このリリースノートには、Sun Java™ System Message Queue 3.7 UR1 のリリース時点で得ら れる重要な情報が含まれています。ここでは、新機能、拡張機能、既知の問題、制限事項などについて説明します。Message Queue を使用する前に、このドキュメントをよくお読みください。
このリリースノートの最新バージョンは、http://docs.sun.com の Sun のマニュアル Web サイトから入手できます。ソフトウェアのインストールおよび設定前だけでなく、以後も定期的にこの Web サイトをチェックして、最新のリリースノートや製品マニュアルをご覧ください。
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Sun Java System Message Queue は、多くの機能を備えるメッセージサービスで、Java Messaging Specification (JMS) 1.1 に準拠する信頼性の高い非同期メッセージングを提供します。Message Queue では、JMS 仕様を超える機能も用意され大規模企業のシステム配備のニーズにも対応できるようになっています。
Message Queue 3.7 UR1 は Message Queue 3.6 の保守リリースです。バグ修正およびいくつかの小さな機能拡張が含まれます。この節では、次の内容について説明します。
次の各節で、Message Queue 3.7 UR1 の新機能について説明します。
製品出荷を簡素化するため、Sun Java Message Queue の Platform Edition と Enterprise Edition は、Message Queue 3.7 UR1 から 1 つに結合されました。この方針により、スタンドアロン販売における機能の制限が事実上撤廃され、この製品の操作方法が簡単になります。
版を結合することで Message Queue は Solaris Enterprise System とより協調でき、Enterprise Edition の広範囲におよぶ機能を永続的に使用する権利を、サポートや保守、賠償のない状態で提供できます。前のリリースと同様に、サポートおよび保守サービスについては、いくつかのライセンスオプションを利用できます。Message Queue は引き続き、Java Enterprise System および Application Platform Suite とともにパッケージ化されます。http://www.sun.com のオンラインストアを確認するか、販売担当者にご連絡いただき、ニーズに最適なオプションをお選びください。次の表は、Message Queue の新しい単一版へのアップグレードのパスを示します。
表 1–1 Message Queue 3.7 UR1 へのアップグレードのパス
以前の版 |
アップグレードのパス |
コメント |
---|---|---|
Platform Edition |
Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 |
顧客はすべての機能を利用できます。ライセンスを購入しないと、サポートオプションは利用できません。 |
Enterprise Edition |
Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 |
機能の変更はありません。各種ライセンスおよびサポートのオプションを利用できます。 |
Platform Edition サポート契約 |
Enterprise Edition サポート契約へのアップグレード |
以前のリリースの Platform Edition 用の既存のサポート契約は、引き続き更新されます。以前の Platform Edition リリースに対して新しい Platform Edition 契約が発行されることはありません。 |
Enterprise Edition サポート契約 |
変更なし。 |
既存の契約は引き続き更新されます。新しい契約が発行されます。 |
次の表は、さまざまな Message Queue 製品の出荷元の変更を示します。
表 1–2 Message Queue 製品の出荷元の変更点
製品 |
以前の出荷元 |
新しい出荷元 |
コメント |
Message Queue |
該当なし |
Sun ダウンロードセンター製品ページ |
スタンドアロンのダウンロード。コミュニティーのサポートのみ。サポート契約は利用できません。 |
Message Queue Platform Edition |
Message Queue 製品ページ経由の Sun ダウンロードセンター |
利用できなくなりました |
すべてのページは、Message Queue の単一版ページへと移動します |
Message Queue Enterprise Edition 試用版 (Platform Edition 経由) |
Message Queue 製品ページ経由の Sun ダウンロードセンター |
試用版ライセンスは不要になりました |
不要になりました |
Message Queue Enterprise Edition 90 日試用版 (Java Enterprise System ダウンロードまたは CD 経由) |
Version 3 GA (2006 年 3 月) 以前の Java Enterprise System ダウンロードセンター |
Solaris Enterprise System ダウンロードセンター |
Solaris Enterprise System ライセンス。製品ライセンスがない場合は、サポートオプションは利用できません。 |
