Kerberos ユーザーを Directory Server に対して認証するには、そのユーザーの Kerberos 主体に対応する、ユーザーのディレクトリエントリが必要です。
これまでの手順で、kerberos-test@EXAMPLE.COM という主体を持つテストユーザーが Kerberos データベースに追加されました。ディレクトリに追加されたアイデンティティーマッピング設定のために、そのユーザーに対応するディレクトリエントリには、uid=kerberos-test,ou=People,dc=example,dc=com という DN が必要です。
ユーザーをディレクトリに追加する前に、次の内容でファイル testuser.ldif を作成する必要があります。
dn: uid=kerberos-test,ou=People,dc=example,dc=com changetype: add objectClass: top objectClass: person objectClass: organizationalPerson objectClass: inetOrgPerson uid: kerberos-test givenName: Kerberos sn: Test cn: Kerberos Test description: An account for testing Kerberos authentication through GSSAPI |
次に、ldapmodify を使用して、このエントリをサーバーに追加します。
$ ldapmodify -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - -f testuser.ldif adding new entry uid=kerberos-test,ou=People,dc=example,dc=com $ |