs ディレクトリまたは web-container-instance-root/directory/https-server/docs ディレクトリ (Web コンテナのドキュメントルート) 下のサブディレクトリに配置します。web-container-instance-root/SUNWportal/web-apps/https-server/portal/ ディレクトリは非公開のディレクトリであるため、コンテンツをこのディレクトリに配置しないでください。このディレクトリに配置されたコンテンツは、パッチまたはその他の更新時に Portal Server の Web アプリケーションが再配備されたときに削除の対象になります。

アプリケーションの統合

アプリケーションの Portal Server との統合および配備は、配備作業の中でも、もっとも重要な作業の 1 つです。アプリケーションのタイプを次に示します。

Microsoft Exchange と Sun Java System Messaging Server の統合

JavaMailTM API の使用は、Microsoft Exchange メッセージングサーバーを Portal Server と統合する主なオプションの 1 つです。JavaMail API は、Java テクノロジに基づいたメールおよびメッセージングアプリケーションを構築するためのプラットフォーム独立およびプロトコル独立フレームワークです。JavaMail API は、Java プラットフォームのオプションのパッケージとして実装され、任意のオペレーティングシステムの JDK 1.4 以降で利用できます。JavaMail API は、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) に必須です。

JavaMail は、メールを管理するための共通の統一 API を提供します。JavaMail は、サービスプロバイダが Java プログラミング言語を使用して標準ベースのまたは独自のメッセージングシステムへの標準のインタフェースを提供するのを可能にします。この API を使用して、アプリケーションはメッセージストアにアクセスし、メッセージを作成および送信できます。

独立ソフトウェアベンダー

次に独立ソフトウェアベンダー (ISV) の統合機能のいくつかのタイプを示します。


注 –

Portal Server 7.1 は、amsdk の使用に依存しています。制限レルムモードのサポートも可能ですが、Portal Server 7.1 はデフォルトではレガシーモードをインストールします。Sun One Java Directory Server 6 とすべての LDAPv3 ディレクトリサーバーがサポートされています。


Portal Server とユーザーインタフェースの統合が行われる「深さ」の程度は、統合がどれだけ徹底したものかを示します。深さは、統合の補完的な性質を説明するために使用する用語であり、次のようなアイテムを指します。

一般に、アプリケーションが Portal Server と統合する程度は、次のように見なすことができます。