Java Enterprise System 経由で出荷された、SunStore、CD、個別のライセンス、Java Enterprise System ライセンス、Suite ライセンス経由の Message Queue Enterprise Edition |
Java Enterprise System または Suite ダウンロードセンター、メディア |
Solaris Enterprise System または Suite ダウンロードセンター、メディアフルフィルメント |
変更なし。 |
新しい関数: MQGetDestinationName()
MQGetDestinationName (const MQDestinationHandle destinationHandle, MQString * destinationName); |
この関数は、送信先の名前を取得するために使用します。戻り値の destinationName はコピーで、呼び出し元が MQFreeString() 関数を呼び出すことで解放を担当します。
パラメータ
名前を取得したい送信先へのハンドル。
名前の出力パラメータ。
この関数は、reply-to パターンを使用する場合に便利です。MQGetMessageReplyTo 関数を使用するとメッセージの送信先へのハンドルを取得できます。次に MQGetDestinationName を使用して、その送信先の名前を取得できます。送信先の名前を取得したら、名前に基づいてメッセージを処理できます。
新しい列挙値: MQ_MESSAGE
新しい MQMessageType と MQ_MESSAGE を使用すると、C クライアントはタイプが Message である JMS メッセージを、C と Java の両方を使用するほかの Message Queue クライアントと交換することができます。
typedef enum _MQMessageType {MQ_TEXT_MESSAGE = 0, MQ_BYTES_MESSAGE = 1, MQ_MESSAGE = 3, MQ_UNSUPPORTED_MESSAGE = 2} MQMessageType; |
MQ_MESSAGE タイプは、ヘッダーとプロパティーはあるが、メッセージ本体が存在しないメッセージを識別します。このタイプのメッセージを作成するには、MQCreateMessage () 関数を使用します。
新しいコネクションプロパティー MQ_UPDATE_RELEASE_PROPERTY は、Message Queue のインストールバージョンに対する更新リリースバージョンを指定します。MQGetMetaData() 関数を使用してバージョン情報を取得します。
Message Queue では、パフォーマンスを向上させるために持続ストア の形式に 2 つの変更が加えられました。1 つはファイルストアに対する変更で、もう 1 つは JDBC ストアに対する変更です。
ファイルストア内のトランザクション情報 - ディスク I/O を軽減し、JMS トランザクションのパフォーマンスを向上させるために、Message Queue ファイルベースの持続ストア内に格納されているトランザクション状態情報の形式が変更されました。
Oracle JDBC ストア - 以前のバージョンの Message Queue では、Oracle で使用されるストアスキーマでは、メッセージデータを格納するために LONG RAW データ型が使用されていました。Oracle 8 では、Oracle によって BLOB データ型が導入され、LONG RAW 型は使用されなくなりました。Message Queue 3.7 UR1 では、パフォーマンスとサポート性を向上させるために、データ型が BLOB に変更されました。
これらの変更がストアの互換性にも影響するため、ストアバージョンが 350 から 370 に変更されました。Message Queue 3.7 UR1 は、JDBC の持続ストアとファイルベースの持続ストアの両方で、古い 200 および 350 バージョンから 370 バージョンへの持続ストアの自動変換をサポートしています。imqbrokerd を最初に起動したときに、ユーティリティーが古いバージョンのストアを検出した場合、古いストアはそのままで、ストアを新しい形式に移行します。
このアップグレードをロールバックする必要のある場合は、Message Queue 3.7 UR1 をいったんアンインストールして、以前実行していたバージョンを再インストールします。ストアの古いコピーはそのまま残っているので、ブローカはストアの古いコピーを実行できます。
Message Queue のハードウェアおよびソフトウェア要件は、『Sun Java Enterprise System インストールガイド』で提供されています。
この節では、Message Queue 3.7 UR1 で修正されたバグについて説明します。
表 1–3 Message Queue 3.7 UR1 で修正されたバグ
バグ番号 |
説明 |
---|---|
6193884 |
Message Queue は、C 以外のロケールで文字化けしたメッセージを syslog に出力します。 |
6251450 |
クラスタのシャットダウン時、 connectList に ConcurrentModificationException が発生します。 |
6252763 |
java.nio.HeapByteBuffer.putLong/Int に java.nio.BufferOverflowException が発生します。 |
6260076 |
Oracle ストレージを使用すると、起動後に発行される最初のメッセージが遅くなります。 |
6264003 |
キューブラウザにコミットされていないメッセージが表示されます。 |
6260814 |
JMSXUserID 上のセレクタ処理が、常に false と評価されてしまいます。 |
6264003 |
