ここでは、次の問題について説明しています。
loadbalancer.xml ファイルの response-timeout-in-seconds プロパティーを設定する場合は、実行中のすべてのアプリケーションの最大タイムアウトを考慮に入れる必要があります。この応答タイムアウトを非常に小さい値に設定すると、Application Server が要求に応答する前にロードバランサがタイムアウトするため、実行中の多数の要求が失敗します。
逆に、この応答タイムアウトを異常に大きい値に設定すると、応答を中止したインスタンスのキューに要求が格納されるため、多数の要求が失敗することになります。
response-timeout-in-seconds の値をすべてのアプリケーションのうちで最長の応答時間に設定します。
セッションが HADB に格納される際には、そのセッションの最終アクセス時刻、最終変更時刻などの時刻情報も保存されます。クロックが同期していないと、インスタンスに障害が発生し別のマシン上の別のインスタンスがテイクオーバーする場合に、後者のインスタンスで、セッションの有効期限が切れていないのに切れていると判断されたり、さらに悪いことにセッションの最終アクセス時刻が将来の時刻になったりすることがあります。
非共存構成では、HADB ノードをホスティングしているそれらのマシン上のクロックを同期させることは重要です。詳しくは、『Installation Guide』の「Preparing for HADB Setup」の章を参照してください。
クラスタ内のすべてのシステムでクロックが同期していることを確認します。
HADB が作成され稼働していても、持続性ストアが未作成の場合は、Application Server は HADB と通信できません。このような状況では、次のメッセージが表示されます。
WARNING (7715): ConnectionUtilgetConnectionsFromPool failed using connection URL: connection URL
次のようなコマンドを使用して、HADB 内にセッションストアを作成します。
asadmin create-session-store --storeurl connection URL --storeuser haadmin --storepassword hapasswd --dbsystempassword super123