Common Monitoring Model (CMM) は、Java プログラミング言語で実装される Common Information Model (CIM) の拡張機能です。CMM は com.sun.cmm.cim.* パッケージの Java インタフェースに組み込まれています。CMM は、CIM インタフェースを拡張する com.sun.cmm.* パッケージのインタフェースに組み込まれています。監視対象オブジェクトはノードエージェント内で、CMM インタフェースを実装するクラス別に表現されます。次の表は、監視可能な属性をオブジェクトのクラス別に示したものです。
CMM は、そのタイプの監視対象オブジェクトが公開できる属性を定義する、コアインタフェースの限られた集合に基づいています。次の一覧は、CMM によって定義される各タイプの監視対象オブジェクトを表すクラスと、各クラスの主な属性の一部を示します。
Java ES コンポーネント製品全体。たとえば、Java ES Directory Server などです。
Java ES コンポーネント製品の、インストールおよび設定されたインスタンス。このインスタンスは、実行中であっても実行中でなくてもかまいません。このオブジェクトの一般的な属性には、管理者の連絡先情報、システムの運用ステータス、アプリケーションの起動および停止時刻などがあります。
コンポーネント製品の特定の機能。たとえば、Java ES Directory Server 認証サービスなど。一般的な属性には、サービスの運用ステータスなどがあります。
キャッシュやスレッドプールなどの、環境内のソフトウェアエンティティーの表現。一般的な属性には、キャッシュサイズなどがあります。
サービスによって操作され、エンドユーザーが参照できるが、実際の物理リソースやソフトウェア機能は表現しないエンティティー。たとえば、ソフトウェアインスタンス自体ではなく、インスタンスの設定パラメータの集合などがこれに該当します。
サービスを公開して使用できるようにするポイント。一般的な属性には、ポート番号や URI (Uniform Resource Identifier) などがあります。
リモート接続のためのアクセスおよびアドレス情報。一般的な属性には、URI や、接続の運用ステータス (オープンまたはクローズ) などがあります。
実行中プログラムの単一のインスタンス。一般的な属性には、メモリーまたは CPU の使用状況などがあります。
デスクトップマシンやサーバーなどの、Java ES 配備によって使用される単一のホスト。一般的な属性には、使用可能なプロセッサ数や物理メモリーの容量などがあります。
ホストマシンのハードウェアを使用できるようにするソフトウェアまたはファームウェア。一般的な属性には、システム上で利用可能な仮想メモリーの容量などがあります。
Java ES サーバーが使用する Java 仮想メモリー。一般的な属性には、Java 仮想マシンのバージョン番号などがあります。
ユーザーアクセスの提供など、データベースに代わって実行されるタスク。一般的な属性には、データベース接続の最大許容数などがあります。
特定のタイプのデータベースで共通のプロパティー。一般的な属性には、最新のバックアップの日付などがあります。