Sun Java System Calendar Server 管理ガイド |
付録 E
Calendar Server の設定パラメータSun JavaTM System Calendar Server の設定パラメータは、ics.conf および counter.conf などの設定ファイルに格納されます。
この章で説明する内容は次のとおりです。
ics.conf 設定ファイルの編集Calendar Server の設定パラメータは、次のファイルに格納されます。
cal_svr_base/etc/opt/SUNWics5/config/ics.conf
ics.conf ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、各行にパラメータとその値が定義されています。パラメータの初期化は、Calendar Server のインストール時に行われます。インストール後は、テキストエディタでファイルを編集できます。
ics.conf ファイルを編集するには
- Calendar Server が稼動しているシステムの管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
- ics.conf ファイルが格納されている cal_svr_base/etc/opt/SUNWics5/config ディレクトリに移動します。
- Solaris システムの vi などのテキストエディタを使用して ics.conf ファイルのパラメータを編集します。パラメータの表記規則は次のとおりです。
- ics.conf ファイルでパラメータを変更したら、新しい設定値が適用されるように、Calendar Server を停止し、再起動します (ics.conf ファイルの編集前に Calendar Server を停止しておくことも可能)。
詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
設定パラメータファイル (ics.conf)ics.conf ファイルには次のパラメータが記録されています。
ローカル設定
次の表は、ローカル設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
カレンダーストアの設定
次の表は、カレンダーストア設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E-2 ics.conf ファイルのカレンダーストア設定用パラメータ
パラメータ
デフォルト値
説明
calstore.anonymous.calid
"anonymous"
匿名ログインに使用されるカレンダー ID (calid)
user.allow.doublebook
"yes"
カレンダーの作成時に、ユーザーカレンダーの同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定する
このパラメータには、ユーザーカレンダーの作成時にだけ適用される。ユーザーカレンダーの作成後は、Calendar Server はカレンダーのプロパティ (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定する
ユーザーカレンダーのカレンダープロパティを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した cscal コマンドを実行する
calstore.calendar.default.acl
"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^fs^g;@^c^^g;@^p^r^g"
ユーザーがカレンダーを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定する。形式は、ACE (アクセス制御エントリ) 引数をセミコロンで区切ったリスト形式の文字列である
ACE の形式については、「カレンダーのアクセス制御」を参照
コマンド行ユーティリティを使用して 1 つまたは複数の ACE (アクセス制御エントリ) を指定する方法については、「cscal」を参照
calstore.calendar.owner.acl
"@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"
カレンダー所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定する
注 : ユーザーが Calendar Express のユーザーインタフェースの「プライバシー」ダイアログを使用してアクセス権を指定した場合、その権限は逆の順序で適用される。たとえば、@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g は @@o^c^wdeic^g;@@o^a^rsf^g として適用される
calstore.calendar.create.lowercase
"no"
カレンダーの新規作成時、または LDAP CLD プラグインを使用してカレンダーを検索する場合に、Calendar Server がカレンダー ID (calid) を小文字に変換するかどうかを指定する
calstore.default.timezoneID
"America/
New_York"次の状況でファイルをインポートする場合に適用するタイムゾーン ID
無効な値を指定した場合、サーバーは GMT (グリニッジ標準時) タイムゾーンを適用する
calstore.filterprivateevents
"yes"
Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを指定する。no を指定した場合、Calendar Server はこれを公開予定または作業として扱う
calstore.freebusy.include.defaultcalendar
"yes"
ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの空き時間 / 予定ありカレンダーリストに含めるかどうかを指定する
calstore.freebusy.remove.defaultcalendar
"no"
ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの空き時間 / 予定ありカレンダーリストから削除できるようにするかどうかを指定する
calstore.group.attendee.maxsize
"0"
予定を拡張するときに、LDAP グループで許可される最大出席者数。を指定すると、グループ全体が拡張される
calstore.recurrence.bound
"60"
定期拡張で作成できる予定の最大数
calstore.subscribed.include.defaultcalendar
"yes"
ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの定期購読カレンダーリストに含めるかどうかを指定する
calstore.subscribed.remove.defaultcalendar
"no"
ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの定期購読カレンダーリストから削除できるようにするかどうかを指定する
calstore.userlookup.maxsize
"200"
ユーザー検索の LDAP ルックアップで返される結果の最大数。を指定すると、無制限になる
calstore.virtualdomain.mode
"n"
Calendar Server が限定仮想ドメインモードにあるかどうかを指定する (y または n)
calstore.unqualifiedattendee.fmt1.type
"uid"
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe や jdoe:tv などの文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定する。次の値を指定できる
calstore.unqualifiedattendee.fmt2.type
"mailto"
Calendar Server が予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe@foo.com などのアットマーク (@) を含む文字列をどのように扱うかを指定する。次の値を指定できる
calstore.unqualifiedattendee.fmt3.type
"cn"
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、john doe などの空白文字を含む文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定する。次の値を指定できる
store.partition.primary.path
"."
