Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

Web コンテナのチューニング

Portal Server の配備に適用できるチューニングの中で、Web コンテナの JVM チューニングはもっとも重要です。チューニングスクリプトを使用してその設定を適用すること、およびそれらのスクリプトによって加えられた変更を理解することが重要です。それらのスクリプトを実行できるようにするには、設定ファイルを編集する必要があります。

このファイルに含まれるチューニング可能なパラメータは、Portal Server のパフォーマンスにとって非常に重要なものです。それらのパラメータ、特に Web コンテナに割り当てられるメモリーの量を決定するパラメータを、注意深く確認してください。

JVM のスケーラビリティーが大幅に向上することで、Portal アプリケーションも新しい JVM パラメータを活用できるため、結果的にパフォーマンスが向上します。Web コンテナの最適な設定では、2G バイトの Java ヒープを必要とします。Portal Server インスタンスを CPU にバインドすれば、1 つのインスタンスに CPU を 4 つまで拡張できます。複数の Portal Server のインスタンスを使用する場合は、さらに CPU を追加できます。


注 –

ポータルの各バージョンは、製品に付属の JVM バージョンでの JVM チューニングのための認定を受けています。認定を受けていない JVM の使用は、サポートも推奨もされていません。すべてのコンポーネント製品も同じサーバーに配備される本稼働環境で Portal Server を配備する場合は、4G バイト以上の RAM を持つマシンを使用することをお勧めします。



注 –

システムが、Portal Server のみに使用されていることを前提としています。Access Manager および Directory Server のリソースがほかのアプリケーションによって消費されている場合は、適切なチューニングを検討する必要がある場合があります。