Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

LogBufferSize

HADB では、データの挿入、削除、更新、読み取りなど、データベースを変更するすべての操作が、実行前にログに記録されます。それらの操作が記述されたログレコードは、(タプル) ログバッファーと呼ばれる共有メモリー部分に配置されます。HADB では、これらのログを使用して、トランザクションが中止されたときの取り消し操作、ノードクラッシュ時の復元、およびミラーノード間のレプリケーションが行われます。

ログレコードは、ローカルで処理されてミラーノードに送られるまでは、バッファー内に残っています。ログレコードは、トランザクションの結果 (コミットまたは中止) が確定するまで保持されます。HADB ノードでタプルログの残りが少なくなると、ユーザートランザクションが遅延し、場合によってはタイムアウトになります。

LogBufferSize のチューニング

デフォルト値から開始します。履歴ファイルで HIGH LOAD 情報メッセージを探します。関連するメッセージには必ず、tuple log または log と、発生した内部リソース競合の説明が含まれます。

通常の操作では、ログ領域の使用率は 70 〜 80% と報告されます。領域再生が「低速」と言われるのはこのためです。HADB では、ノードクラッシュが発生時した場合、復旧するためにできるだけ多くのログデータを必要とします。

ログバッファーのサイズと使用状況に関する情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

hadbm resourceinfo --logbuf

たとえば、次のような出力が表示されます。

Node No.     Avail         Free Size
0            44            42
1            44            42

出力の各列の表記の意味は次のとおりです。