カレンダー情報が格納される一次ディスクパーティションの場所
カレンダーログ情報の設定
次の表は、カレンダーログ設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
サービスの設定
次の表は、サービス設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E-4 ics.conf ファイルのサービス設定用パラメータ
パラメータ
デフォルト値
説明
service.authcachesize
"10000"
Calendar Server が維持するユーザー ID (UID) とパスワードの最大数
service.authcachettl
"900"
ユーザーの UID とパスワードがキャッシュされるまでの秒数
resource.allow.doublebook
"no"
カレンダーの作成時に、リソースカレンダー (会議室や視聴覚機器などのリソースのカレンダー) の同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定する
このパラメータには、リソースカレンダーの作成時にだけ適用される
リソースカレンダーの作成後は、Calendar Server はカレンダーのプロパティ (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定する
リソースカレンダーのカレンダープロパティを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを実行する
resource.default.acl
"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g"
リソースカレンダーを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定する
service.admin.alarm
"yes"
管理ツールのアラーム通知を有効 (yes) または無効 (no) にする
service.admin.calmaster.cred
" "
Calendar Server 管理者として指定されたユーザー ID のパスワード。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求される
service.admin.calmaster.userid
"calmaster"
Calendar Server 管理者として指定されたユーザーのユーザー ID。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求される
service.admin.calmaster.overrides.accesscontrol
"no"
Calendar Server の管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを指定する
service.admin.calmaster.wcap.allowgetmodifyuserprefs
"no"
Calendar Server 管理者が WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得、設定できるかどうかを指定する
service.admin.checkpoint
"yes"
yes を指定すると、csadmind データベースチェックポイントスレッドが開始される
service.admin.dbcachesize
"8388608"
管理セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ (バイト単位)
service.admin.deadlock
"yes"
yes を指定すると、csadmind データベースデッドロック検出スレッドが開始される
service.admin.diskusage
"no"
yes を指定すると、csadmind ディスク容量低下監視スレッドが開始される
service.admin.enable
"yes"
yes を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csadmind サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csadmind サービスを終了する
service.admin.idletimeout
"120"
csadmind. での HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数
service.admin.ldap.enable
"yes"
yes を指定すると、service.admin.calmaster.userid に設定されるユーザーのユーザー認証で LDAP が有効になる
service.admin.maxsessions
"100"
許容される管理セッションの最大数
service.admin.maxthreads
"10"
1 管理セッションで実行されるスレッドの最大数
service.admin.numprocesses
並行して実行可能な管理プロセスの最大数
service.admin.port
**CAUTION**
設定不可
このパラメータは自分では設定しない。システムによって自動的に設定される。Calendar Server のリモート管理は実行できない。このポート番号を変更すると、csadmind が起動しない可能性がある
service.admin.resourcetimeout
"900"
管理接続をタイムアウトにするまでの秒数
service.admin.serverresponse
"no"
yes を指定すると、csadmind サービス応答スレッドが開始される
service.admin.sessiondir.path
" "
管理セッション要求用の一時ディレクトリ
service.admin.sessiontimeout
"1800"
csadmind での HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数
service.admin.sleeptime
"2"
カレンダーサービスの状態 (稼動、終了、待機) を調べる間隔
service.admin.starttime
"300"
カレンダーサービスが開始を待機する秒数
service.admin.stoptime
"300"
カレンダーサービスが終了を待機する秒数
service.admin.stoptime.next
"60"
カレンダーサービスに終了コマンドを送信するまでの秒数
service.dcroot
"o=internet"
ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックス。ホストされた (仮想) ドメイン モードのサポートに必要。「ホストされたドメイン環境への移行」も参照
service.domainname
" "
このインストールのドメイン名
service.dnsresolveclient
"no"
yes を指定すると、HTTP アクセスが許可されるかどうかについて DNS に対してクライアント IP アドレスがチェックされる
service.http.admins
"calmaster"
この Calendar Server の管理権限を持つユーザーの、空白文字で区切ったユーザー ID のリスト
service.http.allowadminproxy
"no"
yes を指定すると、プロキシ経由のログインが許可される
service.http.allowanonymouslogin
"yes"
yes を指定すると、匿名アクセス (ログインなし) が許可される
service.http.calendarhostname
" "
HTML ドキュメントを取得するための HTTP ホスト。ユーザーが完全修飾ホスト名を指定してカレンダーデータにアクセスできるようにするには、mycal@sesta.com のように、Calendar Server が稼動するマシンの完全修飾ホスト名 (マシン名、DNS ドメインとサフィックスを含む) をこの値に指定する必要がある
指定しない場合、ローカル HTTP ホストが適用される
service.http.cookies
"yes"
cookie をサポートするかどうかをサーバーに指示する (yes または no)。シングルサインオンを有効にするには、yes を指定する必要がある
service.http.dbcachesize
"8388608"
HTTP セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ
service.http.domainallowed
" "
"." 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが許可される。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによるローカル HTTP アクセスが許可される。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切る
service.http.domainnotallowed
" "
"." 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが拒否される。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによる HTTP アクセスが拒否される。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切る
service.http.attachdir.path
"."
インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの local.queuedir に対する相対的なパス (または、指定した場合は絶対パス)
service.http.ipsecurity
"yes"
yes を指定すると、既存のセッションを参照するすべての要求は、同じ IP アドレスから発せられているものとして検証される
service.http.enable
"yes"
yes を指定すると、すべてのサービスを開始するときに cshhpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに cshhpd サービスを終了する
service.http.idletimeout
"120"
HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数
service.http.ldap.enable
"yes"
yes を指定すると、認証用の LDAP 接続とユーザー設定が作成、維持される
service.http.logaccess
"no"
yes を指定すると、サーバーへの HTTP 接続が完全にログに記録される
service.http.maxsessions
"5000"
cshttpd サービスでの HTTP セッションの最大数
service.http.maxthreads
"20"
cshttpd サービスでの HTTP 要求を処理するスレッドの最大数
service.http.numprocesses
"1"
サーバーでの実行が必要な HTTP サービス (cshttpd) プロセスの最大並行実行数
複数の CPU を持つサーバーについては、「複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照
service.http.port
"80"
Calendar Server ユーザーからの HTTP 要求用のポート
service.http.proxydomainallowed
" "
"." 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってプロキシログインが許可される。構文は service.http.domainallowed と同じ
service.http.resourcetimeout
"900"
HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数
service.http.sessiondir.path
"http"
HTTP セッション用の一時ディレクトリ
service.http.sessiontimeout
"1800"
cshttd. サービスでの HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数
service.http.sourceurl
" "
実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス
service.http.tmpdir
"/var/opt/SUNWics5/tmp"
実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス
service.http.uidir.path
"html"
デフォルトのカレンダークライアントが格納されるディレクトリ。WCAP アクセスだけを許可する場合は "" を指定する
service.http.renderhtml
"no"
Calendar Express の予定に関する「予定のタイトル」フィールドおよび「説明」フィールドでの、HTML と JavaScript のレンダリングを有効または無効にする
予定のその他のテキストフィールド、または作業のテキストフィールドでは、レンダリングは適用されない
service.ldapmemcache
"no"
yes を指定すると、LDAP SDK でキャッシュが使用される
service.ldapmemcachettl
"30"
service.ldapmemcache に yes を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡される。項目をキャッシュしておける最大秒数を示す。0 を指定した場合、項目をキャッシュしておける時間に制限が適用されなくなる
service.ldapmemcachesize
"131072"
service.ldapmemcache に yes を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡される。キャッシュに使用できるメモリの最大容量を示す (バイト単位)。0 を指定した場合、キャッシュ容量の制限は適用されなくなる
service.http.listenaddr
"INADDR_ANY"
Solaris オペレーティングシステムで、HTTP サービスがクライアント要求を待機する TCP アドレスを指定する。INADDR_ANY は任意のアドレスを意味する
service.plaintextloginpause
"0"
プレーンテキスト形式のパスワードによるユーザーの認証に成功した後の遅延時間を秒単位で指定する
service.wcap.anonymous.allowpubliccalendarwrite
"yes"
yes を指定すると、書き込み可能な公開カレンダーに対する匿名ユーザーによる書き込みが許可される
service.wcap.format
"text/calendar"
現在は空き時間 / 予定ありだけに適用されているコマンドのデフォルトの出力形式を指定する
service.wcap.freebusybegin
"30"
get_freebusy の範囲指定の開始時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定する
service.wcap.freebusyend
"30"
get_freebusy の範囲指定の終了時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定する
service.wcap.allowcreatecalendars
"yes"
yes を指定すると、カレンダーの作成が許可される
service.wcap.allowdeletecalendars
"yes"
yes を指定すると、カレンダーの削除が許可される
service.wcap.allowchangepassword
"no"
yes を指定すると、このサーバー経由でのユーザーによるパスワードの変更が許可される
service.wcap.allowpublicwritablecalendars
"yes"
yes を指定すると、ユーザーは、書き込み可能な公開カレンダーを所有できる
service.wcap.allowsetprefs.cn
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の cn (LDAP ユーザーの共通名) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.givenname
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の givenname (LDAP ユーザーの名 (姓名の名)) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.icsCalendar
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の icsCalendar (ユーザーのデフォルトカレンダー ID) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.mail
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の mail (ユーザーの電子メールアドレス) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.preferredlanguage
