ここでは、次の問題について説明しています。
asadmin create-session-store コマンドは、ファイアウォールを越えて実行できません。したがって、create-session-store コマンドが機能するには、アプリケーションサーバーインスタンスと HADB がファイアウォールの同じ側に存在する必要があります。
create-session-store コマンドは HADB と通信しますが、アプリケーションサーバーインスタンスとは通信しません。
HADB とアプリケーションサーバーインスタンスをファイアウォールの同じ側に配置します。
アプリケーションレベルのセッション持続設定は、インスタンスレベルのセッション持続設定より常に優先されます。アプリケーションを配備したあとにインスタンスレベルのセッション持続設定を変更した場合でも、アプリケーションの設定値がアプリケーションサーバーインスタンスの設定値より優先されます。
次のような状況でシステムログからエラーが報告される場合、セッションデータが壊れている可能性があります。
セッション持続中
セッション有効化中のセッション状態読み取り時
セッションフェイルオーバー後のセッション状態読み取り時
データが壊れている場合、セッションストアを一貫性のある状態に戻すため、考えられる解決法が次に示すように 3 つあります。
asadmin clear-session-store コマンドを使用して、セッションストアをクリアーします。
セッションストアのクリアーで解決しない場合は、すべてのノード上のデータ領域を再初期化し、hadbm clear コマンドを使用して HADB 内のデータをクリアーします。
HADB のクリアーで解決しない場合は、データベースを削除して再作成します。
前記の解決法 2 と 3 では、HADB のクリアー後、セッションストアを再作成してデータベーススキーマを再確立します。