この章では、Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7.1 (旧称 Sun™ ONE Portal System, Mobile Access) ソフトウェアの配備のロードマップを示し、この製品の情報の参照先についても説明します。
この章は次の節から構成されています。
Mobile Access ソフトウェアは、ワイヤレス通信ネットワークにより、ユーザーが携帯電話や携帯情報端末 (PDA) などのワイヤレスデバイスでブラウザを使用して、コンテンツ、アプリケーション、サービスなどの Sun Java™ System Portal Server サイトのリソースにアクセスできるようにします。また、音声アクセスのフレームワークも提供します。
Mobile Access ソフトウェアは、Portal Server ソフトウェアのインストール時にインストールされます。Portal Server ソフトウェアと同様、Mobile Access ソフトウェアでも Sun Java™ System Identity Server 管理コンソールを使用して、モバイルサービスやユーザー、ポリシー、およびアクセス制御を管理します。Mobile Access 管理は、ほかのユーザーまたは同じ職種の管理者に委任できます。
Mobile Access ソフトウェアには、次の機能があります。
HTTP または HTTPS を使用して LAN または WAN を介して携帯ネットワークまたはワイヤレスネットワークに接続されたモバイル機器をサポートします。
携帯電話、携帯情報端末 (PDA)、スマートホンなどのワイヤレスモバイル機器上に既存のポータルコンテンツを表示します。
Sun™ Microsystems、Microsoft、および Lotus の既存のメール、カレンダ、個人アドレス帳などの製品に統合できます。
音声認証、ナビゲーション、および VoiceXML で作成した音声アプリケーションの作成をサポートします。
Nokia 6310i 電話用の JavaServer Pages™ (JSP™) ソフトウェアテンプレートを提供します。
モバイル機器の動的なパーソナライズおよびカスタマイズの機能を提供します。
Portal Server ソフトウェアのプロバイダテンプレートとプロバイダ JSP テンプレート、また Mobile Access ソフトウェアアプリケーションの JSP 仕様を変更することによって、ユーザーインタフェースのルックアンドフィールのカスタマイズをサポートします。
カスタム認証モジュールおよびカスタムコンテンツプロバイダの作成をサポートします。
Java™ Specification Request (JSR) 188 Composite Capability/Preference Profiles Processing (CC/PP) 実装を採用しています。これにより、デバイス独立の Web アプリケーションの開発が容易になります。
Wireless Application Protocol (WAP) 2.0 仕様の User Agent Profile (UAProf) と Extensible HyperText Markup Language (XHTML) をサポートします。
Sun Java™ System Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイ経由のコンテンツおよびアプリケーションの配信をサポートします。
この節では、Mobile Access ソフトウェアの配備に必要なさまざまなコンポーネントを設計、インストール、および使用するために必要な手順全体を示します。手順の各段階の責任者は変わります。
配備の担当者は、ポータルサイトを管理、開発、および使用するために Mobile Access ソフトウェアとやり取りします。時には、これらの各段階が重なり合う場合があります。たとえば、開発者は Mobile Access 製品 API と Identity Server 管理コンソールの両方を使用して、可用性、コンテンツ、ポータルサイトおよびそのプロバイダのレイアウトをカスタマイズおよび設定することがあります。手順の各段階の担当者は変わります。
この節では次のトピックについて説明します。
配備する各コンポーネントを特定し、それぞれのバージョンを指定します。
コンポーネントのアーキテクチャーを確立します。
アンインストールおよびバックアウト手順の文書を作成し、検証方法を示します。
配備のアクセス要件、ポート、および各コンポーネント間のプロトコルを確認します。
Portal Server ソフトウェアの配備については、『Sun Java™ System Portal Server 7 配備計画ガイド』を参照してください。
インストールに含まれるその他のコンポーネントの配備については、それらの製品の配備マニュアルを参照してください。
ソフトウェアコンポーネントをインストールします。
該当するマニュアルの指示に従って、ソフトウェアコンポーネントを設定します。
配備に含めるシングルサインオンアダプタなどのほかの要素の設定作業を完了します。
Sun Java Enterprise System コンポーネントのインストールについては、『Sun Java™ Enterprise System インストールガイド』を参照してください。
次のソフトウェアをチューニングします。
Directory Server
Directory Server のチューニングについては、『Sun Java™ System Directory Server 5 Performance and Tuning Guide』を参照してください。
