Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

セッションサイズ

HTTP セッションサイズがパフォーマンスに与える影響を知っておくことは重要です。パフォーマンスは、持続する必要があるセッションデータのサイズに反比例します。セッションデータは、直列化された形式で HADB に格納されます。そのため、データの直列化、BLOB としての挿入、さらに取得時の直列化復元によるオーバーヘッドが生じます。

24K バイトまでのセッションサイズでは、パフォーマンスは変わらないままであることがテストで判明しています。セッションサイズが 100K バイトを超え、同じバックエンドストアが同じ数の接続で使用される場合は、スループットが 90% 低下します。

HTTP セッションサイズの決定に注意を払うことが重要です。サイズの大きい HTTP セッションオブジェクトを作成する場合は、「HADB のチューニング」で説明されているように HADB ノードを計算します。