キューブラウザにコミットされていないメッセージが表示されます。 |
6271876 |
消費されていないメッセージを含むコンシューマを閉じようとすると、接続フロー制御が正しく動作しなくなります。 |
6284769 |
QueueBrowser で、各列挙について新しいブラウザを作成して閉じた場合でもメモリーリークが発生します。 |
6294767 |
Message Queue ブローカがネットワークソケットを開く場合、そのネットワークソケット上に SO_REUSEADDR を設定する必要があります。 |
6304043 |
ブローカは、clientID が共有非持続性サブスクリプションに対して null ではないことを検証しません。 |
6307056 |
txn ログがパフォーマンス上のボトルネックになっています。 |
6320138 |
Message Queue C API では reply-to ヘッダーからキューの名前を決定することができません。 |
6320325 |
Solaris OS 上に JDK Version 1.4 と JDK Version 1.5 の両方がインストールされている場合、ブローカが JDK Version 1.5 より前に JDK Version 1.4 を検出してしまうことがあります。 |
6321117 |
マルチブローカクラスタの初期化で java.lang.NullPointerException が発生します。 |
6330053 |
サブスクライバからのトランザクションをコミットする際、JMS クライアントで java.lang.NoClassDefFoundError が発生します。 |
6340250 |
C-API で MESSAGE タイプをサポート。 |
6351293 |
Derby データベースへのサポートを追加。 |
6381693 |
コンシューマのブローカが再起動したあと、リモートコンシューマに再配信されたメッセージの JMSRedelivered フラグが false に設定されます。 |
6388049 |
不完全な XA transaction トランザクションをクリーンアップできません。 |
6403958 |
コンシューマベースのフロー制御プロトコルを追加し、複数のレシーバに対して負荷分散を許可します。 |
6405393 |
デッドメッセージキューがもっとも古い、持続性のないメッセージを削除しようとしたときに、ブローカエラーが発生します。 |
6406862 |
ブローカエラー「Monitor destination error mq.metrics.destination.queue.Name」 |
6415068 |
AS 8.1 UR2、JMS Message Queue 用の汎用リソースアダプタでトランザクションの復旧が失敗します。 |
6421781 |
次の構文を使用したブローカへの接続のサポート —b mqtcp://hostName:portNumber/serviceName |
6423696 |
Session.rollback が、COMMIT REPLY エラーのあとで消費されたメッセージを実際にロールバックしません。 |
6314103 |
ディレクトリ名に空白文字が含まれる場合、Message Queue をインストールできません。 |
6314088 6392963 |
ディレクトリ名が 6 文字を超えると Message Queue をインストールできません。たとえば、C:\Software\Sun などの場合です。 |
この節には、製品の主要マニュアルには含まれていない最新の情報が含まれています。この節の内容は、次のとおりです。
スタンドアロンの製品として、Solaris、Linux、および Windows プラットフォーム上に Message Queue をインストールする場合のインストール前の指示、アップグレード手順、その他の関連情報については、『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 Installation Guide』を参照してください。
インストール前の指示および Solaris、Linux、HPUX、および Windows オペレーティングシステム上の Java Enterprise System にバンドルされている Message Queue 製品のインストールに関連するその他すべての情報については、『Sun Java Enterprise System インストールガイド』を参照してください。
Solaris、Linux、HPUX および Windows オペレーティングシステム上の Java Enterprise System の一部としての Message Queue へのアップグレードに関連するアップグレードおよび移行の指示については、『Sun Java Enterprise System Upgrade and Migration Guide』を参照してください。
この節では、Message Queue 3.7 UR1 の互換性の問題を説明しています。
Message Queue で使用される多くのインタフェースは、時間の経過につれて変更される可能性があります。『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド』の付録 B「Message Queue インタフェースの安定度」 では、インタフェースをそれらの安定性に従って分類しています。安定性に優れるインタフェースほど、製品の後継バージョンで変更される可能性は低くなります。
Message Queue の次回のメジャーリリースでは、クライアントがこのリリースとの互換性がなくなるような変更が導入される可能性があります。この情報は、このような変更に備えて準備しておくことができるようにするため、ここに記載されています。