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の preferredlanguage (LDAP ユーザーの選択言語) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.sn
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の sn (LDAP ユーザーの姓) の変更が許可される
service.wcap.allowsetprefs.nswccalid
"no"
yes を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の nswccalid (ユーザーのデフォルトカレンダー ID) の変更が許可される
service.wcap.login.calendar.publicread
"no"
yes を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダーは公開読み取り / 非公開書き込みに初期設定される。no を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダーは非公開読み取り / 非公開書き込みに初期設定される
service.wcap.userprefs.ldapproxyauth
"no"
yes を指定すると、get_userprefs.wcap コマンドの LDAP プロキシ認証が有効になる。no を指定すると、匿名の LDAP 検索が行われる
service.wcap.validateowners
"no"
yes を指定した場合、サーバーはディレクトリ内に存在するカレンダーの各所有者を検証する必要がある (LDAP、または CSAPI 互換のユーザーディレクトリメカニズムを使用)
service.wcap.version
"3.0"
WCAP のバージョン
SSL の設定
表 E-5 は、ics.conf SSL 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。SSL パラメータのほとんどはデフォルト値を使用しますが、2 つのパラメータには SSL のデフォルト値を次のように変更する必要があります。
表 E-5 に、ics.conf パラメータとそのデフォルト設定を示します。ics.conf パラメータに適切な値が設定されているかどうかを確認してください。
ホストされたドメインの設定
次の表は、ホストされた (仮想) ドメインの設定用パラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
アラーム通知の設定
次の表は、アラーム通知設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
カレンダー検索データベースの設定
次の表は、カレンダー検索データベース (CLD) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E-8 ics.conf ファイルのカレンダー検索データベース (CLD) 設定パラメータ
パラメータ
デフォルト値
説明
csapi.plugin.calendarlookup
"n"
カレンダー検索プラグインを有効 (y) または無効 (n) にする
csapi.plugin.calendarlookup.name
"*"
ロードするカレンダー検索プラグインの名前を指定する。この値にアスタリスク (*) を指定すると、Calendar Server はすべてのプラグインをロードする
caldb.cld.type
"local"
使用する CLD プラグインの種類を指定する
local は、Calendar Server が稼動するローカルサーバーにすべてのカレンダーが格納され、プラグインをロードしないことを指定する
directory は、LDAP CLD プラグインを指定する。目的のカレンダーを格納しているサーバーは、カレンダー所有者の icsDWPHost LDAP 属性を使用して特定される
caldb.dwp.server.default= "server-name"
" "
LDAP サーバーデータベース内のユーザーまたはリソースのカレンダーエントリが icsDWPHost 属性を持たない場合に、Calendar Server が使用するデフォルトの DWP サーバーの名前を完全修飾名で指定する
Calendar Express 経由、または WCAP コマンドを使用して Calendar Server にログインするユーザーが icsDWPHost 属性を持たない場合、Calendar Server はこのパラメータを使用して属性の自動プロビジョニングを行う
ユーザーがすでに icsDWPHost 属性を持っている場合は、caldb.dwp.server.default は使用されない
この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要がある
caldb.cld.cache.enable
"yes"
カレンダー検索データベース (CLD) のキャッシュオプションを有効 (yes) または無効 (no) にする。LDAP CLD プラグインのパフォーマンスを最適にするには、yes を指定する
caldb.cld.cache.logfilesizemb
"10"
CLD キャッシュのチェックポイントファイルの最大サイズをメガバイト単位で指定する
caldb.cld.cache.mempoolsizemb
"4"
CLD キャッシュオプションの共有サイズをメガバイト単位で指定する
caldb.cld.cache.maxthread
"1000"
CLD キャッシュオプションのデータベーススレッドの最大数を指定する
caldb.cld.cache.homedir.path
"."
CLD キャッシュオプションのデータベース予定、作業、アラームファイルの場所を指定する。デフォルト値の "." を指定した場合、これらのファイルは cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリに格納される
caldb.cld.cache.checkpointinterval
"60"
CLD キャッシュオプションのチェックポイントの間隔を秒単位で指定する
caldb.cld.cache.circularlogging
"yes"
CLD キャッシュオプション用に同期された後にチェックポイントファイルを削除するかどうかを指定する
caldb.dwp.server.host-name.ip = "host-name"
" "
カレンダーデータベースを格納するサーバーのホスト名を指定する。このサーバーでは、DWP (csdwpd) サービスが稼動している必要がある。この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要がある。このパラメータには、LDAP CLD プラグインによって使用される
注 : パラメータの各部で同じ host-name を完全修飾名で指定する
例 : caldb.dwp.server.sesta.com.ip ="sesta.com"
caldb.dwp.connthreshold
"1"
サーバーが新しいネットワーク接続を獲得する前にバックログされる要求の最大数
caldb.dwp.initconns
"2"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスクライアントが各 DWP サービスホストに対して確立する接続の初期数
caldb.dwp.initthreads
"2"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求を処理するスレッドの初期数
caldb.dwp.maxcons
"1000"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容される接続の最大数
caldb.dwp.maxthreads
