Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 トラブルシューティングガイド

セッション持続の問題

ここでは、次の問題について説明しています。

create-session-store コマンドが失敗した

説明

asadmin create-session-store コマンドは、ファイアウォールを越えて実行できません。したがって、create-session-store コマンドが機能するには、アプリケーションサーバーインスタンスと HADB がファイアウォールの同じ側に存在する必要があります。

create-session-store コマンドは HADB と通信しますが、アプリケーションサーバーインスタンスとは通信しません。

解決法

HADB とアプリケーションサーバーインスタンスをファイアウォールの同じ側に配置します。

インスタンスレベルのセッション持続設定が機能しなかった

アプリケーションレベルのセッション持続設定は、インスタンスレベルのセッション持続設定より常に優先されます。アプリケーションを配備したあとにインスタンスレベルのセッション持続設定を変更した場合でも、アプリケーションの設定値がアプリケーションサーバーインスタンスの設定値より優先されます。

セッションデータが壊れている可能性がある

説明

次のような状況でシステムログからエラーが報告される場合、セッションデータが壊れている可能性があります。

解決法 1

asadmin clear-session-store コマンドを使用して、セッションストアをクリアーします。

解決法 2

セッションストアのクリアーで解決しない場合は、すべてのノード上のデータ領域を再初期化し、hadbm clear コマンドを使用して HADB 内のデータをクリアーします。

解決法 3

HADB のクリアーで解決しない場合は、データベースを削除して再作成します。

前記の解決法 2 と 3 では、HADB のクリアー後、セッションストアを再作成してデータベーススキーマを再確立します。