Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

プールサイズの設定

接続プールのサイズを制御する設定は、次のとおりです。

初期および最小プールサイズ

作成時のプールのサイズおよびその最小許容サイズ。

最大プールサイズ

プールのサイズの上限。

プールサイズ変更量

アイドルタイムアウト発生時に削除される接続の数。タイムアウトよりも長い間アイドル状態になっていた接続が、削除対象の候補となります。プールサイズが初期および最小プールサイズに達すると、接続の削除が停止します。

次の表に、接続プールのサイジング時に考慮すべき利点と欠点をまとめます。

表 3–6 接続プールのサイジング

接続プール 

利点 

欠点 

小さい接続プール 

接続テーブルへのアクセスがより高速になります。 

要求の処理に必要な接続を十分に確保できない可能性があります。 

要求がキュー内で費やす時間がより長くなります。 

大きい接続プール 

要求を処理するための接続がより多く存在します。 

要求がキュー内で費やす時間が、より少なくなるか、まったくなくなります 

接続テーブルへのアクセスがより低速になります。