ネットワーク上でのトランスポート用データで、標準の CDR (Common Data Representation) の代わりに Java 直列化を使用すると、ORB のパフォーマンスを改善できます。この機能は、Java Serialization over GIOP (General Inter-ORB Protocol) または JSG と呼ばれます。
場合によっては、JSG は CDR よりもパフォーマンスやスループットが良くなる可能性があります。そのパフォーマンスの差異は、アプリケーションによって大きく異なります。クライアントとサーバー間で少量のデータが転送されるようなリモートオブジェクトを含むアプリケーションで JSG を使用すれば、パフォーマンスが改善される可能性が非常に高くなります。
JSG を使用するすべてのサーバー上で、このプロパティーを設定する必要があります。
ツリーコンポーネントで、「設定」ノードを開きます。
目的のノードを展開します。
「JVM 設定」ノードを選択します。
「JVM 設定」ページで「JVM オプション」タブを選択します。
「JVM オプションを追加」をクリックし、次の値を入力します。
-Dcom.sun.CORBA.encoding.ORBEnableJavaSerialization=true
「保存」をクリックします。
Application Server を再起動します。
アプリケーションがスタンドアロンの非 Web クライアント (アプリケーションクライアント) を使用する場合、JSG を使用するには、クライアントアプリケーションのシステムプロパティーも設定する必要があります。これを行うには通常、クライアントアプリケーションの起動に使用される Java コマンド行に、このプロパティーを追加します。次に例を示します。
java -Dcom.sun.CORBA.encoding.ORBEnableJavaSerialization=true -Dorg.omg.CORBA.ORBInitialHost=gollum -Dorg.omg.CORBA.ORBInitialPort=35309 MyClientProgram