Logical Domains P2V 移行ツールは、制御ドメインのみでインストールおよび構成されている必要があります。ソースシステムとターゲットシステムで共有されているディレクトリに P2V ツールがインストールされていない場合、bin/ldmp2v スクリプトをソースシステムにコピーする必要があります。
Logical Domains P2V 移行ツールを実行する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。
ターゲットシステムが、次のシステム上で Logical Domains 1.1 以降を実行している
Solaris 10 10/08 OS
適切な Logical Domains 1.1 パッチが適用された Solaris 10 5/08 OS
ゲストドメインが、Solaris 10 5/08 OS 以降を実行している
ソースシステムが、Solaris 8 OS 以降を実行している
これらの必要条件のほかに、NFS ファイルシステムがソースシステムとターゲットシステムの両方で共有されるように構成する必要があります。このファイルシステムは、root が書き込みできるようにしてください。ただし、共有ファイルシステムを使用できない場合は、ソースシステムとターゲットシステムの両方でソースシステムのファイルシステムダンプ出力を格納できる大きさのローカルファイルシステムを使用します。
Logical Domains P2V 移行ツール Version 1.0 には、次の制限事項があります。
UFS ファイルシステムのみがサポートされています。
各ゲストドメインは、仮想スイッチと仮想ディスクサービスを 1 つしか持てません。
フラッシュアーカイブ方式は、除外されたファイルシステムを、メッセージを表示せずに無視します。
Logical Domains のダウンロードページ (http://www.sun.com/servers/coolthreads/ldoms/get.jsp) に移動します。
P2V ソフトウェアパッケージ SUNWldmp2v をダウンロードします。
Logical Domains 1.2 リリース以降では、SUNWldmp2v パッケージは Logical Domains zip ファイルに同梱されています。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を取得します。
役割には、承認および特権付きコマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」 を参照してください。
pkgadd コマンドを使用して、SUNWldmp2v パッケージをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWldmp2v |
/etc/ldmp2v.conf ファイルを作成して、次のプロパティーを構成します。
VDS – 仮想ディスクサービスの名前。VDS="primary-vds0" など
VSW – 仮想スイッチの名前。VSW="primary-vsw0" など
VCC – 仮想コンソール端末集配信装置の名前。VCC="primary-vcc0" など
BACKEND_TYPE – バックエンドのタイプ。zvol または file
BACKEND_SPARSE – バックエンドデバイスをスパースボリュームまたはスパースファイルとして作成する場合は BACKEND_SPARSE="yes"、スパースでないボリュームまたはファイルとして作成する場合は BACKEND_SPARSE="no"
BACKEND_PREFIX – 仮想ディスクバックエンドデバイスを作成する場所
BACKEND_TYPE="zvol" の場合、BACKEND_PREFIX 値を ZFS データセット名として指定します。BACKEND_TYPE="files" の場合、BACKEND_PREFIX 値は、/ からの相対的なディレクトリのパス名として解釈されます。
たとえば、BACKEND_PREFIX="tank/ldoms" の場合、ZVOL は tank/ldoms/domain-name データセット、ファイルは /tank/ldoms/domain-name サブディレクトリに作成されます。
BOOT_TIMEOUT – Solaris OS の起動のタイムアウト時間 (秒)
詳細は、ダウンロード可能なバンドルに含まれている ldmp2v.conf.sample 構成ファイルを参照してください。