Application Server 8.2 は、アプリケーションの UIF (Unified Integration Framework) API をサポートしません。代わりに、アプリケーションを統合する JCA (J2EE Connector Adapter) の使用をサポートします。しかし、Application Server 6.5 で開発されたアプリケーションには UIF が使用されています。このようなアプリケーションを Application Server8.2 に配備するには、UIF を J2EE コネクタアーキテクチャーに移行する必要があります。この節では、UIF を使用してアプリケーションを Application Server に移行するための必要条件と手順について説明します。
アプリケーションを移行する前に、Application Server 6.5 に UIF がインストールされていることを確認します。インストールされているかどうかをチェックするには、次のいずれかの方法に従います。
UIF は、アプリケーションサーバーの拡張セットとしてインストールされます。これらは、インストール時にアプリケーションサーバーのレジストリに登録されます。UIF がインストールされているかどうかをチェックするには、レジストリ内で次の文字列を検索します。
拡張名セット:
Extension DataObjectExt-cDataObject
Extension RepositoryExt-cLDAPRepository
Extension MetadataService-cMetadataService
Extension RepoValidator-cRepoValidator
Extension BSPRuntime-cBSPRuntime
Extension BSPErrorLogExt-cErrorLogMgr
Extension BSPUserMap-cBSPUserMap
Solaris オペレーティング環境のレジストリファイルは、次の場所にあります。
AS_HOME/AS/registry/reg.dat
UIF インストーラは、アプリケーションサーバーインストールに特定のバイナリファイルをコピーします。次に示すファイルが見つかった場合は、UIF がインストールされています。
Solaris および Windows でのファイルの場所は次のとおりです。
AS_HOME/AS/APPS/bin
Solaris で検索するファイルのリスト:
libcBSPRlop.so
libcBSPRuntime.so
libcBSPUserMap.so
libcDataObject.so
libcErrorLogMgr.so
libcLDAPRepository.so
libcMetadataService.so
libcRepoValidator.so
libjx2cBSPRuntime.so
libjx2cDataObject.so
libjx2cLDAPRepository.so
libjx2cMetadataService.so
Windows で検索するファイルのリスト:
cBSPRlop.dll
cBSPRuntime.dll
cBSPUserMap.dll
cDataObject.dll
ErrorLogMgr.dll
cLDAPRepository.dll
cMetadataService.dll
cRepoValidator.dll
jx2cBSPRuntime.dll
jx2cDataObject.dll
jx2cLDAPRepository.dll
jx2cMetadataService.dll
UIF を Application Server8.2 に移行する前に、アプリケーション内で UIF API が使用されていることを確認してください。使用されているかどうかは、次のようにして確認します。
Java ソースに netscape.bsp というパッケージ名があるかどうかを確認します。
ソースに access_cBSPRuntime.getcBSPRuntime というメソッド名があるかどうかを確認します。UIF ランタイムを取得するときに、このメソッドを呼び出してください。
Application Server8.2 への UIF の移行については、appserver-migration@sun.com に問い合わせてください。