Sun ONE Application Server 6.5 では、CXS エンジンが登録されている Java エンジンの数に応じてロードバランス機能を暗黙的に処理します。Application Server 8.2 Enterprise Edition でこの機能を使用するには、クライアントの明示的な設定の詳細が必要です。
配備記述子を 6.x から 8.2 に移行したら、ACC クライアントのフェイルオーバー機能を有効にするため、sun-acc.xml ファイルに設定の詳細を指定します。配備記述子の移行については、「Application Server 6.x からの配備記述子の移行」を参照してください。
可用性の高い ACC クライアントを提供するには、sun-acc.xml ファイルにロードバランスプロパティーを定義します。これらのプロパティーは、sun-acc.xml ファイル内のプロパティー要素として定義されます。
com.sun.appserv.iiop.endpoints
このプロパティーは、1 つ以上の IIOP エンドポイントのリストを定義します。エンドポイントは host:port として指定されます。host は、Application Server 8.2 が実行されているシステムの名前または IP アドレスです。port は、サーバーが IIOP 要求を待機する IIOP ポートです。
com.sun.appserv.iiop.loadbalancingpolicy
エンドポイントプロパティーが指定された場合は、このプロパティーを使用してロードバランスのポリシーを指定します。このプロパティーの値は、InitialContext ベースである必要があります。
次に例を示します。
<client-container> <target-server name="qasol-e1" address="qasol-e1" port="3700"> <property name="com.sun.appserv.iiop.loadbalancingpolicy" value="ic-based" /> <property name="com.sun.appserv.iiop.endpoints" value="qasol-e1:3700,qasol-e1:3800" /> </client-container>
RMI/IIOP パス上で ACC クライアントをフェイルオーバーするには、RMI/IIOP 要求を継続できるクラスタ内のすべてのエンドポイントに関する情報が使用可能である必要があります。IIOP エンドポイントは、domain.xml ファイルで定義されている必要があります。availability-service 要素の下にある iiop-cluster 要素が IIOP エンドポイントを定義します。
詳細は、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』の第 5 章「HTTP 負荷分散の設定」を参照してください。