"20"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容されるスレッドの最大数
caldb.dwp.md5
"n"
すべての DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求に大してサーバーが MD5 (Message Digest 5) の 1 方向ハッシュチェックを行うかどうかを指定する (1 方向ハッシュは、メッセージ認証用の電子署名を作成するために使用される)
caldb.dwp.server.hostname.ip
" "
指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーの IP アドレスを指定する
caldb.dwp.server.hostname.port
"9779"
指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーのポート番号を指定する
caldb.dwp.server.back-end-server.admin
" "
フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続に使用されるユーザー ID を指定する。back-end-server はサーバー名
caldb.dwp.server.back-end-server.cred
" "
フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続に使用されるパスワードを指定する。back-end-server はサーバー名
caldb.dwp.stacksize
"65536"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドのスタックサイズ
caldb.cld.directory.ldapbasedn
LDAP プラグインがカレンダー検索機構に使用されている場合の認証するベース DN
caldb.cld.directory.ldaphost
LDAP プラグインがカレンダー検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのホスト名
caldb.cld.directory.ldapbindcred
LDAP プラグインがカレンダー検索機構に使用される場合に local.authldapbinddn の設定で指定されたユーザーのバインド信用情報 (パスワード)
caldb.cld.directory.ldapbinddn
LDAP プラグインがカレンダー検索機構に使用される場合に、ユーザーの DN を検索するための認証用のバインドに使用する DN
caldb.cld.directory.ldapport
"389"
LDAP プラグインがカレンダー検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのポート番号
csapi.plugin.authentication
"n"
y を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されるプラグインだけがロードされる。指定しない場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順にロードされる。認証には、これらのプラグインがアルファベット順に使用される
csapi.plugin.authentication.name
" "
csapi.plugin.loadall に n を指定し、csapi.plugin.authentication に y を指定した場合、このプラグインだけがロードされる。未指定、または "." の場合、すべての認証クラスプラグインがロードされる
logfile.dwp.buffersize
"0"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログバッファのサイズ (バイト単位)
logfile.dwp.expirytime
"604800"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルの有効期限が切れるまでの時間 (秒単位)
logfile.dwp.flushinterval
"60"
バッファの内容を DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)
logfile.dwp.logdir
"logs"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルが格納されるディレクトリ
logfile.dwp.loglevel
"Notice"
サーバーがログに記録するDWP (データベースワイヤプロトコル) の情報の詳細度を指定する。DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログエントリには、CRITICAL、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、DEBUG (重要度順) のいずれかのレベルが割り当てられる。この詳細度を CRITICAL に設定した場合、サーバーがログに記録する情報の詳細度は最も低くなる。最も高い詳細度でログを記録するには、DEBUG を指定する。たとえば、WARNING を指定した場合は、CRITICAL、ERROR、WARNING の各レベルのログエントリだけが記録される
logfile.dwp.maxlogfiles
"10"
ログディレクトリ内の DWP (データベースワイヤプロトコル) に関連したログファイルの最大数
logfile.dwp.maxlogfilesize
"2097152"
DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)
logfile.dwp.maxlogsize
"20971520"
DWP (データベースワイヤプロトコル) のすべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)
logfile.dwp.minfreediskspace
"5242880"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスアクティビティのログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。この値に達すると、サーバーは古いログファイルの有効期限を終了してディスクの空き容量を増やそうとする。最小空き容量を回復できない場合、すべてのログの記録は一時的に停止される
logfile.dwp.rollovertime
"86400"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルのローテーション間隔 (秒単位)
service.dwp.admin.userid
" "
バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するユーザー ID を指定する。このパラメータは省略可能。バックエンドサーバーがユーザー ID を指定しない場合、認証は行われない
service.dwp.admin.cred
" "
バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するパスワードを指定する。このパラメータは省略可能。バックエンドサーバーがパスワードを指定しない場合、認証は行われない
service.dwp.calendarhostname
"localhost"
DWP (データベースワイヤプロトコル) を実行しているマシンのホスト名
service.dwp.maxthreads
"1000"
並行して実行できる DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドの最大数
service.dwp.numprocesses
"1"
サーバーでの実行が必要な DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) プロセスの最大並行実行数
