このマニュアルでは、アプリケーションを Sun Java System Application Server 8.2 Enterprise Edition にアップグレードおよび移行する方法について説明します。
この『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 アップグレードと移行』では、以前のバージョンの Application Server から現在のバージョンにアップグレードする方法を説明します。また、JavaTM 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM プラットフォーム) アプリケーションを、以前のバージョンの Sun Java SystemApplication Server や他社のアプリケーションサーバーから Sun Java SystemApplication Server 8.2 Enterprise Edition に移行する方法についても説明します。
さらに、Sun Java System Application Server 8.2 と以前のリリースの Application Server との相違点についても説明します。
ここでは、Sun Java System Application Server のマニュアルセット全体に関する情報を提供し、表記規則について示します。
Application Server のマニュアルセットは、配備の計画とシステムのインストールについて説明しています。スタントアロンの Application Server のマニュアルの URL は http://docs.sun.com/app/docs/coll/1310.4 です。Sun Java Enterprise System (Java ES) Application Server マニュアルの URL は http://docs.sun.com/app/docs/coll/1659.1 です。Application Server の概要については、次の表に示すマニュアルを順番に参照してください。
表 P–1 Application Server のマニュアルセットの内容
マニュアル名 |
説明 |
---|---|
『リリースノート』 |
ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報。サポートされているハードウェア、オペレーティングシステム、Java Development Kit ( JDKTM)、データベースドライバに関する包括的な説明が表にまとめられています。 |
『Quick Start Guide』 |
Application Server 製品の使用を開始するための手順。 |
『Installation Guide』 |
ソフトウェアとそのコンポーネントのインストール。 |
『配備計画ガイド』 |
最適な方法で確実に Application Server を導入するための、システムニーズや企業ニーズの分析。サーバーを配備する際に注意すべき一般的な問題や懸案事項についても説明しています。 |
『Developer's Guide』 |
J2EE コンポーネントおよび API 用のオープン Java 標準モデルに従い、Application Server 上で実行することを目的とする Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE プラットフォーム) アプリケーションの作成と実装。開発ツール、セキュリティー、デバッグ、配備、ライフサイクルモジュールの作成などについての情報も提供します。 |
『J2EE 1.4 Tutorial』 |
J2EE アプリケーションの開発のための J2EE 1.4 プラットフォーム技術および API の使用。 |
『管理ガイド』 |
管理コンソールからの、Application Server サブシステムおよびコンポーネントの設定、管理、および配備。 |
『高可用性 (HA) 管理ガイド』 |
高可用性データベースのための、インストール後の設定と管理に関する解説。 |
『Administration Reference』 |
Application Server 設定ファイル domain.xml の編集。 |
『アップグレードと移行』 |
新しい Application Server プログラミングモデルへのアプリケーションの移行 (特に Application Server 6.x または 7 からの移行)。このマニュアルでは、製品仕様の非互換性をもたらす可能性のある、隣接した製品リリース間の相違点や設定オプションについても説明しています。 |
『パフォーマンスチューニングガイド』 |
パフォーマンスを向上させるための Application Server の調整。 |
『トラブルシューティングガイド』 |
Application Server の問題の解決。 |
『Error Message Reference』 |
Application Server のエラーメッセージの解決。 |
『Reference Manual』 |
Application Server で使用できるユーティリティーコマンド。マニュアルページのスタイルで記述されています。asadmin コマンド行インタフェースも含みます。 |
Application Server は、単体で購入することが可能です。あるいは、ネットワークまたはインターネット環境にわたって分散しているエンタープライズアプリケーションをサポートするソフトウェアインフラストラクチャーである Java ES のコンポーネントとして購入することもできます。Application Server を Java ES のコンポーネントとして購入した場合は、http://docs.sun.com/coll/1657.1 にあるシステムマニュアルをよく読むことをお勧めします。Java ES およびそのコンポーネントに関するすべてのマニュアルの URL は http://docs.sun.com/prod/entsys.5 です。
その他の Sun Java System サーバーのマニュアルとしては、次のマニュアルを参照してください。
Message Queue のマニュアル
Directory Server のマニュアル
Web Server のマニュアル
さらに、次のリソースが役立つことがあります。
次の表は、このマニュアルで使用するデフォルトのパスやファイル名について説明したものです。
表 P–2 デフォルトのパスとファイル名
プレースホルダ |
説明 |
デフォルト値 |
---|---|---|
install-dir |
Application Server のベースインストールディレクトリを表します。 |
SolarisTM プラットフォームへの Sun Java Enterprise System (Java ES) インストールの場合: /opt/SUNWappserver/appserver Linux プラットフォームへの Java ES インストールの場合: /opt/sun/appserver/ Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーでない場合: ユーザーのホームディレクトリ /SUNWappserver Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーである場合: /opt/SUNWappserver Windows のすべてのインストールの場合: SystemDrive:\Sun\AppServer |
domain-root-dir |
すべてのドメインを含むディレクトリを表します。 |
Solaris プラットフォームへの Java ES インストールの場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/ Linux プラットフォームへの Java ES インストールの場合: /var/opt/sun/appserver/domains/ そのほかのすべてのインストールの場合: install-dir/domains/ |
domain-dir |
ドメインのディレクトリを表します。 設定ファイルには、次のように表される domain-dir があります。 ${com.sun.aas.instanceRoot} |
domain-root-dir/domain-dir |
instance-dir |
サーバーインスタンスのディレクトリを表します。 |
domain-dir/instance-dir |
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–3 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
machine_name% su Password: |
|
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
コード例は次のように表示されます。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェル
$ command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
次の表は、この用語集で使用される記号の一覧です。
表 P–4 記号の規則
記号 |
説明 |
例 |
意味 |
---|---|---|---|
[ ] |
省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 |
ls [-l] |
-l オプションは必須ではありません。 |
{ | } |
必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 |
-d {y|n} |
-d オプションには y 引数か n 引数のいずれかを使用する必要があります。 |
${ } |
変数参照を示します。 |
${com.sun.javaRoot} |
com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。 |
- |
同時に押すキーを示します。 |
Control-A |
Control キーを押しながら A キーを押します。 |
+ |
順番に押すキーを示します。 |
Ctrl+A+N |
Control キーを押してから放し、それに続くキーを押します。 |
-> |
グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択順序を示します。 |
「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 |
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 |
Sun のサービス |
URL |
内容 |
---|---|---|
マニュアル |
PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 |
|
サポートおよびトレーニング |
技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 |