Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

InternalLogbufferSize

ノード内部ログ (nilog) には、ローカルノードの物理的 (論理的の反対、行レベル) 操作に関する情報が記録されます。たとえば、ディスクブロックの割り当てと解放、および B ツリーブロックの分割があるかどうかに関する情報が提供されます。このバッファーは、共有メモリーに保持され、定期的にディスク (個別のログデバイス) との照合も行われます。このバッファーのページサイズおよび関連付けられているデータデバイスのサイズは 4096 バイトです。

大きい BLOB には、必然的に多くのディスクブロックが割り当てられるので、ノード内部ログの負荷が大きくなります。nilog の各エントリは小さいため、通常はこれが問題になることはありません。

InternalLogbufferSize のチューニング

デフォルト値から開始します。履歴ファイルで HIGH LOAD 情報メッセージを探します。関連するメッセージには、nilog と、発生した内部リソース競合の説明が含まれています。

ノード内部ログバッファーの情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

hadbm resourceinfo --nilogbuf

たとえば、次のような出力が表示されることがあります。

Node No.     Avail         Free Size
0            11            11
1            11            11

nilog バッファーのサイズを変更するには、次のコマンドを使用します。

hadbm set InternalLogbufferSize

hadbm を実行すると、変更を有効にするためにすべてのノードが 1 つずつ再起動されます。このコマンドの使用の詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』「HADB の設定」を参照してください。


注 –

nilog バッファーのサイズが変更されると、関連付けられているログデバイス (データデバイスと同じディレクトリにある) のサイズも変更されます。内部ログバッファーのサイズは、内部ログデバイスと同じサイズにします。hadbm set InternalLogBufferSize コマンドによって、この要件を確実に満たします。このコマンドを実行すると、ノードが停止され、InternalLogBufferSize の値が増やされ、内部ログデバイスが再初期化され、ノードが再起動されます。この一連の操作は、すべてのノードに対して実行されます。