複数の CPU を持つサーバーについては、「複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照
service.dwp.enable
"no"
yes を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csdwpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csdwpd サービスを終了する
service.dwp.idletimeout
"86400"
アイドル状態にある DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスの持続的接続を閉じるまでの時間 (秒単位)
service.dwp.port
"59779"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスが待機するポートの番号。この値は、LDAP CLD プラグインのデフォルトポート番号である
service.dwp.ldap.enable
"yes"
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) のリモートユーザーの認証で LDAP を有効 (yes) または無効 (no) にする
service.calendarsearch.ldap
"yes"
Calendar Server が LDAP ディレクトリの後にカレンダーデータベースを検索するか (yes)、カレンダーデータベースだけを検索するか (no) を指定する
シングルサインオン (SSO) の設定
Identity Server による SSO の設定
次の表は、Identity Server を使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを利用した SSO の設定
次の表は、Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
GSE (グループスケジューリングエンジン) の設定
次の表は、GSE (グループスケジューリングエンジン) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
データベースの設定
次の表は、データベース設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
ENS メッセージ用のカレンダーデータベースパラメータ
表 E-13 は、パラメータ、デフォルト値、説明を示しています。デフォルト値以外の値を指定するときは、ics.conf ファイルにパラメータを追加する必要があります。
Calendar Server API の設定
表 E-14 は、CSAPI (Calendar Server API) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
ENS (予定通知サーバー) の設定
Calendar Server は、ENS (外部通知サーバー) という外部の汎用サービスを使用するように設定できます。ENS は、特定の領域に分類できるサーバーレベルの予定レポートを受け付け、特定の予定カテゴリが登録されている他のサーバーに、そのカテゴリの予定について通知します。Calendar Server は ENS を使用してアラーム通知を送受信します。この通知には、運用上の一般的な警告やエラーメッセージだけでなく、カレンダー予定および作業の作成、削除、修正も含まれます。
表 E-15 は、ics.conf ファイル内の ENS (予定通知サーバー) 設定用パラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
ユーザーインタフェース (UI) の設定
次の表は、ユーザーインタフェース (UI) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E-16 ics.conf ファイルのユーザーインタフェース設定用パラメータ
パラメータ
デフォルト値
説明
ui.config.file
" "
Calendar Server は起動時にオプションの設定ファイル (xml ベース) を読み込み、ユーザーインタフェースの一部を非表示にすることができる。Calendar Server が使用できる設定ファイルは 1 つだけで、このパラメータの値は使用するファイルの名前を設定する。Calendar Server は、ユーザーインタフェースの xml ファイルと xslt ファイルが格納されている次のデータディレクトリでこのファイルを検索する
cal_svr_base/opt/SUNWics5/cal/data
Calendar Server には、ユーザーインタフェースをカスタマイズするために次のファイルが用意されている
ui.allow.anyone
"yes"
Calendar Express で「全員」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用できるようにする
ui.allow.domain
"no"
Calendar Express で「このドメイン」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用できるようにする
ui.proxyaddress.url
" "
HTML UI JavaScript ファイル内で先頭に追加されるプロキシサーバーアドレスを指定する
例 : https://web_portal.sesta.com/ui.base.url
" "
ベースサーバーアドレスを指定する
例 : https://proxyserver
ine.invitation.enable
"yes"
予定の招待通知を制御する
yes : 通知を送信する
no : 通知を送信しない
ine.cancellation.enable
"yes"
予定のキャンセル通知を制御する
yes : 通知を送信する
no : 通知を送信しない
ui.eventdialog.inform.enable
"no"
ユーザーが予定を作成または編集するときに、Calendar Express が「予定について連絡する人」オプションを表示するかどうかを指定する
ui.toolbar.repainting.enable
"yes"
Calendar Express ツールバーの再表示 (再読み込み) を有効 (yes) または無効 (no) にする
no を指定すると、ツールバーの XML と XSLT の変換が行われないため、パフォーマンスを向上できる。no を指定するときは、Calendar Express のどのビューで再表示を実行してもデフォルトビューに戻る
ブラウザキャッシュオプション (次のパラメータ) が有効な場合、ツールバーの再表示オプションは使用されない
browser.cache.enable
"no"
ブラウザのキャッシュオプションを有効 (yes) または無効 (no) にする。詳細については、「再表示オプションの使用」を参照
render.xslonclient.enable
"yes"
エンドユーザーブラウザでの XSLT プロセッシングのダウンロードによるクライアント側レンダリングを有効 (yes) または無効 (no) にする。詳細については、「クライアントブラウザの XSL レンダリング」を参照
csmonitor ユーティリティの設定次の表は、csmonitor ユーティリティ設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
カウンタ設定ファイル (counter.conf)Calendar Server のカウンタ (統計情報) 設定パラメータは、次のファイルに格納されます。
cal_svr_base/etc/opt/SUNWics5/config/counter.conf
