Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

セッションの持続性の範囲

管理コンソールの「設定」 > 「config-name」 > 「可用性サービス」 (「Web コンテナの可用性」) で持続性の頻度を指定できますが、同じページで持続性の範囲も指定できます。

各持続性の範囲の詳細な説明については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』の第 9 章「高可用性 (HA) セッション持続性とフェイルオーバーの設定」を参照してください。

持続性の範囲は、次のいずれかに設定できます。

session

持続性の範囲に session を指定すると、サーバーは、変更されたかどうかに関係なく、セッション全体のデータを HADB に書き込みます。このモードでは、要求ごとにすべてのセッションデータが持続されるので、バックエンドストアには常に最新のセッションデータが保持されますが、パフォーマンスは低くなります。

modified-session

持続性の範囲に modified-session を指定すると、サーバーは、HTTP セッションの状態を調べます。サーバーは、データが変更されている場合にかぎり、セッションデータを HADB に保存します。このモードでは、セッションが変更されている場合にのみ HADB を呼び出してデータを持続するため、session モードよりも高いパフォーマンスが得られます。

modified-attribute

持続性の範囲に modified-attribute を指定すると、属性の相互参照は行われず、アプリケーションは setAttribute()getAttribute() を使用して HTTP セッションデータを操作します。この方法で書き込むアプリケーションでは、このセッション範囲の性質を活かして高いパフォーマンスを得ることができます。