Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールリファレンス (UNIX 版)

Access Manager サービス

次に示す Access Manager のサブコンポーネントでは、インストーラに指定する Access Manager サービスの情報が異なります。

Access Manager Web コンテナ情報

この節では、Web コンテナの詳細設定を行う際にインストーラに指定する必要のあるサービス情報について説明します。

表 3–6 Web コンテナ指定用の Access Manager サービス情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

IS_SERVER_HOST

Java ES をインストールするホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 

この値は、example.com などの単一の最上位ドメインに限定することができます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

リスト内の各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

パスワード配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

コンソールプロトコル

CONSOLE_PROTOCOL

Web Server が Web Server ポート上で待機する際に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は HTTP です。 

Access Manager コンソールのサービス情報

この節では、インストーラの実行時に指定する必要のある Access Manager コンソールのサービス情報について説明します。

表 3–7 Access Manager コンソールの Access Manager サービス情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理コンソール:

新しいコンソールを配備または既存コンソールを使用 

USE_DSAME_SERVICES_WEB_CONTAINER

CONSOLE_REMOTE

Access Manager がインストールされるホストの Web コンテナにコンソールを配備するには、新規コンソールの配備を選択します。 

レルムモードのリモートホストに配置されている (またはこれから配備する) 既存のコンソールを使用する場合は、「既存コンソールを使用」を選択します。デフォルト値は False です。 

どちらの場合も、コンソール配備 URI とパスワード配備 URI を指定します。既存のコンソールを使用する場合は、コンソールホスト名とコンソールポートも指定する必要があります。 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。デフォルト値は amconsole です。

注意: AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

既存のコンソールをホストするサーバーの完全修飾ドメイン名。コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値には、「ホスト」に指定した値 (IS_SERVER_HOST)、ドット、および共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値が含まれます。

たとえば、ホストが siroe、ドメインが example.com であれば、デフォルト値は siroe. example .com になります。

コンソールポート 

CONSOLE_PORT

既存のコンソールが接続を待機しているか、これから待機するポート。0 〜 65535 の範囲内で、有効かつ未使用の任意のポート番号を使用できます。 

コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値は、次のいずれかの Web コンテナポートで指定した値となります。 

  • Web Server のデフォルト値は 80 です。

  • Application Server のデフォルト値は 8080 です。

Access Manager コンソールのインストール (コアがすでにインストールされている場合)

この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。


注 –

AM コンソール単体のインストールは、レルムモード (AccessManager 7.x 互換) でのみ実行できます。旧バージョンモード (6.x 互換) では実行できません。


表 3–8 コンソールのみをインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。 

デフォルト値は amconsole です。

AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager コンソールのインストール (コアがまだインストールされていない場合)

この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。

表 3–9 Access Manager コンソールをインストールするためのサービス情報 (コアがまだインストールされていない場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Access Manager 管理コンソール用の Web コンテナ

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

インストール先のホストの完全修飾ドメイン名。 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。デフォルト値は amconsole です。

AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

パスワードサービス用の配備 URI。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager サービス用の Web コンテナ

サービスホスト名 

IS_SERVER_HOST

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントのインストール先ホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ドメイン名です。デフォルト値は指定形式を示す例としてだけ用い、値を編集して正しいリモートホスト名を指定する必要があります。 

状態ファイルでは、リモートホストの完全修飾ドメイン名を指定します。 

ポート 

CONSOLE_PORT

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが接続を待機するポート。このポートは、Web コンテナが使用する HTTP ポートまたは HTTPS ポートです。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 

この値を example.com などの単一の最上位ドメインに限定できます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

連携管理のインストール (コアはインストール済み)

この節では、連携管理サブコンポーネントの共有ドメインサービスのみをインストールする場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。

表 3–10 連携管理をインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。