Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 アップグレードと移行

7 SE/PE/EE から 8.2 EE への EJB アプリケーションの移行

ステートフルセッション Bean を使用してデータを持続する EJB アプリケーションの高可用性を実現するには、アプリケーションサーバーのクラスタごとに持続的ストアを設定し、個々のアプリケーションサーバーインスタンスの潜在的障害に対してクライアントセッションの情報を管理できるようにする必要があります。また、クラスタ内の各サーバーインスタンスの availability-enabled フラグを有効にする必要があります。

Application Server 8.2 EE は、ステートフルセッション Bean のフェイルオーバーをサポートします。Application Server 8.2 EE に配備された EJB アプリケーションでこの機能を有効にするには、次の手順に従います。

以前にリリースされた Sun の Application Server からエンティティー Bean を移行するには、「エンティティー Bean」で説明した手順に従います。

SFSB フェイルオーバーは、同じアプリケーションサーバープロセスで実行されているアプリケーション内の EJB、サーブレット、または Java Server Pages から SFSB にアクセスする場合にサポートされます。SFSB には、ローカルインタフェースまたはリモートインタフェース経由でアクセスできます。

SFSB 状態のフェイルオーバーを利用するために、コードを編集する必要はありません。ただし、SFSB のチェックポイント化に必要なすべての設定パラメータを Sun 固有の配備記述子 (sun-ejb-jar.xml) またはサーバー設定ファイルに指定する必要があります。

SFSB フェイルオーバーの詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』「ステートフルセッション Bean のフェイルオーバー」を参照してください。