counter.conf ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、各行にカウンタとそのパラメータ (名前、種類、サイズ (バイト単位)、説明) が定義されています。空白文字を含むパラメータは二重引用符 (" ") で囲む必要があります。コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報提供のみに使用されます。
カウンタ名の最初の部分は、csstats で使用されるカウンタオブジェクトを識別しています。コマンド行ユーティリティについては、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティのリファレンス」を参照してください。
ここでは、Calendar Server の counter.conf パラメータについて、次の項目を説明します。
アラームカウンタ
次の表は、各アラームカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
ディスク使用率カウンタ
次の表は、各ディスク使用率カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
HTTP カウンタ
次の表は、各 HTTP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
グループスケジューリングカウンタ
次の表は、各 GSE (グループスケジューリングエンジン) カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
認証カウンタ
次の表は、各認証カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
WCAP カウンタ
次の表は、各 WCAP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E-23 counter.conf ファイルの WCAP (wcapstat) カウンタ
名前
種類
サイズ
説明
wcapstat.numRequests
COUNTER
4
WCAP 要求の総数
データベースカウンタ
次の表は、各データベースカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
サーバー応答カウンタ
次の表は、各サーバー応答カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E-25 counter.conf ファイルのサーバー応答カウンタ
名前
種類
サイズ
スケール
説明
serverresponse.lastStatTime
TIME
4
統計情報が得られた最終時刻
serverresponse.responseTime
GAUGE
4
2
サーバーの応答時間 (ミリ秒単位)
セッション状態カウンタ
次の表は、各セッション状態カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E-26 counter.conf ファイルのセッション状態カウンタ
名前
種類
サイズ
スケール
説明
sessstat.maxSessions.desc
COUNTER
4
4
HTTP セッションが処理される最大回数
sessstat.numCurrentSessions
GAUGE
4
2
HTTP セッションの現在の数
通知メッセージCalendar Server は、表 E-27 に示される各種電子メールメッセージを送信します。これらのメッセージの形式は、表に示されるフォーマットファイル (.fmt) によって制御されます。フォーマットファイルは、次のディレクトリ内の各ロケールのディレクトリ (英語であれば /en、フランス語であれば /fr など) に格納されています。
cal_svr_base/etc/opt/SUNWics5/config
たとえば、英語バージョンの作業アラームメッセージの形式は、次のファイルに指定されています。
cal_svr_base/etc/opt/SUNWics5/config/en/mail_todoalarm.fmt
ここで説明する内容は次のとおりです。
Calendar Server のメールパラメータ
次の表は、Calendar Server の各メールパラメータのメッセージタイプ、パラメータ名、デフォルトフォーマットファイル、説明、受信者を示しています。
Calendar Server は、特定の予定または作業を組み合わせ、フォーマットファイルに基づいて通知メッセージを生成します。予定または作業内のデータフィールドの値は、メッセージに出力することができます。通知メッセージには、MIME ヘッダー行と関連する特殊値を含めることもできます。特殊文字列 (フォーマット表記) を使用することで、予定、作業、MIME ヘッダーの値をメッセージに含めることができます。フォーマットファイル内の行は、メールメッセージの生成時にカレンダーデータフィールドからの実際の値に置き換えられる特殊文字列から構成されます。特殊文字列には 2 つの文字が含まれます。1 つはパーセント記号 (%) で、もう 1 つの文字は特別なフォーマット表記を表します。
次に、これらの特殊文字列について説明します。
予定通知用の特殊文字列
次の表は、フォーマットコードと、予定通知用の特殊文字列の意味を示しています。
表 E-28 予定通知用の特殊文字列
フォーマットコード
意味
%0
ローカライズされたフォーマットでの開始時刻
%1
ローカライズされたフォーマットでの終了時刻
%A
iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO8601 日付文字列)
%a
iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO8601 日付文字列)
%B
開始時刻 (%Z も参照)
%b
開始時刻と終了時刻を iCalendar 形式で出力する。開始時刻のパラメータが value=date という形式であれば、日付の月 / 日 / 年の部分だけが出力される。終了時刻の月 / 日 / 年の値が開始時刻と等しい場合は、開始時刻だけが生成される
%C
作成時刻
%c
予定クラス
%d
予定の説明 (%F も参照)
%E
終了時刻 (%Z も参照)
%e
iCalendar 形式の例外規則
%F
予定の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照)
%G
予定の地理的な場所 (緯度と経度)
%g
企画者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証されない)
%K
企画者の mailto:url 形式の電子メールアドレス
%k
アラームカウント
%L
場所
%l
iCalendar 形式の繰り返し規則
%M
修正時刻
%N
新規行
%n
DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ
%P
優先度
%r
定期予定 ID (この予定が繰り返し予定でない場合は空白)
%S
予定のシーケンス番号
%s
概要
%t
予定の状態
%U
一意の予定識別子
%u
予定への URL
%Z
時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示する (%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する)
%%
パーセント記号 (%) を通常文字として表示する
% (サブフォーマットコード)
コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定する (詳細については、「日付のサブフォーマット」を参照)
日付のサブフォーマット
日時の値は、さまざまな形式に設定できます。サブフォーマットを使用することで、日時値の形式について追加情報を指定することができます。サブフォーマットを指定しない場合、サーバーはデフォルトの形式で日時値を出力します。サブフォーマットフィールドを使用することで、適用する形式を具体的に指定することができます。