Sun Java System Message Queue の一部としてインストールされる各ファイルの場所が変更される可能性があります。この変更によって、特定の Message Queue ファイルの現在の場所に依存する既存のアプリケーションの動作が中断する可能性があります。
3.5 以前のブローカは、これより新しいブローカのクラスタ内では動作できなくなる可能性があります。
今後のリリースでは、Message Queue クライアントは 1.3 より前のバージョンの JDK を使用できなくなる可能性があります。
次の節では、小さな訂正または追加以外の Message Queue のマニュアルの更新および変更について説明します。
スタンドアロン版の Message Queue に関するインストール情報が記載された『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 Installation Guide』が更新され、プラットフォーム固有の情報が反映されるようになりました。
『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 Developer’s Guide for C Clients』が更新され、MQGetDestinationName 関数、MQ_Message メッセージタイプ、および接続プロパティー MQ_UPDATE_RELEASE_PROPERTY の追加が反映されるようになりました。
『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 Developer’s Guide for Java Clients』が更新され、セキュリティー保護されたクライアントの設定および自動再接続時に発生した例外をクライアントが処理する方法についての情報が含まれるようになりました。
『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド』が更新され、ブローカのデータベーステーブルおよび固定ポートを使用するブローカの設定についての情報が提供されるようになりました。
この節には、Message Queue 3.7 UR1 の既知の問題についてのリストが含まれています。次の内容について説明します。
現時点のバグ、その状態、および回避策の一覧については、Java Developer ConnectionSM メンバーは、http://bugs.sun.com/bugdatabase/index.jsp で Java Developer Connection Web サイトの「Bug Parade」ページを参照してください。新しいバグを報告する前に、このページをチェックしてください。すべての Message Queue バグがリストされているわけではありませんが、このページはある問題が報告済みかどうかを知りたい場合に活用できます。
Java Developer Connection のメンバーになるのは無料ですが、登録が必要です。Java Developer Connection のメンバーになる方法についての詳細は、Sun の「For Developers」Web ページを参照してください。
新しいバグの報告や機能に関する要求を行うには、imq-feedback@sun.com 宛てに電子メールメッセージを送信してください。
SSL を使用した接続サービスでは現在、自己署名サーバー証明書、つまりホスト信頼モードしかサポートしていません。
HTTP トランスポートを使用している JMS クライアントが、Ctrl-C の使用などにより突然終了した場合、ブローカがクライアント接続や関連するすべてのリソースを解放するまでに、およそ 1 分かかります。
この 1 分の間にクライアントのほかのインスタンスが起動し、同じクライアント ID、永続サブスクリプション、またはキューを使おうとした場合、そのインスタンスは「クライアント ID はすでに使用されています」の例外を受け取ります。この例外は、上記で説明した終了プロセスの副作用にすぎません。およそ 1 分経過後にクライアントが起動すると、問題は発生しません。
Message Queue 3.7 UR1 では、LDAP サーバーをユーザーリポジトリとして使用するためのブローカ構成例は、 config.properties のコメント領域に示されています。default.properties ファイルの LDAP ユーザーリポジトリの例は、コメントアウトされています。
以前に、default.properties ファイルに指定された LDAP ユーザーリポジトリプロパティーの例のプロパティー値を使用した場合は、使用している JMS アプリケーションクライアントは JMS 接続を作成しようとしたときに、セキュリティー例外を受け取ります。これは、Message Queue 3.7 UR1 にアップグレードしたあとに起こります。
JMS クライアントが Message Queue 3.7 UR1 ブローカへの接続を作成しようとすると、ブローカログでエラーとなり、JMS クライアントは次の例外を受け取ります。
SecurityException. 20/Aug/2004:11:16:41 PDT] ERROR [B4064]: Ldap repository ldap property .uidattr not defined for authentication type basic:com.sun.messaging.jmq.auth.LoginException: [B4064]: Ldap repository ldap property .uidattr not defined for authentication type basic
回避策: 『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド』の第 7 章「セキュリティーの管理」の指示に従い、ブローカプロパティー imq.user_repository.ldap.uidattr を設定します。
