一般に、J2EE アプリケーションサーバーは、複雑で高度に洗練されたオペレーティング環境に配備されます。Sun Java System Application Server は、Java、Java サーブレット、XML、JSP、JDBC データソース、EJB テクノロジなど、幅広いテクノロジに対応しています。Application Server と関連するほかの製品およびツールは、LDAP、Web Server、Sun Java System Message Queue、配備および移行ツールなどです。多数の本質的に異なるコンポーネントが関係する複雑な問題を理解および診断するには、十分な知識と注意深い診断プロセスが必要です。
次に示す情報のいずれかまたはすべてを収集すれば、問題を分類して解決策を探すことが容易になります。システム情報の収集には、Solaris の pkginfo や showrev、Linux の rpm など、オペレーティングシステムのユーティリティーが役立ちます。
オペレーティングシステムとインストールされている製品の正確なバージョン番号を確認します。
パッチが適用されているかどうか調べます。適用されている場合は、製品およびオペレーティングシステムのパッチ番号を指定します。
システムの構成を調べます。
システムが備えるシステムリソース (メモリー、ディスク、スワップ空間など) について調べます。
インストールされているアプリケーションサーバー、Web サーバー、およびディレクトリサーバーの数を調べます。
Web サーバーと Application Server との接続方法について調べます。それらは同じマシン上にありますか ?
Application Server とディレクトリサーバーとの接続方法について調べます。
アプリケーションサーバーがクラスタ化されているかどうか調べます。
アップグレードが行われたかどうか調べます。すでに行われている場合は、ソースバージョンとターゲットバージョンを確認します。
移行が行われたかどうか調べます。すでに行われている場合は、ソースバージョンとターゲットバージョンを確認します。
新しいアプリケーションが配備されたかどうか調べます。
SSL に対応しているかどうか調べます。
HADB および使用しているバックエンドデータベースのバージョンを確認します。
データベースのアクセスに使用している JDBC ドライバを特定します。
使用している JDK のバージョンを確認します。
JVM のヒープ、スタック、およびガベージコレクション関連のパラメータの設定値を確認します。
JVM オプションを確認します。
インストールで使用されているサードパーティーのテクノロジについて調べます。
相互運用コンポーネントのバージョンが、リリースノートに記載された互換表に適合しているかどうか調べます。
これらの情報を収集したあと、次の作業を行います。
Web サーバーのエラーおよびアクセスログのデータを収集します (Web サーバーインスタンスによって異なる)。
Application Server のスタックトレースを収集します。特定の問題に関連するログの最新セットが稼働するように注意してください。これにより、何ギガバイトもの無関係なログ情報を走査することを避けることができます。
その問題を解決するためにすでに実行した可能性のある手順を含め、問題の最初の出現時に発生したイベントのシーケンスを調べます。