Service Registry 3.1 開発ガイド

サンプルについて

このマニュアルには、JAXR の機能を紹介するたくさんのサンプルクライアントプログラムを掲載しています。レジストリの開発者向けバンドルをインストールした場合、これらのサンプルを含む圧縮ファイルは、ServiceRegistry-base /samples.zip ファイルにあります。

この圧縮ファイルを、ファイルシステム上の適切な場所にコピーします。ファイルの解凍すると、INSTALL>/registry/samples ディレクトリにサンプルのソースコードが格納されています。ここで、INSTALL はサンプルを解凍したディレクトリです。

サンプルごとまたはサンプルグループごとに build.xml ファイルが 1 つずつ用意されています。これらのファイルを使えば、Ant ツール経由で各サンプルをコンパイルおよび実行できます。各 build.xml ファイルには、1 つの compile ターゲットと、1 つまたは複数のサンプルを実行する 1 つ以上のターゲットが含まれています。実行用ターゲットの中には、コマンド行引数を取るものもあります。

Service Registry の開発者向けバンドルがインストールされているシステムでは、ant コマンドは次のディレクトリにあります。

Solaris OS の場合: /usr/sfw/bin

Linux および HP-UX システムの場合: /opt/sun/share/bin

このマニュアルでは、このディレクトリを Ant-base と呼びます。A

ant コマンドを使用するには、JAVA_HOME 環境変数を設定する必要があります。通常は、この変数を次の値に設定します。

/usr/jdk/entsys-j2se

サンプルを実行する前に、INSTALL/registry-samples/common ディレクトリにある build.properties ファイルを編集する必要があります。このファイルは、サンプルを実行する Ant ターゲットで使用されます。

ほかのプロパティーファイル、JAXRExamples.properties は、サンプル自身が使用するリソースバンドルです。このファイルには、いつでも変更できる文字列が含まれています。サンプルを実行する Ant ターゲットは、常にこのファイルの最新版を使用します。

さらに、 INSTALL/registry-samples/common ディレクトリにある targets.xml ファイルは、サンプルをコンパイルおよび実行するためのクラスパスを定義します。また、各サンプルのコンパイル時に作成される build ディレクトリを削除する clean ターゲットも含まれています。このファイルを編集する必要はありません。


注 –

追加の JAXR サンプルについては、SourceForge プロジェクトの Web サイトにある Junit tests のフォームを参照してください。これらのサンプルをオンラインで参照するか、またはダウンロードの指示に従ってください。


Procedurebuild.properties ファイルを編集するには

  1. プロパティー registry.home を、Service Registry のインストールディレクトリに設定します。

    Solaris OS の場合: /opt/SUNWsrvc-registry

    Linux および HP-UX システムの場合: /opt/sun/srvc-registry

  2. share.dir プロパティーを、Java ES の共有コンポーネントが格納されているディレクトリに設定します。

    Solaris OS の場合: /usr/share

    Linux および HP-UX システムの場合: /opt/sun/share

  3. ファイアウォールの内側にいる場合、プロパティー proxyHost を、インターネットへのアクセス時に経由するシステムの名前に設定します。

    適切な値がわからない場合は、それらの情報を持つシステム管理者などに問い合わせてください。proxyPort の値は、一般的な値である 8080 に設定されていますが、必要があれば変更します。

  4. プロパティー query.urlpublish.url を編集して Service Registry の URL を指定します。

    このファイルでは、ホストとポートについてのデフォルト設定は localhost:6480 です。Service Registry がリモートサーバー上またはデフォルト以外のポートにインストールされている場合は、この設定を別のホストまたはポートに変更してください。

  5. alias プロパティーおよび password プロパティーを編集し、Service Registry への発行に必要な値を指定します。これらの編集は、Web コンソールのユーザー登録ウィザードを使用した後で行なってください。詳細については、「Service Registry へのアクセス」を参照してください。