次の項目はブローカクラスタの使用に関連しています。
このリリースでは、フル接続のブローカクラスタのみサポートされています。つまり、クラスタ内のすべてのブローカは、そのクラスタ内のほかのブローカと相互に直接やり取りする必要があります。imqbrokerd -cluster コマンド行引数を使用してブローカを接続する場合は、そのクラスタ内のすべてのブローカが含まれていることを確認してください。
クラスタの一部であるブローカに接続されているクライアントは、現在 QueueBrowser を使用して該当するクラスタ内のリモートブローカにあるキューを検索することはできません。クライアントが検索できるのは、直接接続されているブローカにあるキューの内容のみです。クライアントは引き続き、クラスタ内のブローカのすべてのキューにメッセージを送信したり、キューのメッセージを消費したりできます。この制限によって影響を受けるのは参照だけです。
ブローカクラスタでマスターブローカを使用しない場合、クラスタに追加されているブローカによって保存された持続性の情報は、クラスタ内のほかのブローカには伝播されません。
ブローカクラスタで、開始していないリモート接続へのメッセージをブローカがキューに入れます (バグ ID 4951010)。
回避策: いったんその接続が開始すると、メッセージはコンシューマによって受信されます。コンシューマの接続が閉じている場合、メッセージは別のコンシューマへ再配信されます。
次に示す問題は Message Queue の管理および設定に関係するものです。
Windows コンピュータで CLASSPATH に二重引用符が含まれている場合、imqadmin および imqobjmgr ユーティリティーはエラーをスローします (バグ ID 5060769)。
回避策: このエラーメッセージは無視してかまいません。ブローカはすべてのエラーの通知コンシューマを正しく処理します。このエラーは、システムの信頼性には影響を与えません。
すべての Solaris および Windows スクリプトで、-javahome オプションが、値に空白文字が含まれると動作しません (バグ ID 4683029)。
javahome オプションは Message Queue コマンドおよびユーティリティーで使用し、使用する代替の Java 2 互換のランタイムを指定します。ただし、代替の Java 2 互換のランタイムへのパスには、空白文字を含めることはできません。次に例を示します。
Windows の場合 C:/jdk 1.4
Solaris の場合: /work/java 1.4
回避策: Java ランタイムを、空白文字が含まれない場所またはパスにインストールします。
imqQueueBrowserMaxMessagesPerRetrieve 属性は、クライアントランタイムがキュー送信先の内容を検索するときに一度に取得することのできるメッセージの最大数を指定します。クライアントアプリケーションは常に、キューにあるすべてのメッセージを取得します。そのため、imqQueueBrowserMaxMessagesPerRetrieve 属性は、キューにあるメッセージを分割してクライアントランタイムに配信する方法に影響します。つまり、複数の小さいメッセージと少数の大きなチャンクのどちらに分割するかを指定します。この属性は、参照されるメッセージの合計数には影響しません。この属性の値を変更するとパフォーマンスに影響が出る可能性はありますが、クライアントアプリケーションの取得するデータ量が変動することはありません (バグ ID 6387631)。
次に示す問題は Message Queue ブローカに影響します。
Windows 2000 で HTTPS createQueueConnection が例外をスローする場合があります (バグ ID 4953348)。
回避策: 接続を再試行します。
Ctrl-C を使用してブローカをシャットダウンする場合、ストアが閉じられたあとにトランザクションがクリーンアップされることがあります (バグ ID 49344466)。
メッセージまたはトランザクションの処理中にブローカがシャットダウンされた場合、「ストアが閉じられた後に、ストアメソッドがアクセスされました。」という内容のエラーをブローカが表示することがあります。
回避策: このエラーメッセージは無視してかまいません。ブローカはすべてのエラーの通知コンシューマを正しく処理します。このエラーは、システムの信頼性には影響を与えません。
送信先が破棄された場合、コンシューマが孤立します (バグ ID 5060787)。
送信先が破棄された場合、アクティブコンシューマが孤立します。いったんコンシューマが孤立すると、送信先が再作成された場合でもメッセージを受信しなくなります。
回避策: ありません。
JMSMessageID を使用したメッセージ選択が機能しません (バグ ID 6196233)。
次のセレクタを変更します。
JMSMessageID = "ID:message-id-string"
次のように変更します。
JMSMessageID IN (’ID:message-id-string’, ’message-id-string’)
Message Queue 3.7 UR1 には、スタンドアロン製品が含まれていません。このリリースでは、Java Enterprise System インストーラを使用して Message Queue をインストールする必要があります。手順については、『Sun Java System インストールガイド』を参照してください。
Message Queue の menu->Index に製品マニュアルの URL と『Read Me First』ファイルの場所が間違って示されます (バグ ID 6515574)。
