ORB スレッドプールには、1 つのタスクキューと一連のスレッドが含まれます。タスクまたはジョブはこのタスクキューに挿入されますが、空き状態のスレッドがこのキューからタスクを取り出し、処理を実行します。タスクキューが常に空になるようなスレッドプールサイズを設定しないでください。大規模アプリケーションの場合、最大プールサイズが現在のタスクキューのサイズの 10 倍になるのが普通です。
Application Server は ORB スレッドプールを次の目的で使用します。
すべての ORB 要求を実行する。
EJB のプールおよびキャッシュを削除する。
したがって、ORB が RMI/ IIOP 経由のリモート呼び出し用として使用されない場合でも、EJB のプールおよびキャッシュのクリーンアップが円滑に進むように、このスレッドプールのサイズを設定してください。
ORB スレッドプールの属性を設定するには、「設定」>「config-name」>「スレッドプール」>「thread-pool-ID」を選択します。ここで、thread-pool-ID は ORB 用に選択されたスレッドプールの ID です。スレッドプールでパフォーマンスに影響を与える属性は、次のとおりです。
最小プールサイズ: ORB スレッドプール内のスレッドの最小数。通常 (RMI/ IIOP) 負荷時に必要となる平均スレッド数に設定します。
最大プールサイズ: ORB スレッドプール内のスレッドの最大数。
アイドルタイムアウト: アイドルスレッドをプールから削除するまでの待機秒数。スレッドプールの収縮を可能にします。
作業キューの数
特に、最大プールサイズがパフォーマンス上、重要になります。詳細については、「スレッドプールのサイジング」を参照してください。