たとえば、%B は、出力文字列に予定の開始時刻を含めることを指定します。このデフォルトフォーマットでは、日付に関連するすべての情報 (日付、時刻、タイムゾーンなど) が出力されます。日時値のサブフォーマット文字列は、strftime フォーマット文字列です (「日付用の特殊文字列」を参照)。開始時刻の月と年だけが重要な場合は、%B の代わりに %(%m %Y)B というフォーマットを使用します。
例
次に例を示します。
これは、次のような通知として出力されます。
条件付き出力
特定の条件が満たされる場合にだけ行を出力できると便利なことがあります。たとえば、次のような行です。
これは、次のような通知として出力されます。
ただし、上の例には不正確な結果を招く 2 つの条件があります。
このような状況では、終了時刻を一切出力しない方法が最適です。デフォルトでは、タイムスタンプが all-day という属性を持つ場合、年、月、日だけが出力されます。さらに、予定の開始時刻が all-day 属性を持ち、予定が開始日と同じ日に終了する場合、特別な条件フラグが設定されます。特別な条件フラグが設定されていない場合にだけ ? 変更子を使用して条件値を出力します。
たとえば、上の例の行を次のように変更します。
最後の行は、開始日と終了日が同じ終日予定では出力されません。これは、一般的な終日予定 (誕生日や記念日など) について次のように出力します。
? フラグは、その他の変更子と組み合わせて使用することができます。
例 :The event ends:%?(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N
作業通知用の特殊文字列
次の表は、フォーマットコードと、作業通知用の特殊文字列の意味を示しています。
表 E-29 作業通知用の特殊文字列
フォーマットコード
意味
%A
iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO8601 日付文字列)
%a
iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO8601 日付文字列)
%B
開始時刻 (%Z も参照)
%C
作成時刻
%c
作業クラス
%D
締め切り日時
%d
作業の説明 (%F も参照)
%E
IMIP 形式の締め切り日時
%e
iCalendar 形式の例外規則
%F
作業の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照)
%G
作業の地理的な場所 (緯度と経度)
%g
企画者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証されない)
%K
企画者の mailto:URL 形式の電子メールアドレス
%k
アラームカウント
%L
場所
%l
iCalendar 形式の繰り返し規則
%M
修正時刻
%N
新規行
%n
現在 (DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ)
%P
優先度
%r
定期予定 ID (この作業が繰り返し作業でない場合は空白)
%S
作業のシーケンス番号
%s
概要
%t
状態
%U
UID
%u
作業への URL
%Z
時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示する (%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する)
%%
% 記号を通常文字として表示する
% (サブフォーマットコード)
コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定する (詳細については、「日付のサブフォーマット」を参照)
日付用の特殊文字列
次の表は、フォーマットコードと、日付用の特殊文字列の意味を示しています。
注
ここに示す特別な日付フォーマットコードは、利便性だけを目的に紹介されています。Calendar Server が strftime コードを書き換えるわけではなく、実際にはオペレーティングシステムの実装が使用されます。
単純な予定アラームの例
次の例は、デフォルトの予定アラームメッセージのフォーマットを示しています。
この例の各行について説明します。
- 行 1 は、メッセージの件名です。
- 行 2 は ~~ から始まります。これは、MIME 折り返し行を示しています。つまり、特殊文字列に置き換えられるのは、予定または作業ではなく、内部 MIME オブジェクトに関連する情報です。特殊文字列 %N は改行を表します。件名の行は特殊文字列による改行を必要としませんが、その他すべての行では必要です。
- 行 3 も MIME ヘッダー行です。ここには、特殊文字列 %s が含まれます。これは、メール送信の対象となる予定または作業に関連付けられた文字セットに置き換えられます。
- 行 4 は MIME ヘッダーの最終行です。%x は、このメッセージに必要なコンテンツ転送用のエンコード文字列です。
- 行 5 では、%s によって予定の概要が呼び出されます。
- 行 6 には予定の開始時刻が表示されます。これは、特殊文字列 %B のサブフォーマット文字列を使用しています。詳細については、「日付のサブフォーマット」を参照してください。
- 行 7 には予定の終了時刻が表示されます。
- 行 8 には予定の場所が表示されます。
- 行 9 には予定の説明が表示されます。
次の例は、上の例から生成される通知メッセージのサンプルを示しています。
From:jsmith@sesta.com (James Smith)
Date:Wed, 15 Nov 1999 19:13:49
To:jsmith@sesta.com
Subject:EVENT REMINDER
MIME-Version: 1.0
Content-Type:text/plain; charset=us-ascii
Content-Transfer-Encoding:7bit
Summary:smtp_rig event 1
Start:Tues, 16 Nov 1999 02:00 PM
End:Tues, 16 Nov 1999 03:00 PM
Location:Green Conference Room
Description:This is the description for a randomly generated event.
複雑な予定アラームの例
次の例は、より複雑な複数部分から構成されるメッセージを示しています。この例には、テキスト部分と IMIP PUBLISH 部分が含まれます。
EVENT PUBLICATION
~~MIME-Version:1.0%N
~~Content-Type:multipart/mixed; boundary="%b"%N%N
This is a multi-part message in MIME format.%N
~~--%b%N
~~Content-Type:text/plain; charset=%s%N
~~Content-Transfer-Encoding:%x%N%N
Summary:%s%N
Start:%(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N
End:%(%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N
Location:%L%N%N
Description:%N%d%N%N
~~--%b%N
~~Content-Type:text/calendar; method=%m; component=%c; charset=%s%N
~~Content-Transfer-Encoding:%x%N%N
BEGIN:VCALENDAR%N
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BEGIN:VEVENT%N
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%R
%A
%a
%e
%l
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%F
STATUS:%t%N
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~~--%b--