説明 Windows の「スタート」メニューで Message Queue エントリからマニュアルを選択すると、古いマニュアルが表示されます。
回避策: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1661.1 からマニュアルにアクセスします。
「コントロール パネル」の「プログラムの追加と削除」に Message Queue ではなく Sun Java Enterprise System が表示されます。
Config_MQ.txt ファイルに不正な情報が含まれています。次の項目では、エラーの一部が修正されています。
Message Queue で「自動設定」オプションと「手動設定」オプションが使用できず、管理者パスワードを設定するオプションが存在しません。
「自動設定」オプションで、Message Queue ブローカ Windows サービスが自動的にインストールされ開始されます。
「手動設定」オプションで、Windows サービスとして開始することなく、Message Queue ブローカをインストールできます。
空き容量が不十分なディスクにインストールしようとすると、わかりづらいエラーメッセージが表示されます。たとえば、次のようなメッセージです。「Error: -1603 Fatal error during installation.」
インストール中に mq/bin がパスに追加されません (バグ ID 6515557)。
説明 Windows のコマンドプロンプトからは Message Queue の実行ファイルを見つけることができません。たとえば、imqcmd と入力すると次のエラーが発生します。「'imqcmd' is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file.」
回避策: install-MQ-directory/bin を含むように PATH 変数を編集するか、install-MQ-directory/bin ディレクトリからアプリケーションを実行します。
Message Queue のインストールでは、共有コンポーネントの自動インストールがサポートされません。
回避策: JDK Version 1.6.0 (1.6.0 の SOAP コンポーネント) を使用するか、Windows に Application Server をインストールすると、SOAP 共有コンポーネントがインストールされます。
Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 には、バイナリ形式で使用および配布可能な次のファイルのセットが含まれています。
jms.jar |
libmqcrt.so (UNIX) |
imq.jar |
libmqcrt.so (HPUX) |
imqxm.jar |
mqcrt1.dll (Windows) |
fscontext.jar |
|
さらに、LICENSE ファイルおよび COPYRIGHT ファイルも再配布できます。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html にあります。
アクセシビリティーに対する Sun の取り組みについては、http://sun.com/access を参照してください。
Sun Java System Message Queue で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でカスタマーサポートにお問い合わせください。
Sun ソフトウェアサポートサービス http://www.sun.com/service/sunone/software
このサイトには、Knowledge Base、オンラインサポートセンター、ProductTracker へのリンクと、保守プログラムおよびサポートに関する問い合せ先電話番号が記載されています。
保守契約を結んでいるお客様の場合は、専用ダイヤルをご利用ください。
最善の問題解決のため、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。
問題が発生した状況や操作への影響を含む、問題の説明。
マシン機種、OS バージョン、および製品のバージョン (問題に関係している可能性のあるパッチおよびその他のソフトウェアを含む)
問題の再現に使用した方法の詳細な手順。
すべてのエラーログまたはコアダンプ。
次のサイトでは、Sun Java System Message Queue フォーラムが利用できます。http://swforum.sun.com/jive/forum.jspa?forumID=24
ご参加を歓迎いたします。
Java Technology Forums の JMS フォーラムも参考になる可能性があります。次のサイトにあります。http://forum.java.sun.com
Sun では、マニュアルの改善のために、皆様からのコメントおよび提案をお待ちしております。
コメントを送るには、http://docs.sun.com にアクセスして「コメントの送信」をクリックしてください。このオンラインフォームでは、マニュアルのタイトルと Part No. もご記入ください。Part No. は、マニュアルのタイトルページか先頭に記述されている 7 桁または 9 桁の番号です。このマニュアルのタイトルは『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 リリースノート (Windows 版)』で、Part No. は 820-1809 です。
次のインターネットのサイトで、Message Queue の情報を参照できます。
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