提供するアプリケーション用のバックエンドサーバー。
配備するコンポーネントのパフォーマンスチューニングについては、該当する製品のマニュアルを参照してください。たとえば、Sun Java™ System Calendar Server ソフトウェアを使用する場合は、『Sun Java™ System Calendar Server 7 管理ガイド』の付録 C を参照してください。
ポータルサービスを調整します。
Portal Server ソフトウェアのパフォーマンスチューニングについては、『Sun Java™ System Portal Server 7 配備計画ガイド』の第 8 章を参照してください。
モバイルメール、カレンダ、およびアドレス帳のチャネルを設定します。
手順については、『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 管理ガイド』の第 5 章「モバイルアプリケーションの設定」を参照してください。
モバイルポータルデスクトップで提供するその他のチャネルを設定します。
手順については、『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 管理ガイド』の第 4 章「モバイルポータルデスクトップの管理」を参照してください。
JSPNative Container および JSPRendering Container に対する適切なチャネルが「コンテンツページでエンドユーザーが使用可能」リストおよび「ポータルデスクトップで表示可能」リストに表示されることを確認します。
手順については、『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 管理ガイド』の第 4 章「モバイルポータルデスクトップの管理」を参照してください。
インストールでサブドメインを使用する場合は、適切な Cookie をクッキードメインリストに追加します。
詳細については、『Sun Java™ System Identity Server Administration Guide』の第 33 章「Platform Service Attributes」を参照してください。
メールおよびカレンダのバックエンドサーバーで http.ipsecurity を無効にします。
使用している特定のサーバーのマニュアルを参照してください。
必要に応じて、シングルサインオンアダプタのテンプレートを設定します。
手順については、『Sun Java™ System Portal Server 7 管理ガイド』の付録 H「SSO アダプタテンプレートと設定」と第 12 章「通信チャネルの設定」を参照してください。
必要に応じて、管理者のプロキシ認証を有効にし設定します。手順ついては、『Sun Java™ System Portal Server 7 管理ガイド』の第 12 章「通信チャネルの設定」を参照してください。
モバイルデバイスのコンテンツとレイアウトを設定します。
手順については、『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 管理ガイド』の第 4 章「モバイルポータルデスクトップの管理」を参照してください。
この節では、Mobile Access 製品の管理、カスタマイズ、および開発で担当する特定の役割を支援するための参照情報を提供します。次のトピックについて説明します。
製品のリリースノートの最新版は、http://docs.sun.com にあります。この節に示すマニュアルを使用することに加えて、最新のリリースノートを参照するためにはこの Web サイトを定期的に確認してください。
『Sun Java™ Enterprise System 2005Q4 インストールガイド』は、次の URL からオンラインで利用できます。
『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 管理ガイド』は、次の URL からオンラインで利用できます。
Mobile Access ソフトウェアが使用する Access Manager 製品とその管理コンソールを理解するための情報は、オンラインで次の URL から利用できます。
『Sun Java™ System Portal Server 7 管理ガイド』は、次の URL からオンラインで利用できます。
『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 Developer's Guide』は、次の URL からオンラインで利用できます。
http://download.oracle.com/819-5313
『Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 Tag Library Reference』は、次の URL からオンラインで利用できます。
http://download.oracle.com/819-5316
Sun Java™ System Portal Server Mobile Access 7 Javadoc™ ツールは、Portal Server ソフトウェアがインストールされたサーバー上の http:// hostname:port /portal/javadocs/ma から Mobile Access ソフトウェアと共に入手できます。
Sun Java Enterprise System ソフトウェアのその他のすべてのマニュアルは、オンラインで次の URL から利用できます。
Mobile Access ソフトウェアと使用するその他の Sun 製品については、次の URL にある製品およびマニュアルの情報を参照してください。